女教員の縊死(三面記事評論)
伊藤野枝
『女教員の縊死』は青空文庫で公開されている伊藤野枝の短編作品。1,954文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,954文字 |
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書き出し書出 | 女教員の縊死と題して大阪朝日に記されてゐた事柄は、大阪市内の某校の女教師が母と一緒に暮してゐてそのうち養子を迎へたがどうしても仲よくすることが出来ずに争ひがたえなかったが[#「たえなかったが」はママ]或日も午後の七時頃から買物に出かけて十時頃かへつたがあまり外出の時間が長いと小言を云はれてそれから大げんかをしたが翌日またそのつゞきがあつて結局女は二階にあがつて縊死を遂たと云ふのだが実に下だらない事に死んだものだとしか私には思はれない。 |
初出 | 「新公論 第三〇巻第七号」1915(大正4)年7月号 |
底本 | 定本 伊藤野枝全集 第二巻 評論・随筆・書簡1――『青鞜』の時代 |
表記 | 新字旧仮名 |
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