伊藤野枝の全作品
青空文庫で公開されている伊藤野枝の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全81件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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転機 | 伊藤野枝 | 1時間〜 | |
不案内な道を教えられるままに歩いて古河の町外れまで来ると、通りは思いがけなく、まだ新らしい高い堤防で遮られている道ばたで、子供を遊ばせている老婆に私はまた尋ねた。 | |||
ある男の堕落 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
私がYを初めて見たのは、たしか米騒動のあとでか、まだその騒ぎの済まないうちか、よくは覚えていませんが、なにしろその時分に仲間の家で開かれていた集会の席ででした。 | |||
出奔 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
まずい朝飯をすますと登志子は室に帰っていった。 | |||
わがまま | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
関門の連絡船を降りる頃から登志子は連れのまき子や安子がいそいそと歩いていく後から重い足どりでずっと後れて歩いていった。 | |||
成長が生んだ私の恋愛破綻 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
自分の信ずる事の出来る唯一のものは、やはり自分自身より他にはありません。 | |||
「別居」について | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
私と、辻との間に「別居」という話が持ち出されたのは、この頃の事ではないのです。 | |||
「婦人解放の悲劇」自序 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
とうに『恋愛と道徳』が単行になつて出る筈であつたが、あれだけでは一冊とするにはあまりに貧弱(量の上に於て)だと云ふ書店の意見から、その後雑誌(青鞜)で発表したエンマ・ゴルドマンの『婦人解放の悲劇』と『少数と多数』になほ新に『結婚と恋愛』とゴルドマンの小伝を加へてやうやく出すことにした。 | |||
ある女の裁判 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
ああ!漸く、ほんとにやうやく、今日もまた今のびのびと体を投げ出すことの出来る時が来ました。 | |||
遺書の一部より | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
もう二ヶ月待てばあなたは帰つて来る。 | |||
乞食の名誉 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
深い悩みが、其の夜も、とし子を強く捉へてゐた。 | |||
日記より | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
六日――――雨だらうと思つたのに案外な上天気。 | |||
白痴の母 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
裏の松原でサラツサラツと砂の上の落松葉を掻きよせる音が高く晴れ渡つた大空に、如何にも気持のよいリズムをもつて響き渡つてゐます。 | |||
東の渚 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
東の磯の離れ岩、その褐色の岩の背に、今日もとまつたケエツブロウよ、何故にお前はそのやうにかなしい声してお泣きやる。 | |||
火つけ彦七 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
今から廿年ばかり前に、北九州の或村はづれに一人の年老つた乞食が、行き倒れてゐました。 | |||
惑ひ | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
その手紙を町子が男の本箱の抽斗に見出した時に、彼女は全身の血がみんな逆上することを感じながらドキ/\する胸をおさへた。 | |||
惑ひ | 伊藤野枝 | 1時間〜 | |
『本当にどうかして貰はないぢや困るよ、明日は是非神田の方に出掛けなきやならないんだからね』母親はさう云つて谷の生返事に、頻りに念を押してゐた。 | |||
監獄挿話 面会人控所 | 伊藤野枝 | 1時間〜 | |
静かな読書生活受附の看守が指した直ぐ向側の『面会人控所』の扉は重く閉されてゐた。 | |||
新らしき女の道 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
新らしい女は今迄の女の歩み古した足跡を何時までもさがして歩いては行かない。 | |||
内気な娘とお転婆娘 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
『女はしとやかでなくてはいけない、をとなしくなくてはいけない』と云ふ訓しへは甚だ結構な事です。 | |||
寄贈書籍紹介 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪(みお)さんを想つた。 | |||
嘘言と云ふことに就いての追想 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
嘘言を吐くと云ふことは悪いことだと私達はずつと小さい時から教へられて来ました。 | |||
背負ひ切れぬ重荷 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
今から、六七年ばかり以前に、私の郷里で非常に善良なをとなしい一人の女教師が、自宅の前の溜池で自殺を遂げた事があります。 | |||
青山菊栄様へ | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
青山菊栄様あなたの公開状は本当に、私には有りがたいものでした。 | |||
新らしき婦人の男性観 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
世間には可成に女を知りぬいたつもりで、かれこれと女を批評する男が尠(すくな)くないやうですが、それが大抵九分九厘迄は当つてゐないので、こちらの耳へは寧ろ滑稽に聞える位なものです。 | |||
