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ふしあわせ者のうた

中野鈴子

『ふしあわせ者のうた』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。343文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
343文字
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書出

人間には幸福と不幸がある それは何処からきているか みなもと深く学者はしらべた 人々は自分に照りあわせ 実際的に納得した けれども 目ざす彼岸は高く あまりに遠い ふしあわせは 片時もはなれずつきまとう 人という人はことごとく 本能 感情 意志を持つ 不幸は四六時中五感をつっさす みんなは生きる ふしあわせとの組み打ち ふしあわせは一様でない その千差万別をうたいたい ことに 普遍的なものより

初出「第三次早稲田大学新聞 第三十九号」早稲田大学新聞社、1936(昭和11)年5月27日
底本中野鈴子全詩集
表記
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