5分以内で読める伊藤野枝の短編作品
青空文庫で公開されている伊藤野枝の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-39件 / 全39件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
東の渚 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
東の磯の離れ岩、その褐色の岩の背に、今日もとまつたケエツブロウよ、何故にお前はそのやうにかなしい声してお泣きやる。 | |||
新らしき女の道 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
新らしい女は今迄の女の歩み古した足跡を何時までもさがして歩いては行かない。 | |||
寄贈書籍紹介 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
「妹に送る手紙」水野葉舟氏著(定価五拾銭)実業之日本社発行読み終つた時にこの手紙を受とるといふ単純な美しい処女のお澪(みお)さんを想つた。 | |||
新らしき婦人の男性観 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
世間には可成に女を知りぬいたつもりで、かれこれと女を批評する男が尠(すくな)くないやうですが、それが大抵九分九厘迄は当つてゐないので、こちらの耳へは寧ろ滑稽に聞える位なものです。 | |||
女絵師毒絵具を仰ぐ | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
利欲一点張りの父と思想上の衝突からと云ふ註をつけて女子美術学校を中途でやめた松尾松子と云ふ婦人が将来画家としてたつゝもりで自宅で退学後も研究中の処父は彼女を歯科医として教育することにし度々意見の衝突をしたあげく不本意ながら父の意に従ふことになり近々専門校に入学して研究する筈になつてゐたが矢張り画を描くことを思ひ切ることが出来ずに煩悶し近き頃は家人ともろく/\口もきかず一室にとぢこもつて絵をのみかき哲学の書なども耽読してゐたが何時か自殺を決心して十八日午前二時画用の黄と青の毒絵の具を多量に... | |||
寄贈雑誌 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
月刊『相対』本郷区駒込林町二三〇相対社発行。 | |||
寄贈書籍 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
痴人の懺悔(ストリンドベルヒ著[#改行]木村荘太訳)(定価一円六十銭[#改行]洛陽堂発行)ストリンドベルヒの自伝の一部で氏の最初の結婚生活を書いたもので御座います。 | |||
最近の感想 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
細々した日々の感想を洩れなく書きつけて見たらばと思ふが、まだなか/\さうは行かないものである。 | |||
消息 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
こちらへまゐりましてからまだしみじみおちついた気持になれないうちに東京からは後から/\いろ/\な面倒なことを言つて来たり何かして本当によはりきつて居ます其為めにまだ何所へも手紙らしい手紙もかけずに原稿もかけず何にも手につきません。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日あなたからお手紙を頂けようとは思へませんでしたのに、本当にうれしうございました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館昨日のあらしがひどかつたので、別荘の掃除が大変だと云つて、おひるから婆やがひまを貰ひたいと云ひだしましたので、今日は午後からお守りをして暮しました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館あなたは本当にひどいんですね。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館停車場を出ると、前の支店でしばらく休んで、それから宿に帰へりました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館会ひたくない人に無理に会はなくてもよろしうございます。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日は朝ハガキを書いたつきりでしたね。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ゆふべ、つくと直ぐに手紙を書き出しましたけれど、腰が痛んで気持が悪いので止めました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ひどい嵐です。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地大阪市北区上福島すこし甘へたくなつたから、また手紙を書きたいの。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館今日は朝からちつとも仕事が出来ないので困つてゐましたの。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館ゆふべ、また、二階の室に行つて、ひとりであの広い蚊帳のなかにすはつて手紙を書き続けようとしましたけれども、いろんな事を考へ始めましたら、苦しくなつてとても続けられませんでしたから止めて、ぢつと眼をつぶつて一時頃まで考へてゐました。 | |||
書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先東京市麹町区三番町六四第一福四萬館発信地千葉県夷隅郡御宿上野屋旅館雑誌ありがたう御座いました。 | |||
書簡 蒲原房枝宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
発信地東京市小石川区指ヶ谷町九二お手紙拝見、おたづねのこと、もつての外のことにて御返事のかぎりにこれなく候。 | |||
書簡 武部ツタ宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先大坂市西区松島十返町武部種吉様方発信地東京市外巣鴨村宮仲二五八三前略おかはりはありませんか、私も元気でゐます故御安心下さい。 | |||
書簡 武部ツタ宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先大坂市西区松島十返町武部種吉様方発信地東京市外巣鴨村宮仲二五八三お手紙拝見。 | |||
女教員の縊死 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
女教員の縊死と題して大阪朝日に記されてゐた事柄は、大阪市内の某校の女教師が母と一緒に暮してゐてそのうち養子を迎へたがどうしても仲よくすることが出来ずに争ひがたえなかったが[#「たえなかったが」はママ]或日も午後の七時頃から買物に出かけて十時頃かへつたがあまり外出の時間が長いと小言を云はれてそれから大げんかをしたが翌日またそのつゞきがあつて結局女は二階にあがつて縊死を遂たと云ふのだが実に下だらない事に死んだものだとしか私には思はれない。 | |||
福岡の女 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
■福岡県の女は佐賀県や、熊本県の同性のやうに、海外に密航して浅ましい生活するのは少いやうですが、小学校や、女学校を出た後、米国などへ行つて人の妻となり、健全な家庭を作つてゐるのは、少くはないやうです、殊に私の生れた糸島郡などは、此の米国行きの婦人は大変なものです。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□編輯室も随分賑やかでしたけれ共とう/\私一人にされてしまひました。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□今月号は大変後れてしまひました。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□毎月校正を済ますとほつとしますけれども直ぐ後からいら/\して来ます。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□先月は随分つまらないものを出したので大分方々からおしかりを受けました。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□先月号は風俗壊乱と云ふ名の下に発売を禁止されました。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□此度こそは少しどうにかと思ひ/\次号へ次号へと逐はれて一向思つた半分も出来ません。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□此の間中央新聞の白田天坡といふ記者が事務所に来て皆に会ひ度いと云つたさうです。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□今月号の従妹に宛てた私の手紙は実におはづかしいものだ。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□永い間不如意な経済の遣繰りや方々の書店との交渉やそれからまだ外の細々した面倒な仕事と雑誌の編輯で疲れきつたらいてう氏は十月十二日に千葉県の御宿村へ行つた。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□先月は大変発行が後れましたから今月はと思つてゐましたけれど矢張り原稿の集め方がおそかつたのと手廻しよくゆかないためにまた後れました。 | |||
編輯室より | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□今月は校正の出方が大変に後れました為めにおそくなりました。 | |||
編輯だより | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
□種々なうはさに幾分不安をお感じになつた方が読者の間にも多少あつたことゝ思ひます。 | |||
サニンの態度 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
どんな性格の男に敬愛を捧げるかと云ふ問に対して理想を云へば、何れ鐘太鼓でさがしても、見つからぬやうなせひぜひ虫のいゝ事を並べても見られませうが、先づ手つ取り早く彼のやうな男がと云ふやうなのを云へば、これも実在の男ではありませんが、アルツバシエエフによつて描かれた、サニンが好きです。 |
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。