10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
蜜柑 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
或(ある)曇った冬の日暮である。 | |||
セメント樽の中の手紙 | 葉山嘉樹 | 10分以内 | |
松戸与三はセメントあけをやっていた。 | |||
人生 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
空を劃(くわく)して居る之(これ)を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶麕身牛尾馬蹄のものを捉へて麟(きりん)といふが如し、かく定義を下せば、頗(すこぶ)る六つかしけれど、是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺(おやぢ)の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵抔(など)いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂(いひ)に過ぎず、但其謂に過ぎずと観ずれば、遭逢百端千差万... | |||
川端康成へ | 太宰治 | 10分以内 | |
あなたは文藝春秋九月号に私への悪口を書いて居られる。 | |||
愛撫 | 梶井基次郎 | 10分以内 | |
猫の耳というものはまことに可笑しなものである。 | |||
ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった | 渡辺温 | 10分以内 | |
居留地女の間ではその晩、私は隣室のアレキサンダー君に案内されて、始めて横浜へ遊びに出かけた。 | |||
物理学の要用 | 福沢諭吉 | 10分以内 | |
物理学とは、天然の原則にもとづき、物の性質を明らかにし、その働を察し、これを採ってもって人事の用に供するの学にして、おのずから他の学問に異なるところのものあり。 | |||
I can speak | 太宰治 | 10分以内 | |
くるしさは、忍従の夜。 | |||
葬られたる秘密 | 小泉八雲 | 10分以内 | |
むかし丹波の国に稻村屋源助という金持ちの商人が住んでいた。 | |||
アメリカ独立宣言 | トマス・ジェファーソン | 10分以内 | |
千七百七十六年第七月四日亜米利加十三州独立ノ檄文人生已(や)ムヲ得ザルノ時運ニテ、一族ノ人民、他国ノ政治ヲ離レ、物理天道ノ自然ニ従テ世界中ノ万国ト同列シ、別ニ一国ヲ建ルノ時ニ至テハ、其建国スル所以ノ原因ヲ述ベ、人心ヲ察シテ之ニ布告セザルヲ得ズ。 | |||
正岡子規 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
正岡の食意地の張った話か。 | |||
猿蟹合戦 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
蟹(かに)の握り飯を奪った猿はとうとう蟹に仇(かたき)を取られた。 | |||
農民芸術概論綱要 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
序論……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……おれたちはみな農民であるずゐぶん忙がしく仕事もつらいもっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたいわれらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化するこの方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか... | |||
あさましきもの | 太宰治 | 10分以内 | |
賭弓に、わななく/\久しうありて、はづしたる矢の、もて離れてことかたへ行きたる。 | |||
芥川竜之介歌集 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
目次紫天鵞絨/桐/薔薇/客中恋/若人/砂上遅日紫天鵞絨やはらかく深紫の天鵞絨をなづる心地か春の暮れゆくいそいそと燕もまへりあたゝかく郵便馬車をぬらす春雨ほの赤く岐阜提灯もともりけり「二つ巴」の春の夕ぐれ(明治座三月狂言)戯奴の紅き上衣に埃の香かすかにしみて春はくれにけりなやましく春は暮れゆく踊り子の金紗の裾に春は暮れゆく春漏の水のひゞきかあるはまた舞姫のうつとほき鼓か(京都旅情)... | |||
或旧友へ送る手記 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。 | |||
遺書 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
僕等人間は一事件の為に容易に自殺などするものではない。 | |||
遺教 | 西郷隆盛 | 10分以内 | |
死生の説孟子曰ク。 | |||
一片の石 | 会津八一 | 10分以内 | |
人間が石にたよるやうになつて、もうよほど久しいことであるのに、まだ根気よくそれをやつてゐる。 | |||
愛と婚姻 | 泉鏡花 | 10分以内 | |
媒妁人先づいふめでたしと、舅姑(きうこ)またいふめでたしと、親類等皆いふめでたしと、知己朋友皆いふめでたしと、渠等は欣々然として新夫婦の婚姻を祝す、婚礼果してめでたきか。 | |||
待つ | 太宰治 | 10分以内 | |
省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。 | |||
散歩生活 | 中原中也 | 10分以内 | |
「女房でも貰つて、はやくシヤツキリしろよ、シヤツキリ」と、従兄みたいな奴が従弟みたいな奴に、浅草のと或るカフエーで言つてゐた。 | |||
雪女 | 小泉八雲 | 10分以内 | |
武蔵の国のある村に茂作、巳之吉と云う二人の木こりがいた。 | |||
慈悲 | 岡本かの子 | 10分以内 | |
ひとくちに慈悲ぶかい人といえば、誰にでもものを遣る人、誰のいうことをも直ぐ聞き入れてやる人、何事も他人の為に辞せない人、こう極めて仕舞うのが普通でしょう。 | |||
黄金風景 | 太宰治 | 10分以内 | |
