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黒部川を遡る

木暮理太郎

『黒部川を遡る 』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の中編作品。23,603文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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60分以内
23,603文字
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書出

はしがき我国の一大峡流である黒部川の全貌が完全に世に紹介されるに至ったのは、誰が何と言っても、これは立山後立山両山脈の山々と其(その)抱擁する谷々とに限りなき興味を有し、就中立山連峰と黒部峡谷とを礼讃して措かざる冠君の数年に亘(わた)りて惓むことを知らない努力の結果であることは、動かす可からざる事実であり、又よく人の知っている通りである。

初出「登山とはいきんぐ」1935(昭和10)年9月
底本山の憶い出 上
表記
新字新仮名
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