1時間〜で読める青空文庫の長編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
51-100件 / 全1,721件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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李陵 | 中島敦 | 1時間〜 | |
漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞遮虜※(へんさいしゃりょしょう)を発して北へ向かった。 | |||
明暗 | 夏目漱石 | 1時間〜 | |
医者は探りを入れた後で、手術台の上から津田を下した。 | |||
「いき」の構造 | 九鬼周造 | 1時間〜 | |
[#横組みで、ページの上部、左右中央に]La pens※e doit remplir toute l'existence.MAINE DE BIRAN, Journal intime.[#改ページ、ページの左右中央に]この書は雑誌『思想』第九十二号および第九十三号(昭和五年一月号および二月号)所載の論文に修補を加えたものである。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 1時間〜 | |
うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめもあとなく消えにけるかな(晶子)源氏が六条に恋人を持っていたころ、御所からそこへ通う途中で、だいぶ重い病気をし尼になった大弐の乳母を訪ねようとして、五条辺のその家へ来た。 | |||
阿部一族 | 森鴎外 | 1時間〜 | |
従四位下左近衛少将兼越中守細川忠利は、寛永十八年辛巳の春、よそよりは早く咲く領地肥後国の花を見すてて、五十四万石の大名の晴れ晴れしい行列に前後を囲ませ、南より北へ歩みを運ぶ春とともに、江戸を志して参勤の途に上ろうとしているうち、はからず病にかかって、典医の方剤も功を奏せず、日に増し重くなるばかりなので、江戸へは出発日延べの飛脚が立つ。 | |||
若菜集 | 島崎藤村 | 1時間〜 | |
こゝろなきうたのしらべはひとふさのぶだうのごとしなさけあるてにもつまれてあたゝかきさけとなるらむぶだうだなふかくかゝれるむらさきのそれにあらねどこゝろあるひとのなさけにかげにおくふさのみつよつそはうたのわかきゆゑなりあぢはひもいろもあさくておほかたはかみてすつべきうたゝねのゆめのそらごと秋の思秋秋は来ぬ秋は来ぬ一葉は花は露ありて... | |||
黄金虫 | エドガー・アラン・ポー | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]おや、おや!こいつ気が狂ったみたいに踊っている。 | |||
死者の書 | 折口信夫 | 1時間〜 | |
彼の人の眠りは、徐かに覚めて行った。 | |||
青猫 | 萩原朔太郎 | 1時間〜 | |
※私の情緒は、激情といふ範疇に屬しない。 | |||
恩讐の彼方に | 菊池寛 | 1時間〜 | |
市九郎は、主人の切り込んで来る太刀を受け損じて、左の頬から顎へかけて、微傷ではあるが、一太刀受けた。 | |||
道草 | 夏目漱石 | 1時間〜 | |
健三が遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。 | |||
如是我聞 | 太宰治 | 1時間〜 | |
他人を攻撃したって、つまらない。 | |||
雁 | 森鴎外 | 1時間〜 | |
壱古い話である。 | |||
或る女 | 有島武郎 | 1時間〜 | |
新橋を渡る時、発車を知らせる二番目の鈴が、霧とまではいえない九月の朝の、煙った空気に包まれて聞こえて来た。 | |||
茶の本 | 岡倉天心 | 1時間〜 | |
目次第一章人情の碗茶は日常生活の俗事の中に美を崇拝する一種の審美的宗教すなわち茶道の域に達す――茶道は社会の上下を通じて広まる――新旧両世界の誤解――西洋における茶の崇拝――欧州の古い文献に現われた茶の記録――物と心の争いについての道教徒の話――現今における富貴権勢を得ようとする争い第二章茶の諸流茶の進化の三時期――唐、宋(そう)、明の時代を表わす煎茶、抹茶、淹茶――茶道の鼻祖陸羽――三代の茶に関する理想――後世のシナ人には、茶は美味な飲料ではあ... | |||
レ・ミゼラブル | ヴィクトル・ユゴー | 1時間〜 | |
第一編正しき人ミリエル氏一八一五年に、シャール・フランソア・ビヤンヴニュ・ミリエル氏はディーニュの司教であった。 | |||