従妹に | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
今、私の頭の中で二つのものが縺(もつ)れ合つて私をいろいろに迷はして居ります。 | |||
S先生に | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
余程以前から先生に何か書いて見たい気はありましたけれども私の書いたものなんか御覧になるときつとまた、あの、「フン」と鼻の先で笑はれることだらうと思ひますと嫌気がさして書く気にはなれませんでした。 | |||
女絵師毒絵具を仰ぐ | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
利欲一点張りの父と思想上の衝突からと云ふ註をつけて女子美術学校を中途でやめた松尾松子と云ふ婦人が将来画家としてたつゝもりで自宅で退学後も研究中の処父は彼女を歯科医として教育することにし度々意見の衝突をしたあげく不本意ながら父の意に従ふことになり近々専門校に入学して研究する筈になつてゐたが矢張り画を描くことを思ひ切ることが出来ずに煩悶し近き頃は家人ともろく/\口もきかず一室にとぢこもつて絵をのみかき哲学の書なども耽読してゐたが何時か自殺を決心して十八日午前二時画用の黄と青の毒絵の具を多量に... | |||
感想の断片 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
私は、いつも同じ事をばかり云つてゐると思ふ人があるかもしれない。 | |||
寄贈雑誌 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
月刊『相対』本郷区駒込林町二三〇相対社発行。 | |||
寄贈書籍 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
痴人の懺悔(ストリンドベルヒ著[#改行]木村荘太訳)(定価一円六十銭[#改行]洛陽堂発行)ストリンドベルヒの自伝の一部で氏の最初の結婚生活を書いたもので御座います。 | |||
九州より | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
生田さん、私たちは今回三百里ばかり都会からはなれて生活して居ります。 | |||
最近の感想 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
細々した日々の感想を洩れなく書きつけて見たらばと思ふが、まだなか/\さうは行かないものである。 | |||
私信 | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
八重子様本当に暫く手紙を書きませんでした。 | |||
書簡 山田邦子宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京代々木発信地小石川区指ヶ谷町青鞜社お手紙拝見いたしました。 | |||
消息 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
こちらへまゐりましてからまだしみじみおちついた気持になれないうちに東京からは後から/\いろ/\な面倒なことを言つて来たり何かして本当によはりきつて居ます其為めにまだ何所へも手紙らしい手紙もかけずに原稿もかけず何にも手につきません。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日あなたからお手紙を頂けようとは思へませんでしたのに、本当にうれしうございました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館昨日のあらしがひどかつたので、別荘の掃除が大変だと云つて、おひるから婆やがひまを貰ひたいと云ひだしましたので、今日は午後からお守りをして暮しました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今、安成(二郎)さんがお帰りになつたところです。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今朝も、あなたからのおたよりを待つてゐましたのに来ないで、長い/\お八重さんからの手紙が来ました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館あなたは本当にひどいんですね。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館停車場を出ると、前の支店でしばらく休んで、それから宿に帰へりました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今朝あなたへの手紙を出して仕舞ふと直ぐに仕事にかかるつもりで居りましたが、何んだかグルーミーな気持になつて仕舞つて、机の前に座るのがいやで仕方がありませんので、障子を開けてあすこから麦の穂を眺めながら、あなたの事ばかり考へて、五六本煙草を吸つて仕舞ふまで立つてゐました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日私はあなたがおたちになる前に、二三日前からの私の我儘をお詫びして許して頂かうと思ひましたの。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館会ひたくない人に無理に会はなくてもよろしうございます。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日は朝ハガキを書いたつきりでしたね。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ゆふべ、つくと直ぐに手紙を書き出しましたけれど、腰が痛んで気持が悪いので止めました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ひどい嵐です。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地大阪市北区上福島昨日はとうたうはがきを書く事も出来ませんで失礼して仕舞ひました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地大阪市北区上福島すこし甘へたくなつたから、また手紙を書きたいの。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日は朝からちつとも仕事が出来ないので困つてゐましたの。 |
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