青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 海蛍の話 | 神田左京 | 60分以内 | |
一 序言 動物の發光物質の理化學的研究に沒頭してゐるものが、目下世界の學界に僅かに三人ゐる。 | |||
| 黒部川を遡る | 木暮理太郎 | 60分以内 | |
はしがき 我国の一大峡流である黒部川の全貌が完全に世に紹介されるに至ったのは、誰が何と言っても、これは立山後立山両山脈の山々と其抱擁する谷々とに限りなき興味を有し、就中立山連峰と黒部峡谷とを礼讃して措かざる冠君の数年に亘りて惓むことを知らない努力の結果であることは、動かす可からざる事実であり、又よく人の知っている通りである。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分」 「何だ、八。大層あわてているじゃないか」 「天下の大事ですぜ、親分」 「大きく出やがったな。大久保彦左衛門様みたいな分別臭い顔をどこで仕入れて来たんだ」 銭形の平次はおどろく色もありません。 | |||
| 学者と名誉 | 夏目漱石 | 5分以内 | |
木村項の発見者木村博士の名は驚くべき速力を以て旬日を出ないうちに日本全国に広がった。 | |||
| 白痴の母 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
一 裏の松原でサラツサラツと砂の上の落松葉を掻きよせる音が高く晴れ渡つた大空に、如何にも気持のよいリズムをもつて響き渡つてゐます。 | |||
| 心の階段 | 田山花袋 | 10分以内 | |
一 十二年は有島君のことだの、武者小路君のことだの、地震だの、大杉君のことだの、いろいろなことがあつた。 | |||
| 奥秩父の山旅日記 | 木暮理太郎 | 1時間〜 | |
私が始めて秩父の山々から受けた最も強い印象は、其色彩の美しいこと及び其連嶺の長大なることであった。 | |||
| 戦争 | 藤野古白 | 30分以内 | |
本舞台は全面の平舞台、背景に岩組みの張物を置く。 | |||
| 虚しい街 | 森川義信 | 5分以内 | |
白亜の立体も ひたむきな断面も せつない暗さの底へ沈みつつ 沈みつつ 翳に埋れ 影に支へられ その階段はどこへ果ててゐるのか はかなさに立ちあがり いくたび踏んでみたことだらう 煙のある窓ちかく 自ら扉はひらき そこに立ち去る気配もなかつた 忘れられた木の椅子のほとりから 哀れな水の匂ひがひろがり 脱落するしやつのあとには あやまちのごとく風が立つた あのふしあはせな鳶色の時間には 美しい車輪が | |||
| 簡易銷夏法 | 長塚節 | 5分以内 | |
私の樣に田舍にばかり居て何といつて極つた用もないものには銷夏法抔といふ六かしいことを考える必要もなく隨つて名案もありません只今では少し百姓の方に手を出して居るので氣候が暑く成るに連れてずん/\と氣持のよく成るのが畑の陸稻です大豆の葉の朝風にさわ/\と搖れるのも目が醒めるやうです暇の折には自分の仕付けた畑を何遍となく廻つて歩きます幾ら見ても飽きることが有りません作物の凡でが[#「凡でが」はママ]どう | |||
| 釈迢空に与ふ | 斎藤茂吉 | 10分以内 | |
君が歌百首を發表すると聞いたとき僕は嬉しいと思つた。 | |||
| 七つの手紙 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
一 一九三七年九月十一日、追分にて お手紙を難有う。 | |||
| 母の手毬歌 | 柳田国男 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] この書を外国に在る人々に呈す [#改ページ] 母の手毬歌 一、正月の遊び 皆さんは村に入って、うちに静かに暮らしているような時間は無くなったけれども、その代りには今までまるで知らずにいた色々の珍らしいことを、見たり聞いたりする場合は多くなってきた。 | |||
| 分身の感あり | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
堀口大学は越後長岡の藩士の家に、父九万一の東京帝国大学に遊学中、その本郷の寓に生れたといふ。 | |||
| 貝鍋の歌 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
