中島敦の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
山月記中島敦30分以内5,845

隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。

名人伝中島敦30分以内5,773

趙の邯鄲の都に住む紀昌という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。

趙の邯鄲の都に住む紀昌という男が、天下第一の弓の名人になろうと志を立てた。

李陵中島敦1時間〜34,235

一  漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※を発して北へ向かった。

一  漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※を発して北へ向かった。

文字禍中島敦30分以内6,474

文字の霊などというものが、一体、あるものか、どうか。

文字の霊などというものが、一体、あるものか、どうか。

弟子中島敦1時間〜24,088

一  魯の卞の游侠の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。

一  魯の卞の游侠の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。

悟浄歎異中島敦60分以内12,530

昼餉ののち、師父が道ばたの松の樹の下でしばらく憩うておられる間、悟空は八戒を近くの原っぱに連出して、変身の術の練習をさせていた。

昼餉ののち、師父が道ばたの松の樹の下でしばらく憩うておられる間、悟空は八戒を近くの原っぱに連出して、変身の術の練習をさせていた。

光と風と夢中島敦1時間〜79,712

一  一八八四年五月の或夜遅く、三十五歳のロバァト・ルゥイス・スティヴンスンは、南仏イエールの客舎で、突然、ひどい喀血に襲われた。

一  一八八四年五月の或夜遅く、三十五歳のロバァト・ルゥイス・スティヴンスンは、南仏イエールの客舎で、突然、ひどい喀血に襲われた。

悟浄出世中島敦60分以内19,167

寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かいて流るる秋のはじめになりければ心細くも三蔵は二人の弟子にいざなわれ嶮難を凌ぎ道を急ぎたもうに、たちまち前面に一条の大河あり。

寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かいて流るる秋のはじめになりければ心細くも三蔵は二人の弟子にいざなわれ嶮難を凌ぎ道を急ぎたもうに、たちまち前面に一条の大河あり。

