ブンゴウサーチ

1時間〜で読める青空文庫の長編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-50件 / 全1,721件
作品名著者読了時間人気
こころ夏目漱石
1時間〜
上先生と私私はその人を常に先生と呼んでいた。
人間失格太宰治
1時間〜
はしがき私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
蟹工船小林多喜二
1時間〜
「おい地獄さ行ぐんだで!」二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。
坊っちゃん夏目漱石
1時間〜
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
ドグラ・マグラ夢野久作
1時間〜
[#ページの左右中央]巻頭歌胎児よ胎児よ何故躍る母親の心がわかっておそろしいのか[#改ページ]…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
吾輩は猫である夏目漱石
1時間〜
吾輩は猫である。
学問のすすめ福沢諭吉
1時間〜
初編「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。
草枕夏目漱石
1時間〜
山路を登りながら、こう考えた。
斜陽太宰治
1時間〜
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かな叫び声をお挙げになった。
破戒島崎藤村
1時間〜
この書の世に出づるにいたりたるは、函館にある秦慶治氏、及び信濃にある神津猛氏のたまものなり。
智恵子抄高村光太郎
1時間〜
人にいやなんですあなたのいつてしまふのが――花よりさきに実のなるやうな種子よりさきに芽の出るやうな夏から春のすぐ来るやうなそんな理窟に合はない不自然をどうかしないでゐて下さい型のやうな旦那さまとまるい字をかくそのあなたとかう考へてさへなぜか私は泣かれます小鳥のやうに臆病で大風のやうにわがままなあなたがお嫁にゆくなんていやなんですあなたのいつてしまふのが――...
虞美人草夏目漱石
1時間〜
「随分遠いね。
三四郎夏目漱石
1時間〜
うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。
河童芥川竜之介
1時間〜
これはある精神病院の患者、――第二十三号がだれにでもしゃべる話である。
地獄変芥川竜之介
1時間〜
堀川の大殿様のやうな方は、これまでは固より、後の世には恐らく二人とはいらつしやいますまい。
パンドラの匣太宰治
1時間〜
作者の言葉この小説は、「健康道場」と称する或(あ)る療養所で病いと闘っている二十歳の男の子から、その親友に宛てた手紙の形式になっている。
女生徒太宰治
1時間〜
あさ、眼をさますときの気持は、面白い。
黒死館殺人事件小栗虫太郎
1時間〜
[#ページの左右中央]序篇降矢木一族釈義[#改ページ]聖アレキセイ寺院の殺人事件に法水が解決を公表しなかったので、そろそろ迷宮入りの噂(うわさ)が立ちはじめた十日目のこと、その日から捜査関係の主脳部は、ラザレフ殺害者の追求を放棄しなければならなくなった。
お伽草紙太宰治
1時間〜
「あ、鳴つた。
それから夏目漱石
1時間〜
誰か慌ただしく門前を馳(か)けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下っていた。
たけくらべ樋口一葉
1時間〜
廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町と住みたる人の申き、三嶋神社の角をまがりてよりこれぞと見ゆる大厦もなく、かたぶく軒端の十軒長屋二十軒長や、商ひはかつふつ利かぬ処とて半さしたる雨戸の外に、あやしき形に紙を切りなして、胡粉ぬりくり彩色のある田楽みるやう、裏にはりたる串のさまもをかし、一軒ならず二軒ならず、朝日に干して夕日にしまふ手...
津軽太宰治
1時間〜
[#ページの左右中央]津軽の雪こな雪つぶ雪わた雪みづ雪かた雪ざらめ雪こほり雪(東奥年鑑より)[#改丁]序編或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。
阿Q正伝魯迅
1時間〜
第一章わたしは阿Q(あキュー)の正伝を作ろうとしたのは一年や二年のことではなかった。
モルグ街の殺人事件エドガー・アラン・ポー
1時間〜
[#ページの左右中央]サイレーンがどんな歌を歌ったか、またアキリースが女たちの間に身を隠したときどんな名を名のったかは、難問ではあるが、みなみな推量しかねることではない。
夜明け前島崎藤村
1時間〜
序の章木曾路はすべて山の中である。
金色夜叉尾崎紅葉
1時間〜
前編第一章未だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠めて、真直に長く東より西に横はれる大道は掃きたるやうに物の影を留めず、いと寂くも往来の絶えたるに、例ならず繁き車輪の輾(きしり)は、或(あるひ)は忙かりし、或(あるひ)は飲過ぎし年賀の帰来なるべく、疎に寄する獅子太鼓の遠響は、はや今日に尽きぬる三箇日を惜むが如く、その哀切に小き膓(はらわた)は断れぬべし。
行人夏目漱石
1時間〜
友達梅田の停車場を下りるや否や自分は母からいいつけられた通り、すぐ俥(くるま)を雇って岡田の家に馳(か)けさせた。
山椒大夫森鴎外
1時間〜
越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。
少女地獄夢野久作
1時間〜
何んでも無い白鷹秀麿兄足下臼杵利平小生は先般、丸の内倶楽部の庚戌会で、短時間拝眉の栄を得ましたもので、貴兄と御同様に九州帝国大学、耳鼻科出身の後輩であります。
