虚しい街
森川義信
『虚しい街』は青空文庫で公開されている森川義信の短編作品。527文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 527文字 |
| 人気 | 631PV |
| 書き出し書出 | 白亜の立体も ひたむきな断面も せつない暗さの底へ沈みつつ 沈みつつ 翳に埋れ 影に支へられ その階段はどこへ果ててゐるのか はかなさに立ちあがり いくたび踏んでみたことだらう 煙のある窓ちかく 自ら扉はひらき そこに立ち去る気配もなかつた 忘れられた木の椅子のほとりから 哀れな水の匂ひがひろがり 脱落するしやつのあとには あやまちのごとく風が立つた あのふしあはせな鳶色の時間には 美しい車輪が |
| 初出 | 「詩集」1941(昭和16)年7月 |
| 底本 | 増補 森川義信詩集 |
| 表記 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