北海に愚魚あり その名をほっけという 肉は白きこと雪片を欺き 味はうすきこと太虚に似たり 一片の三石の昆布 一滴のうすくちの醤油 真白なる豆腐に わずかなる緑を加う くつくつと貝鍋は煮え 夜は更けて味いよいよ新たなり まだ子供たちが幼かった頃、うまくだまして、早く寝つかせた夜は、奥の六畳の長火鉢で、よく貝鍋をつついた。 | |||
| 自責 | モーリス・ルヴェル | 30分以内 | |
扉が開いたけれど、私は廊下に立ちどまってもじもじしていると、 「此室でございます」 私を迎えに来て其家まで案内してくれた婆さんが、こういって再び促したので、私は思いきって入って行った。 | |||
| 安吾の新日本地理 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
急行列車が駅にとまると、二人か三人の私服刑事らしき人物が車内の人物の面相を読みつつ窓の外を通りすぎる。 | |||
| 水墨 | 小杉放庵 | 10分以内 | |
九月二日の頃、下町の火の手怖ろしく、今にも根津の方角へ延びて来そうに見え、根津に来れば、自分の宅あたりも一なめになるかならぬかというところ、ともかく家中のものの不安が、遂に一応家財の始末をせしむる事となる、妹が、兄さんのものは何と何ですか、と問う、文徴明の軸と墨だけ、行李の隅へ入れて置いてくれと答えた。 | |||
| 高度八十マイル | 中谷宇吉郎 | 10分以内 | |
少しかわった話をしよう。 | |||
| 噂ばなし | 永井荷風 | 10分以内 | |
戦死したと思われていた出征者が停戦の後生きて還って来た話は、珍しくないほど随分あるらしい。 | |||
| 空車 | 森鴎外 | 10分以内 | |
むなぐるまは古言である。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 1時間〜 | |
【第一回】 一 「親分は、恋の病というのをやったことがありますか」 ガラ八の八五郎は、大した極りを悪がりもせずに、人様にこんなことを訊く人間だったのです。 | |||
| 心霊現象と科学 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
心霊は信じ得られるか リーダーズダイジェスト誌の五月号に、『心の領域』というかなり長文の記事がある。 | |||
| 科学ブームへの苦言 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
科学ブームの発生 この数年来の科学の飛躍的発展は、今さら述べ立てるまでもない。 | |||
| 雨あがり | 山之口貘 | 5分以内 | |
その日、朝は、どしゃ降りなのであったが、午後になると、からりと晴れて、縁側に陽がさした。 | |||
| 仏像とパゴダ | 高見順 | 10分以内 | |
たとえば私と一緒にビルマへ行った人が、ビルマの仏像のひどさに就いて書いていた。 | |||
| 神楽(その一) | 折口信夫 | 10分以内 | |
こんなに立派な本が出来たのですから、私の序文など必要がない訣です。 | |||
| 捕われ人 | 小川未明 | 30分以内 | |
山奥である。 | |||
| 水不足 | 正宗白鳥 | 30分以内 | |
この土地には水が缺乏してゐる。 | |||
| 希臘十字 | 高祖保 | 30分以内 | |
Kalokagathia 「――宇宙は、単にタアオラの殻にすぎない」(ゴオガン) 一と夜。 | |||
| 日の出 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
某法學士洋行の送別會が芝山内の紅葉館に開かれ、會の散じたのは夜の八時頃でもあらうか。 | |||
| 選後感〔第二十六回芥川賞選後評〕 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
「広場の孤独」は甚だ好評を得た作品のようですが、私は感心しませんでした。 | |||
| 広東葱 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
一 夕飯の時刻になったので新井君と自分とは家を出た。 | |||
| 野の花を | 田山花袋 | 30分以内 | |
静かに木の立つやうに 静かに木の立つたやうに、物も思はず、世も思はず、自己をも思はず、人間をも思はず――。 | |||
| 山を思う | 石川欣一 | 1時間〜 | |