南島譚中島敦30分以内7,426

今でもパラオ本島、殊にオギワルからガラルドへ掛けての島民で、ギラ・コシサンと其の妻エビルの話を知らない者は無い。

今でもパラオ本島、殊にオギワルからガラルドへ掛けての島民で、ギラ・コシサンと其の妻エビルの話を知らない者は無い。

木乃伊中島敦30分以内4,353

大キュロスとカッサンダネとの息子、波斯王カンビュセスが埃及に侵入した時のこと、その麾下の部将にパリスカスなる者があった。

大キュロスとカッサンダネとの息子、波斯王カンビュセスが埃及に侵入した時のこと、その麾下の部将にパリスカスなる者があった。

かめれおん日記中島敦60分以内19,910

蟲有※者。

蟲有※者。

十年中島敦5分以内1,243

十年前、十六歳の少年の僕は学校の裏山に寝ころがって空を流れる雲を見上げながら、「さて将来何になったものだろう。」などと考えたものです。

十年前、十六歳の少年の僕は学校の裏山に寝ころがって空を流れる雲を見上げながら、「さて将来何になったものだろう。」などと考えたものです。

狼疾記中島敦60分以内23,662

養其一指、而失其肩背、而不知也、則為狼疾人也。

養其一指、而失其肩背、而不知也、則為狼疾人也。

狐憑中島敦30分以内4,832

ネウリ部落のシャクに憑きものがしたという評判である。

ネウリ部落のシャクに憑きものがしたという評判である。

鏡花氏の文章中島敦10分以内3,467

日本には花の名所があるように、日本の文学にも情緒の名所がある。

日本には花の名所があるように、日本の文学にも情緒の名所がある。

牛人中島敦30分以内4,773

魯の叔孫豹がまだ若かった頃、乱を避けて一時斉に奔ったことがある。

魯の叔孫豹がまだ若かった頃、乱を避けて一時斉に奔ったことがある。

プウルの傍で中島敦60分以内16,925

一  グラウンドではラグビイの選手達が練習をしていた。

一  グラウンドではラグビイの選手達が練習をしていた。

妖氛録中島敦30分以内5,073

口数の寡い、極く控え目勝ちな女であった。

口数の寡い、極く控え目勝ちな女であった。

虎狩中島敦1時間〜24,339

一  私は虎狩の話をしようと思う。

一  私は虎狩の話をしようと思う。

章魚木の下で中島敦10分以内2,091

南洋群島の土人の間で仕事をしていた間は、内地の新聞も雑誌も一切目にしなかった。

南洋群島の土人の間で仕事をしていた間は、内地の新聞も雑誌も一切目にしなかった。

セトナ皇子(仮題)中島敦5分以内1,738

メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。

メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。

環礁中島敦1時間〜36,983

寂しい島  寂しい島だ。

寂しい島  寂しい島だ。

南島譚中島敦30分以内5,458

昔、此の島に一人の極めて哀れな男がいた。

昔、此の島に一人の極めて哀れな男がいた。

斗南先生中島敦60分以内22,340

一 雲海蒼茫 佐渡ノ洲 郎ヲ思ウテ 一日三秋ノ愁 四十九里 風波悪シ 渡ラント欲スレド 妾ガ身自由ナラズ ははあ、来いとゆたとて行かりょか佐渡へだな、と思った。

一 雲海蒼茫 佐渡ノ洲 郎ヲ思ウテ 一日三秋ノ愁 四十九里 風波悪シ 渡ラント欲スレド 妾ガ身自由ナラズ ははあ、来いとゆたとて行かりょか佐渡へだな、と思った。

夾竹桃の家の女中島敦10分以内3,749

午後。

午後。

盈虚中島敦30分以内7,381

衛の霊公の三十九年と云う年の秋に、太子※※が父の命を受けて斉に使したことがある。

衛の霊公の三十九年と云う年の秋に、太子※※が父の命を受けて斉に使したことがある。

和歌でない歌中島敦10分以内3,102

遍歴 ある時はヘーゲルが如萬有をわが體系に統べんともせし ある時はアミエルが如つゝましく息をひそめて生きんと思ひし ある時は若きジイドと諸共に生命に充ちて野をさまよひぬ ある時はヘルデルリンと翼竝べギリシャの空を天翔りけり ある時はフィリップのごと小さき町に小さき人々を愛せむと思ふ ある時はラムボーと共にアラビヤの熱き砂漠に果てなむ心 ある時はゴッホならねど人の耳を喰ひてちぎりて狂はんとせし ある

遍歴 ある時はヘーゲルが如萬有をわが體系に統べんともせし ある時はアミエルが如つゝましく息をひそめて生きんと思ひし ある時は若きジイドと諸共に生命に充ちて野をさまよひぬ ある時はヘルデルリンと翼竝べギリシャの空を天翔りけり ある時はフィリップのごと小さき町に小さき人々を愛せむと思ふ ある時はラムボーと共にアラビヤの熱き砂漠に果てなむ心 ある時はゴッホならねど人の耳を喰ひてちぎりて狂はんとせし ある

南島譚中島敦30分以内8,825

南洋群島島民のための初等学校を公学校というが、或る島の公学校を参観した時のこと、丁度朝礼で新任の一教師の紹介が行われている所にぶつかった。

南洋群島島民のための初等学校を公学校というが、或る島の公学校を参観した時のこと、丁度朝礼で新任の一教師の紹介が行われている所にぶつかった。

河馬中島敦10分以内3,739

河馬の歌 うす紅くおほに開ける河馬の口にキャベツ落ち込み行方知らずも ぽつかりと水に浮きゐる河馬の顏郷愁も知らぬげに見ゆ この河馬にも機嫌・不機嫌ありといへばをかしけれどもなにか笑へず 赤黒きタンクの如く並びゐる河馬の牝牡われは知らずも 水の上に耳と目とのみ覗きゐていぢらしと見つその小さきを      ×    × わが前に巨き河馬の尻むくつけく泰然として動かざりけり 無禮げにも我が眼の前にひろ

河馬の歌 うす紅くおほに開ける河馬の口にキャベツ落ち込み行方知らずも ぽつかりと水に浮きゐる河馬の顏郷愁も知らぬげに見ゆ この河馬にも機嫌・不機嫌ありといへばをかしけれどもなにか笑へず 赤黒きタンクの如く並びゐる河馬の牝牡われは知らずも 水の上に耳と目とのみ覗きゐていぢらしと見つその小さきを      ×    × わが前に巨き河馬の尻むくつけく泰然として動かざりけり 無禮げにも我が眼の前にひろ