単独行 | 加藤文太郎 | 1時間〜 | |
槍ヶ岳/立山/穂高岳A槍ヶ岳・唐沢谷一月二十六日快晴六・〇〇島々一一・〇〇沢渡一・三〇中ノ湯三・一五―三・五〇大正池取入口四・五〇上高地温泉中ノ湯附近は発電所入口や、水路工事などの人々が始終通るので、雪も少なく楽だった。 | |||
鳥影 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
(一)の小川静子は、兄の信吾が帰省するといふので、二人の小妹と下男の松蔵を伴れて、好摩の停車場まで迎ひに出た。 | |||
小説 不如帰 | 徳冨蘆花 | 1時間〜 | |
第百版不如帰の巻首に不如帰が百版になるので、校正かたがた久しぶりに読んで見た。 | |||
ジーキル博士とハイド氏の怪事件 | ロバート・ルイス・スティーブンソン | 1時間〜 | |
キャサリン・ディ・マットスに―――――――――――――――神が結んだ紲(きずな)は解かぬがよい。 | |||
生まれいずる悩み | 有島武郎 | 1時間〜 | |
私は自分の仕事を神聖なものにしようとしていた。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 1時間〜 | |
中川の皐月の水に人似たりかたればむせびよればわななく(晶子)光源氏、すばらしい名で、青春を盛り上げてできたような人が思われる。 | |||
源氏物語 | 紫式部 | 1時間〜 | |
恨めしと人を目におくこともこそ身のおとろへにほかならぬかな(晶子)天子が新しくお立ちになり、時代の空気が変わってから、源氏は何にも興味が持てなくなっていた。 | |||
放浪記(初出) | 林芙美子 | 1時間〜 | |
秋が来たんだ十月×日一尺四方の四角な天窓を眺めて、始めて紫色に澄んだ空を見た。 | |||
次郎物語 | 下村湖人 | 1時間〜 | |
お猿さん「癪(しゃく)にさわるったら、ありゃしない。 | |||
善の研究 | 西田幾多郎 | 1時間〜 | |
善の研究西田幾多郎この書は余が多年、金沢なる第四高等学校において教鞭を執っていた間に書いたのである。 | |||
植物一日一題 | 牧野富太郎 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]植物一日一題[#改丁]馬鈴薯とジャガイモジャガタライモ、すなわちジャガイモ(Solanum tuberosum L.)を馬鈴薯ではないと明瞭に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえも馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。 | |||
右大臣実朝 | 太宰治 | 1時間〜 | |
承元二年戊辰。 | |||
大菩薩峠 | 中里介山 | 1時間〜 | |
[#ページの天地左右中央に]この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は、人間界の諸相を曲尽して、大乗遊戯の境に参入するカルマ曼陀羅の面影を大凡下の筆にうつし見んとするにあり。 | |||
アイヌ神謡集 | 作者不詳 | 1時間〜 | |
その昔この広い北海道は,私たちの先祖の自由の天地でありました.天真爛漫な稚児の様に,美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は,真に自然の寵児,なんという幸福な人だちであったでしょう.冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って,天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り,夏の海には涼風泳ぐみどりの波,白い鴎の歌を友に木の葉の様な小舟を浮べてひねもす魚を漁り,花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて,永久に囀(さえ)ずる小鳥と共に... | |||
彼岸過迄 | 夏目漱石 | 1時間〜 | |
彼岸過迄に就て事実を読者の前に告白すると、去年の八月頃すでに自分の小説を紙上に連載すべきはずだったのである。 | |||
真珠夫人 | 菊池寛 | 1時間〜 | |
奇禍汽車が大船を離れた頃から、信一郎の心は、段々烈しくなって行く焦燥しさで、満たされていた。 | |||
硝子戸の中 | 夏目漱石 | 1時間〜 | |
硝子戸の中から外を見渡すと、霜除をした芭蕉(ばしょう)だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれと云って数え立てるほどのものはほとんど視線に入って来ない。 | |||