野菊の墓伊藤左千夫
1時間〜
後の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。
蒲団田山花袋
1時間〜
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠(かれ)は考えた。
風立ちぬ堀辰雄
1時間〜
Le vent se l※(みは)ve, il faut tenter de vivre.PAUL VAL※(みは)RY序曲それらの夏の日々、一面に薄の生い茂った草原の中で、お前が立ったまま熱心に絵を描いていると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木蔭に身を横たえていたものだった。
ヰタ・セクスアリス森鴎外
1時間〜
金井湛(しずか)君は哲学が職業である。
クリスマス・カロルチャールズ・ディケンズ
1時間〜
第一章マアレイの亡霊先ず第一に、マアレイは死んだ。
源氏物語紫式部
1時間〜
春の野のうらわか草に親しみていとおほどかに恋もなりぬる(晶子)源氏は瘧病にかかっていた。
最終戦争論石原莞爾
1時間〜
第一部最終戦争論昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演速記で同年八月若干追補した。
高野聖泉鏡花
1時間〜
「参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道じゃから、手を触るさえ暑くるしい、旅の法衣の袖をかかげて、表紙を附けた折本になってるのを引張り出した。
月に吠える萩原朔太郎
1時間〜
従兄萩原栄次氏に捧ぐ萩原君。
神曲アリギエリ・ダンテ
1時間〜
第一曲われ正路を失ひ、人生の覊旅半にあたりてとある暗き林のなかにありき一―三あゝ荒れあらびわけ入りがたきこの林のさま語ることいかに難いかな、恐れを追思にあらたにし四―六いたみをあたふること死に劣らじ、されどわがかしこに享けし幸をあげつらはんため、わがかしこにみし凡ての事を語らん七―九われ何によりてかしこに入りしや、善く説きがたし、眞(まこと)の路を棄てし時、睡りはわが身にみち/\たりき一〇―一二されど恐れをもてわが心を刺しゝ溪の盡く...
夏目漱石
1時間〜
宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、日当りの好さそうな所へ気楽に胡坐(あぐら)をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。
『春と修羅』宮沢賢治
1時間〜
[#ページの左右中央]心象スケツチ春と修羅大正十一、二年[#改丁]わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です(あらゆる透明な幽霊の複合体)風景やみんなといつしよにせはしくせはしく明滅しながらいかにもたしかにともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です(ひかりはたもちその電燈は...
五重塔幸田露伴
1時間〜
其木理美しき槻胴、縁にはわざと赤樫を用いたる岩畳作りの長火鉢に対いて話し敵もなくただ一人、少しは淋(さび)しそうに坐(すわ)り居る三十前後の女、男のように立派な眉をいつ掃いしか剃(そ)ったる痕の青々と、見る眼も覚むべき雨後の山の色をとどめて翠(みどり)の匂いひとしお床しく、鼻筋つんと通り眼尻キリリと上り、洗い髪をぐるぐると酷く丸めて引裂紙をあしらいに一本簪でぐいと留めを刺した色気なしの様はつくれど、憎いほど烏黒にて艶ある髪の毛の一ト綜(ふさ)二綜後れ乱れて、浅黒いながら渋気...
白痴坂口安吾
1時間〜
その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食物も殆(ほとん)ど変っていやしない。
ファラデーの伝愛知敬一
1時間〜
[#改丁]偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというようなのばかりで、学者のはほとんど無いと言ってよい。
浮雲二葉亭四迷
1時間〜
浮雲はしがき薔薇(ばら)の花は頭に咲て活人は絵となる世の中独り文章而已(のみ)は黴(かび)の生えた陳奮翰の四角張りたるに頬返しを附けかね又は舌足らずの物言を学びて口に涎(よだれ)を流すは拙しこれはどうでも言文一途の事だと思立ては矢も楯(たて)もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠硯に朧(おぼろ)の月の雫(しずく)を受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ浮雲めが艶しき月...
私の個人主義夏目漱石
1時間〜
――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。
侏儒の言葉芥川竜之介
1時間〜
「侏儒の言葉」の「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を伝えるものではない。
海潮音上田敏
1時間〜
[#ページの左右中央]遙に満洲なる森鴎外氏に此の書を献ず[#改ページ][#ページの左右中央]大寺の香の煙はほそくとも、空にのぼりてあまぐもとなる、あまぐもとなる。
歯車芥川竜之介
1時間〜
レエン・コオト僕は或知り人の結婚披露式につらなる為に鞄(かばん)を一つ下げたまま、東海道の或停車場へその奥の避暑地から自動車を飛ばした。
桃の雫島崎藤村
1時間〜
六十歳を迎へて年若い時分には、私は何事につけても深く/\と入つて行くことを心掛け、また、それを歡びとした。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。
Next