夏目漱石の全作品

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
こころ夏目漱石1時間〜162,555

上 先生と私 一  私はその人を常に先生と呼んでいた。

上 先生と私 一  私はその人を常に先生と呼んでいた。

吾輩は猫である夏目漱石1時間〜321,258

一  吾輩は猫である。

一  吾輩は猫である。

坊っちゃん夏目漱石1時間〜88,997

一  親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

一  親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

夢十夜夏目漱石60分以内16,200

第一夜  こんな夢を見た。

第一夜  こんな夢を見た。

草枕夏目漱石1時間〜85,617

一  山路を登りながら、こう考えた。

一  山路を登りながら、こう考えた。

三四郎夏目漱石1時間〜171,948

一  うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。

一  うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。

虞美人草夏目漱石1時間〜202,483

一 「随分遠いね。元来どこから登るのだ」 と一人が手巾で額を拭きながら立ち留った。

一 「随分遠いね。元来どこから登るのだ」 と一人が手巾で額を拭きながら立ち留った。

私の個人主義夏目漱石60分以内23,521

――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――  私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。

――大正三年十一月二十五日学習院輔仁会において述――  私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。

それから夏目漱石1時間〜174,653

一  誰か慌ただしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下っていた。

一  誰か慌ただしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶら下っていた。

門夏目漱石1時間〜141,141

一  宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、日当りの好さそうな所へ気楽に胡坐をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。

一  宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して、日当りの好さそうな所へ気楽に胡坐をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。

明暗夏目漱石1時間〜328,060

一  医者は探りを入れた後で、手術台の上から津田を下した。

一  医者は探りを入れた後で、手術台の上から津田を下した。

行人夏目漱石1時間〜227,843

友達         一  梅田の停車場を下りるや否や自分は母からいいつけられた通り、すぐ俥を雇って岡田の家に馳けさせた。

友達         一  梅田の停車場を下りるや否や自分は母からいいつけられた通り、すぐ俥を雇って岡田の家に馳けさせた。

道草夏目漱石1時間〜148,477

一  健三が遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。

一  健三が遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。

彼岸過迄夏目漱石1時間〜196,712

彼岸過迄に就て  事実を読者の前に告白すると、去年の八月頃すでに自分の小説を紙上に連載すべきはずだったのである。

彼岸過迄に就て  事実を読者の前に告白すると、去年の八月頃すでに自分の小説を紙上に連載すべきはずだったのである。

硝子戸の中夏目漱石1時間〜53,298

一  硝子戸の中から外を見渡すと、霜除をした芭蕉だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれと云って数え立てるほどのものはほとんど視線に入って来ない。

一  硝子戸の中から外を見渡すと、霜除をした芭蕉だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれと云って数え立てるほどのものはほとんど視線に入って来ない。

『吾輩は猫である』上篇自序夏目漱石5分以内765

「吾輩は猫である」は雑誌ホトトギスに連載した続き物である。

「吾輩は猫である」は雑誌ホトトギスに連載した続き物である。

永日小品夏目漱石1時間〜50,323

元日  雑煮を食って、書斎に引き取ると、しばらくして三四人来た。

元日  雑煮を食って、書斎に引き取ると、しばらくして三四人来た。

倫敦塔夏目漱石60分以内16,251

二年の留学中ただ一度倫敦塔を見物した事がある。

二年の留学中ただ一度倫敦塔を見物した事がある。

文鳥夏目漱石30分以内10,634

十月早稲田に移る。

十月早稲田に移る。

坑夫夏目漱石1時間〜142,760

さっきから松原を通ってるんだが、松原と云うものは絵で見たよりもよっぽど長いもんだ。

さっきから松原を通ってるんだが、松原と云うものは絵で見たよりもよっぽど長いもんだ。

現代日本の開化夏目漱石60分以内18,470

はなはだお暑いことで、こう暑くては多人数お寄合いになって演説などお聴きになるのは定めしお苦しいだろうと思います。

はなはだお暑いことで、こう暑くては多人数お寄合いになって演説などお聴きになるのは定めしお苦しいだろうと思います。

思い出す事など夏目漱石1時間〜57,274

一  ようやくの事でまた病院まで帰って来た。

一  ようやくの事でまた病院まで帰って来た。

人生夏目漱石10分以内3,696

空を劃して居る之を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶麕身牛尾馬蹄のものを捉へて麟といふが如し、かく定義を下せば、頗る六つかしけれど、是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵抔いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂に過ぎず、但其謂に過ぎ