海の岸辺に緑なす樫(かし)の木、その樫の木に黄金の細き鎖のむすばれて―プウシキン―私は子供のときには、余り質のいい方ではなかった。 | |||
朝 | 太宰治 | 10分以内 | |
私は遊ぶ事が何よりも好きなので、家で仕事をしていながらも、友あり遠方より来るのをいつもひそかに心待ちにしている状態で、玄関が、がらっとあくと眉をひそめ、口をゆがめて、けれども実は胸をおどらせ、書きかけの原稿用紙をさっそく取りかたづけて、その客を迎える。 | |||
『吾輩は猫である』中篇自序 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
「猫」の稿を継ぐときには、大抵初篇と同じ程な枚数に筆を擱(お)いて、上下二冊の単行本にしようと思って居た。 | |||
恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
媒酌結婚で結構です媒酌結婚と自由結婚との得失といふことは、結局、この二種の結婚様式が結婚後の生活の上に、如何なる幸福を導き出し、如何なる不幸を齎(もたら)すかといふことのやうに解せられる。 | |||
鴉片 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
クロオド・フアレエルの作品を始めて日本に紹介したのは多分堀口大学氏であらう。 | |||
聖書 | 生田春月 | 10分以内 | |
今日来て見ると、Kさんの書卓の上に、ついぞ見なれぬ褐色のきたない三六版ほどの厚い書物が載っていた。 | |||
罪と罰(内田不知庵訳) | 北村透谷 | 10分以内 | |
沈痛、悲慘、幽悽なる心理的小説「罪と罰」は彼の奇怪なる一大巨人(露西亞)の暗黒なる社界の側面を暴露して餘(あま)すところなしと言ふべし。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 10分以内 | |
橘(たちばな)も恋のうれひも散りかへば香をなつかしみほととぎす鳴く(晶子)みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける忍びがたい圧迫が近ごろになってますます加わるばかりであったから、心細くて、人間の生活というものからのがれたい欲求も起こるが、さてそうもならない絆(ほだし)は幾つもあった。 | |||
反スタイルの記 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
(上)私がヒロポンという薬の名をきいたのは六七年前で、東京新聞のY君がきかせてくれたのである。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 10分以内 | |
逢坂は関の清水も恋人のあつき涙もながるるところ(晶子)以前の伊予介は院がお崩れになった翌年常陸介になって任地へ下ったので、昔の帚木もつれて行った。 | |||
余と万年筆 | 夏目漱石 | 10分以内 | |
此間魯庵(ろあん)君に会った時、丸善の店で一日に万年筆が何本位売れるだろうと尋ねたら、魯庵君は多い時は百本位出るそうだと答えた。 | |||
天才になりそこなつた男の話 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
東洋大学の学生だつたころ、丁度学年試験の最中であつたが、校門の前で電車から降りたところを自動車にはねとばされたことがあつた。 | |||
『注文の多い料理店』広告文 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
イーハトヴは一つの地名である。 | |||
悪妻論 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
悪妻には一般的な型はない。 | |||
易の占いして金取り出したること | 南方熊楠 | 10分以内 | |
「易の占いして金取り出だしたること」と題して『宇治拾遺』に出た話は、旅人が大きな荒れ家に宿を求むると、内には女一人しかないらしく、快くとめてくれた。 | |||
イーハトーボ農学校の春 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
太陽マジックのうたはもう青ぞらいっぱい、ひっきりなしにごうごうごうごう鳴っています。 | |||
小説作法十則 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
小説はあらゆる文芸中、最も非芸術的なるものと心得べし。 | |||
レ・ミゼラブル | 豊島与志雄 | 10分以内 | |
一七八九年七月バスティーユ牢獄の破壊にその端緒を開いたフランス大革命は、有史以来人類のなした最も大きな歩みの一つであった。 | |||
受動的抵抗の理論と実行 | マハトマ・ガンジー | 10分以内 | |
私は、この「インデイアン・オピニオン」の記念號が發刊される時には、母國に到着してゐないにしても、少くともフエニツクスから遠く離れてゐるであらう。 | |||
華族のお医者 | 三遊亭円朝 | 10分以内 | |
エヽ当今の華族様とは違ひまして、今を去ること三十余年前、御一新頃の華族様故、まだ品格があつて、兎角下情の事にはお暗うござりますから、何事も御近習任せ。 | |||
八百屋 | 三遊亭円朝 | 10分以内 | |
亭「今帰つたよ。 | |||
女 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
雌蜘蛛は真夏の日の光を浴びたまま、紅い庚申薔薇の花の底に、じっと何か考えていた。 | |||
理想の女 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
ある婦人が私に言つた。 | |||
易と手相 | 菊池寛 | 10分以内 | |
自分が、易や手相のことを書くと笑う人がいるかも知れないが、自分が一生に一度見て貰った手相は、実によく適中した。 | |||
一日の労苦 | 太宰治 | 10分以内 | |
一月二十二日。 | |||
フランス哲学についての感想 | 西田幾多郎 | 10分以内 | |
私はフランス哲学にはドイツ哲学やイギリス哲学と異なった独得な物の見方考え方があると思う。 |
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。