田舎教師 | 田山花袋 | 1時間〜 | |
四里の道は長かった。 | |||
弟子 | 中島敦 | 1時間〜 | |
魯(ろ)の卞(べん)の游侠(ゆうきょう)の徒、仲由、字は子路という者が、近頃賢者の噂(うわさ)も高い学匠・陬人孔丘を辱しめてくれようものと思い立った。 | |||
墨汁一滴 | 正岡子規 | 1時間〜 | |
病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置けり。 | |||
即興詩人 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン | 1時間〜 | |
初版例言一、即興詩人は※馬(デンマルク)の HANS(ハンス) CHRISTIAN(クリスチアン) ANDERSEN(アンデルセン)(1805―1875)の作にして、原本の初板は千八百三十四年に世に公にせられぬ。 | |||
十二支考 | 南方熊楠 | 1時間〜 | |
(一)名義の事虎梵(ぼん)名ヴィヤグラ、今のインド語でバグ、南インドのタミル語でピリ、ジャワ名マチャム、マレー名リマウ、アラブ名ニムル、英語でタイガー、その他欧州諸国大抵これに似おり、いずれもギリシアやラテンのチグリスに基づく。 | |||
ランボオ詩集 | ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]初期詩篇[#改ページ]感動私はゆかう、夏の青き宵は麦穂臑((すね))刺す小径の上に、小草を蹈みに夢想家・私は私の足に、爽々しさのつたふを覚え、吹く風に思ふさま、私の頭をなぶらすだらう!私は語りも、考へもしまい、だが果てなき愛は心の裡(うち)に、浮びも来よう私は往かう、遠く遠くボヘミヤンのやう天地の間を、女と伴れだつやうに幸福に。 | |||
人形の家 | ヘンリック・イプセン | 1時間〜 | |
人物トル※ルト・ヘルマーノラ(ヘルマーの妻)醫師ランクリンデン夫人ニルス・クログスタットヘルマー家の三兒アンナ(三兒の保姆)エレン(女中)使の男場所ノルウェーの首都クリスチアニアにあるヘルマーの家(大建物の内部を幾家屋かに仕切つた一つ)[#改ページ]第一幕居心地よく趣味に富んで、それで贅澤でない設備の一室、奧、右手は廊下... | |||
邪宗門 | 北原白秋 | 1時間〜 | |
父上に献ぐ父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは歌ひつづけ候ひぬ。 | |||
青鬼の褌を洗う女 | 坂口安吾 | 1時間〜 | |
匂いって何だろう?私は近頃人の話をきいていても、言葉を鼻で嗅ぐようになった。 | |||
千曲川のスケッチ | 島崎藤村 | 1時間〜 | |
敬愛する吉村さん――樹さん――私は今、序にかえて君に宛てた一文をこの書のはじめに記すにつけても、矢張呼び慣れたように君の親しい名を呼びたい。 | |||
いなか、の、じけん | 夢野久作 | 1時間〜 | |
大きな手がかり村長さんの処の米倉から、白米を四俵盗んで行ったものがある。 | |||
ウィリアム・ウィルスン | エドガー・アラン・ポー | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]それをなんと言うのだ?わが道に立つかの妖怪、恐ろしき良心とは?チェインバリン(1)「ファロニダ」[#改ページ]さしあたり、私は自分をウィリアム・ウィルスンという名にしておくことにしよう。 | |||
万葉秀歌 | 斎藤茂吉 | 1時間〜 | |
万葉集は我国の大切な歌集で、誰でも読んで好いものとおもうが、何せよ歌の数が四千五百有余もあり、一々注釈書に当ってそれを読破しようというのは並大抵のことではない。 | |||
キチガイ地獄 | 夢野久作 | 1時間〜 | |
……やッ……院長さんですか。 | |||
カインの末裔 | 有島武郎 | 1時間〜 | |
長い影を地にひいて、痩馬の手綱を取りながら、彼れは黙りこくって歩いた。 | |||
人生論ノート | 三木清 | 1時間〜 | |
死について近頃私は死というものをそんなに恐しく思わなくなった。 | |||
正義と微笑 | 太宰治 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央]わがあしかよわくけわしき山路のぼりがたくともふもとにありてたのしきしらべにたえずうたわばききていさみたつひとこそあらめさんびか第百五十九[#改ページ]四月十六日。 |
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