空を劃して居る之を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶麕身牛尾馬蹄のものを捉へて麟といふが如し、かく定義を下せば、頗る六つかしけれど、是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵抔いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂に過ぎず、但其謂に過ぎ

一夜夏目漱石30分以内6,074

「美くしき多くの人の、美くしき多くの夢を……」と髯ある人が二たび三たび微吟して、あとは思案の体である。

「美くしき多くの人の、美くしき多くの夢を……」と髯ある人が二たび三たび微吟して、あとは思案の体である。

正岡子規夏目漱石10分以内3,374

正岡の食意地の張った話か。

正岡の食意地の張った話か。

手紙夏目漱石30分以内11,926

一  モーパサンの書いた「二十五日間」と題する小品には、ある温泉場の宿屋へ落ちついて、着物や白シャツを衣装棚へしまおうとする時に、そのひきだしをあけてみたら、中から巻いた紙が出たので、何気なく引き延ばして読むと「私の二十五日」という標題が目に触れたという冒頭が置いてあって、その次にこの無名式のいわゆる二十五日間が一字も変えぬ元の姿で転載された体になっている。

一  モーパサンの書いた「二十五日間」と題する小品には、ある温泉場の宿屋へ落ちついて、着物や白シャツを衣装棚へしまおうとする時に、そのひきだしをあけてみたら、中から巻いた紙が出たので、何気なく引き延ばして読むと「私の二十五日」という標題が目に触れたという冒頭が置いてあって、その次にこの無名式のいわゆる二十五日間が一字も変えぬ元の姿で転載された体になっている。

二百十日夏目漱石1時間〜30,432

一  ぶらりと両手を垂げたまま、圭さんがどこからか帰って来る。

一  ぶらりと両手を垂げたまま、圭さんがどこからか帰って来る。

変な音夏目漱石10分以内3,796

上  うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。

上  うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。

『吾輩は猫である』中篇自序夏目漱石10分以内2,029

「猫」の稿を継ぐときには、大抵初篇と同じ程な枚数に筆を擱いて、上下二冊の単行本にしようと思って居た。

「猫」の稿を継ぐときには、大抵初篇と同じ程な枚数に筆を擱いて、上下二冊の単行本にしようと思って居た。

『吾輩は猫である』下篇自序夏目漱石5分以内428

「猫」の下巻を活字に植えて見たら頁が足りないから、もう少し書き足してくれと云う。

「猫」の下巻を活字に植えて見たら頁が足りないから、もう少し書き足してくれと云う。

猫の広告文夏目漱石5分以内156

吾輩は猫である。

吾輩は猫である。

野分夏目漱石1時間〜95,080

一  白井道也は文学者である。

一  白井道也は文学者である。

イズムの功過夏目漱石5分以内1,578

大抵のイズムとか主義とかいうものは無数の事実を几帳面な男が束にして頭の抽出へ入れやすいように拵えてくれたものである。

大抵のイズムとか主義とかいうものは無数の事実を几帳面な男が束にして頭の抽出へ入れやすいように拵えてくれたものである。

『心』自序夏目漱石5分以内484

『心』は大正三年四月から八月にわたつて東京大阪両朝日へ同時に掲載された小説である。

『心』は大正三年四月から八月にわたつて東京大阪両朝日へ同時に掲載された小説である。

琴のそら音夏目漱石60分以内21,236

「珍らしいね、久しく来なかったじゃないか」と津田君が出過ぎた洋灯の穂を細めながら尋ねた。

「珍らしいね、久しく来なかったじゃないか」と津田君が出過ぎた洋灯の穂を細めながら尋ねた。

京に着ける夕夏目漱石30分以内4,025

汽車は流星の疾きに、二百里の春を貫いて、行くわれを七条のプラットフォームの上に振り落す。

汽車は流星の疾きに、二百里の春を貫いて、行くわれを七条のプラットフォームの上に振り落す。

自転車日記夏目漱石30分以内8,351

西暦一千九百二年秋忘月忘日白旗を寝室の窓に翻えして下宿の婆さんに降を乞うや否や、婆さんは二十貫目の体躯を三階の天辺まで運び上げにかかる、運び上げるというべきを上げにかかると申すは手間のかかるを形容せんためなり、階段を上ること無慮四十二級、途中にて休憩する事前後二回、時を費す事三分五セコンドの後この偉大なる婆さんの得意なるべき顔面が苦し気に戸口にヌッと出現する、あたり近所は狭苦しきばかり也、この会見