アイスアックス 「私のアイスアックスはチューリッヒのフリッシ製」……と書き出すと、如何にも「マッターホーン征服の前日ツェルマットで買った」とか、「アルバータを下りて来た槇さんが記念として呉れた」とかいう事になりそうであるが、何もそんな大した物ではなく、実をいうと数年前の夏、大阪は淀屋橋筋の運動具店で、貰ったばかりのボーナス袋から十七円をぬき出して買ったという、甚だ不景気な、ロマンティックでない品 | |||
| 大阪の宿 | 水上滝太郎 | 1時間〜 | |
一の一 夥しい煤煙の爲めに、年中どんよりした感じのする大阪の空も、初夏の頃は藍の色を濃くして、浮雲も白く光り始めた。 | |||
| 芳賀博士 | 佐佐木信綱 | 10分以内 | |
龜原の木立のひまに夕日しづみ悲しくも君をはふりつるはや これは、芳賀博士を音羽護國寺なる墓地に埋葬した日、遺族及び多くの知己門下の人々のかげに立つて、まむかひの雜司が谷龜原の冬木立の間に沈みはてた夕日を眺めつつ、心のうちに湧きおこつた感懷をさながらのべたのである。 | |||
| 感傷主義 | 辰野隆 | 10分以内 | |
感傷主義――サンチマンタリスム――にも、ぴんからきりまである。 | |||
| 拙作『小説永井荷風伝』について | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
先日は失礼。 | |||
| 美術学校時代 | 高村光太郎 | 30分以内 | |
僕は江戸時代からの伝統で総領は親父の職業を継ぐというのは昔から極っていたので、子供の時から何を職業とするかということについて迷ったことはなかった。 | |||
| ふしあわせ者のうた | 中野鈴子 | 5分以内 | |
人間には幸福と不幸がある それは何処からきているか みなもと深く学者はしらべた 人々は自分に照りあわせ 実際的に納得した けれども 目ざす彼岸は高く あまりに遠い ふしあわせは 片時もはなれずつきまとう 人という人はことごとく 本能 感情 意志を持つ 不幸は四六時中五感をつっさす みんなは生きる ふしあわせとの組み打ち ふしあわせは一様でない その千差万別をうたいたい ことに 普遍的なものより | |||
| 氷島の漁夫 | ピエール・ロティ | 1時間〜 | |
第一編 一 恐ろしく肩幅の廣い五人の男が、鹹氣と海との臭ひのする或る薄暗い家のやうななかで、肱を突いて酒を飮んでゐた。 | |||
| 晩菊 | 林芙美子 | 60分以内 | |
夕方、五時頃うかがいますと云う電話があったので、きんは、一年ぶりにねえ、まア、そんなものですかと云った心持ちで、電話を離れて時計を見ると、まだ五時には二時間ばかり間がある。 | |||
| 探偵小説と音楽 | 野村胡堂 | 10分以内 | |
近代探偵小説に一つの型を与えた、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」は、あの苛辣冷静な性格に似ずヴァイオリンをよくし時には助手のワトソン博士に一曲を奏でて聴かす余裕があり、緊迫した空気の中で、トスカニーニの指揮するモーツァルトに興味を持ったりしている。 | |||
| 私の歩んだ道 | 蜷川新 | 30分以内 | |
一 子供時代の教育と精神 私は、明治六年に生まれた。 | |||
| 旅行に就いて | 長塚節 | 30分以内 | |
余は旅行が好きである、年々一度は長途の旅行をしなければ氣が濟まぬやうになつた。 | |||
| 同居人荷風 | 小西茂也 | 30分以内 | |
荷風先生をわが陋屋の同居人(?)として迎える光栄を有したのは昭和廿二年一月七日から翌年十二月廿八日までの約二ヶ年の間であった。 | |||
| 九条武子 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
一 人間は悲しい。 | |||
| 「四季」緒言 | 滝廉太郎 | 5分以内 | |
近来音楽は、著しき進歩発達をなし、歌曲の作世に顕はれたるもの少しとせず、然れども、是等多くは通常音楽の普及伝播を旨とせる学校唱歌にして、之より程度の高きものは極めて少し、其稍高尚なるものに至りては、皆西洋の歌曲を採り、之が歌詞に代ふるに我歌詞を以てし、単に字句の数を割当るに止まるが故に、多くは原曲の妙味を害ふに至る。 | |||
| 私の貞操観 | 与謝野晶子 | 30分以内 | |
従来は貞操という事を感情ばかりで取扱っていた。 | |||