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簡易銷夏法

長塚節

『簡易銷夏法』は青空文庫で公開されている長塚節の短編作品。412文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
412文字
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書出

私の樣に田舍にばかり居て何といつて極つた用もないものには銷夏法抔といふ六かしいことを考える必要もなく隨つて名案もありません只今では少し百姓の方に手を出して居るので氣候が暑く成るに連れてずん/\と氣持のよく成るのが畑の陸稻です大豆の葉の朝風にさわ/\と搖れるのも目が醒めるやうです暇の折には自分の仕付けた畑を何遍となく廻つて歩きます幾ら見ても飽きることが有りません作物の凡でが[#「凡でが」はママ]どうも主任者たる私が居ないとうまく行かない樣ですそれで今年は此の農作物に引きとめられて森の中の家...

初出「中央公論」1913(大正2)年8月1日
底本長塚節全集 第五巻
表記
旧字旧仮名
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