西暦一千九百二年秋忘月忘日白旗を寝室の窓に翻えして下宿の婆さんに降を乞うや否や、婆さんは二十貫目の体躯を三階の天辺まで運び上げにかかる、運び上げるというべきを上げにかかると申すは手間のかかるを形容せんためなり、階段を上ること無慮四十二級、途中にて休憩する事前後二回、時を費す事三分五セコンドの後この偉大なる婆さんの得意なるべき顔面が苦し気に戸口にヌッと出現する、あたり近所は狭苦しきばかり也、この会見

写生文夏目漱石30分以内5,569

写生文の存在は近頃ようやく世間から認められたようであるが、写生文の特色についてはまだ誰も明暸に説破したものがおらん。

写生文の存在は近頃ようやく世間から認められたようであるが、写生文の特色についてはまだ誰も明暸に説破したものがおらん。

三山居士夏目漱石5分以内1,779

二月二十八日には生暖たかい風が朝から吹いた。

二月二十八日には生暖たかい風が朝から吹いた。

『心』広告文夏目漱石5分以内33

自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。

自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。

点頭録夏目漱石60分以内12,857

一  また正月が来た。

一  また正月が来た。

薤露行夏目漱石60分以内20,116

世に伝うるマロリーの『アーサー物語』は簡浄素樸という点において珍重すべき書物ではあるが古代のものだから一部の小説として見ると散漫の譏は免がれぬ。

世に伝うるマロリーの『アーサー物語』は簡浄素樸という点において珍重すべき書物ではあるが古代のものだから一部の小説として見ると散漫の譏は免がれぬ。

道楽と職業夏目漱石60分以内17,097

ただいまは牧君の満洲問題――満洲の過去と満洲の未来というような問題について、大変条理の明かな、そうして秩序のよい演説がありました。

ただいまは牧君の満洲問題――満洲の過去と満洲の未来というような問題について、大変条理の明かな、そうして秩序のよい演説がありました。

余と万年筆夏目漱石10分以内2,791

此間魯庵君に会った時、丸善の店で一日に万年筆が何本位売れるだろうと尋ねたら、魯庵君は多い時は百本位出るそうだと答えた。

此間魯庵君に会った時、丸善の店で一日に万年筆が何本位売れるだろうと尋ねたら、魯庵君は多い時は百本位出るそうだと答えた。

カーライル博物館夏目漱石30分以内6,848

公園の片隅に通りがかりの人を相手に演説をしている者がある。

公園の片隅に通りがかりの人を相手に演説をしている者がある。

私の経過した学生時代夏目漱石30分以内5,148

一  私の学生時代を回顧して見ると、殆んど勉強という勉強はせずに過した方である。

一  私の学生時代を回顧して見ると、殆んど勉強という勉強はせずに過した方である。

満韓ところどころ夏目漱石1時間〜75,018

一  南満鉄道会社っていったい何をするんだいと真面目に聞いたら、満鉄の総裁も少し呆れた顔をして、御前もよっぽど馬鹿だなあと云った。

一  南満鉄道会社っていったい何をするんだいと真面目に聞いたら、満鉄の総裁も少し呆れた顔をして、御前もよっぽど馬鹿だなあと云った。

趣味の遺伝夏目漱石1時間〜38,403

一  陽気のせいで神も気違になる。

一  陽気のせいで神も気違になる。

『それから』予告夏目漱石5分以内163

色々な意味に於てそれからである。

色々な意味に於てそれからである。

元日夏目漱石5分以内1,481

元日を御目出たいものと極めたのは、一体何処の誰か知らないが、世間が夫れに雷同しているうちは新聞社が困る丈である。

元日を御目出たいものと極めたのは、一体何処の誰か知らないが、世間が夫れに雷同しているうちは新聞社が困る丈である。