10分以内で読める夏目漱石の短編作品

青空文庫で公開されている夏目漱石の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間文字数人気書き出し
人生夏目漱石10分以内3,696

空を劃して居る之を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶麕身牛尾馬蹄のものを捉へて麟といふが如し、かく定義を下せば、頗る六つかしけれど、是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵抔いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂に過ぎず、但其謂に過ぎ

空を劃して居る之を物といひ、時に沿うて起る之を事といふ、事物を離れて心なく、心を離れて事物なし、故に事物の変遷推移を名づけて人生といふ、猶麕身牛尾馬蹄のものを捉へて麟といふが如し、かく定義を下せば、頗る六つかしけれど、是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵抔いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂に過ぎず、但其謂に過ぎ

正岡子規夏目漱石10分以内3,374

正岡の食意地の張った話か。

正岡の食意地の張った話か。

変な音夏目漱石10分以内3,796

上  うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。

上  うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。

『吾輩は猫である』中篇自序夏目漱石10分以内2,029

「猫」の稿を継ぐときには、大抵初篇と同じ程な枚数に筆を擱いて、上下二冊の単行本にしようと思って居た。

「猫」の稿を継ぐときには、大抵初篇と同じ程な枚数に筆を擱いて、上下二冊の単行本にしようと思って居た。

余と万年筆夏目漱石10分以内2,791

此間魯庵君に会った時、丸善の店で一日に万年筆が何本位売れるだろうと尋ねたら、魯庵君は多い時は百本位出るそうだと答えた。

此間魯庵君に会った時、丸善の店で一日に万年筆が何本位売れるだろうと尋ねたら、魯庵君は多い時は百本位出るそうだと答えた。

文士の生活夏目漱石10分以内3,679

私が巨万の富を蓄えたとか、立派な家を建てたとか、土地家屋を売買して金を儲けて居るとか、種々な噂が世間にあるようだが、皆嘘だ。

私が巨万の富を蓄えたとか、立派な家を建てたとか、土地家屋を売買して金を儲けて居るとか、種々な噂が世間にあるようだが、皆嘘だ。

入社の辞夏目漱石10分以内2,089

大学を辞して朝日新聞に這入ったら逢う人が皆驚いた顔をして居る。

大学を辞して朝日新聞に這入ったら逢う人が皆驚いた顔をして居る。

「額の男」を読む夏目漱石10分以内3,168

「それから」を脱稿したから取あへず前約を履行しやうと思つて「額の男」を讀んだ。

「それから」を脱稿したから取あへず前約を履行しやうと思つて「額の男」を讀んだ。

文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎夏目漱石10分以内3,096

文芸が果して男子一生の事業とするに足るか何うかと云うことに答える前に、先ず文芸とは如何なるものであるか、と云うことを明かにしなければならぬ。

文芸が果して男子一生の事業とするに足るか何うかと云うことに答える前に、先ず文芸とは如何なるものであるか、と云うことを明かにしなければならぬ。

ケーベル先生夏目漱石10分以内3,250

木の葉の間から高い窓が見えて、その窓の隅からケーベル先生の頭が見えた。

木の葉の間から高い窓が見えて、その窓の隅からケーベル先生の頭が見えた。

僕の昔夏目漱石10分以内3,295

根津の大観音に近く、金田夫人の家や二弦琴の師匠や車宿や、ないし落雲館中学などと、いずれも『吾輩は描である』の編中でなじみ越しの家々の間に、名札もろくにはってない古べいの苦沙弥先生の居は、去年の暮れおしつまって西片町へ引き越された。

根津の大観音に近く、金田夫人の家や二弦琴の師匠や車宿や、ないし落雲館中学などと、いずれも『吾輩は描である』の編中でなじみ越しの家々の間に、名札もろくにはってない古べいの苦沙弥先生の居は、去年の暮れおしつまって西片町へ引き越された。

文壇の趨勢夏目漱石10分以内3,077

近頃は大分方々の雑誌から談話をしろしろと責められて、頭ががらん胴になったから、当分品切れの看板でも懸けたいくらいに思っています。

近頃は大分方々の雑誌から談話をしろしろと責められて、頭ががらん胴になったから、当分品切れの看板でも懸けたいくらいに思っています。

明治座の所感を虚子君に問れて夏目漱石10分以内2,497

○虚子に誘われて珍らしく明治座を見に行った。

○虚子に誘われて珍らしく明治座を見に行った。

虚子君へ夏目漱石10分以内3,419

昨日は失敬。

昨日は失敬。

マードック先生の『日本歴史』夏目漱石10分以内3,225

上  先生は約の如く横浜総領事を通じてケリー・エンド・ウォルシから自著の『日本歴史』を余に送るべく取り計われたと見えて、約七百頁の重い書物がその後日ならずして余の手に落ちた。

上  先生は約の如く横浜総領事を通じてケリー・エンド・ウォルシから自著の『日本歴史』を余に送るべく取り計われたと見えて、約七百頁の重い書物がその後日ならずして余の手に落ちた。

木下杢太郎『唐草表紙』序夏目漱石10分以内3,488

私は貴方から送って下さった校正刷五百八十頁を今日漸く読み了りました。

私は貴方から送って下さった校正刷五百八十頁を今日漸く読み了りました。

予の描かんと欲する作品夏目漱石10分以内2,647

如何なるものを描かんと欲するかとの御質問であるが、私は、如何なるものをも書きたいと思う。

如何なるものを描かんと欲するかとの御質問であるが、私は、如何なるものをも書きたいと思う。

処女作追懐談夏目漱石10分以内3,379

私の処女作――と言えば先ず『猫』だろうが、別に追懐する程のこともないようだ。

私の処女作――と言えば先ず『猫』だろうが、別に追懐する程のこともないようだ。

『伝説の時代』序夏目漱石10分以内2,233

私はあなたが家事の暇を偸んで『傳説の時代』をとう/\仕舞迄譯し上げた忍耐と努力に少からず感服して居ります。

私はあなたが家事の暇を偸んで『傳説の時代』をとう/\仕舞迄譯し上げた忍耐と努力に少からず感服して居ります。