青空文庫の全作品
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6,451-6,500件 / 全15,397件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 鷲 | 三好達治 | 5分以内 | |
鷲が二羽 降りようとして舞つてゐる 巖のあらはな巓を 私は仰ぎ 私はたちどまる その山の肩のあたり 林の盡きた笹原に 私は籠手を翳し 私は逡巡する さてまづ晝餉をしたためる | |||
| 藤野古白句集 | 藤野古白 | 1時間〜 | |
1.序 明治の文学者、藤野古白(1871(明治4)年9月22日生、1895(明治28)年4月12日没)は、愛媛松山の生れ。 | |||
| 短歌 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
明治三十五年 ○ 鞦韆のさゆらぎ止まぬ我が庭の芭蕉卷葉に細し春雨 ひと夜えにし おち椿ふみては人のこひしくて春日七日を惓じぬる里 流れ來て加茂川さむき春のよひ京の欄人うつくしき あけぼのの花により來しそぞろ道そぞろあふ人皆うつくしき 松落葉ふみつつ行けば里ちかし朝靄みちにうすれうすれゆく 朝ゆくに人目涼しき濱や濱小靴玉靴漣のあと 明治三十六年 ○ 白黄紅 | |||
| 女学生だけの天幕生活 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
アメリカの女の夏の生活といっても、私の接触した範囲が極めて狭いので申上げるほどのことはありませんが……しかし、あの如何にも夏の休みを楽むような、愉快な女学生の生活はほんとに羨ましいと思います。 | |||
| 日記 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
一月一日(日曜) 昨夜三時すぎに眠った故、起きるの辛く、やっとの思いで床を出た。 | |||
| 江戸芸術論 | 永井荷風 | 1時間〜 | |
浮世絵の鑑賞 一 我邦現代における西洋文明模倣の状況を窺ひ見るに、都市の改築を始めとして家屋什器庭園衣服に到るまで時代の趣味一般の趨勢に徴して、転た余をして日本文華の末路を悲しましむるものあり。 | |||
| 眠り | 森川義信 | 5分以内 | |
骨を折る音 その音のなかに 流れる水は乾き 鳶色の風はおちて 石に濡れた額は傾くままに眠つた みえない推移の重さに 骨を折る音 その音のなかに | |||
| 体操 | 仲村渠 | 5分以内 | |
煉瓦塀をおし破つて転びにゆく青い草地 肩にのぼる花やかな雲 雲をよんで刺しとめる新しい剣 口にとびこんでくる微細な飛行機 飛行機が逃げぐちを求める一枚の空 | |||
| 青山菊栄様へ | 伊藤野枝 | 30分以内 | |
青山菊栄様 あなたの公開状は本当に、私には有りがたいものでした。 | |||
| 渓三題 | 木暮理太郎 | 30分以内 | |
いつぞや秩父の長瀞見物に行って来た人が「どうもいい景色ですな、あんな所は山の中にもそう沢山はありますまい」というて、其話をして呉れたことがある。 | |||
| 浅間噴火口 | 豊島与志雄 | 60分以内 | |
一 坂の上の奥まったところにある春日荘は、普通に見かける安易なアパートであるが、三つの特色があった。 | |||
| 日記 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
一月二十九日(木) 午前七時四十分急行で、宮、京都、河上肇記念。 | |||
| 名古屋の小酒井不木氏 | 国枝史郎 | 10分以内 | |
故小酒井不木氏は名古屋市に於ける寵児であった。 | |||
| 越後獅子 | 羽志主水 | 30分以内 | |
(一) 春も三月と言えば、些しは、ポカついて来ても好いのに、此二三日の寒気は如何だ。 | |||
| 批評的精神を難ず | 田山花袋 | 10分以内 | |
批評的精神 批評的精神とか、自己を深く見詰めるとか言ふことも、人間としては決して第一義的ではない。 | |||
| 日本出版協会論 | 嶋中雄作 | 30分以内 | |
1 「あなたの方の出版協会というのはいつもゴタ/\揉めているようですが、どうしたというんですか?」 こういって訊ねる人もある。 | |||
| 呑み込み八百長 | 栗島山之助 | 5分以内 | |
八百屋の長兵衛といふ男が、伊勢の海五太夫と、お座なりの碁をうつて、強いくせに負けて御機嫌を取つたといふ事が、八百長といふ相撲社会の隠語を生んだ。 | |||
| 青塚ノ説 | 成島柳北 | 5分以内 | |
佳人ノ薄命古今何ゾ限リ有ラン。 | |||
| 奪われてなるものか | 今野大力 | 5分以内 | |
君はおれの肩を叩いてきいてくれる 君は親しげなまざしでおれを見る おお君はいつもおれの同志 おれたちの力強い同志 しかしおれには今 君の呼びかけたらしい言葉がきこえない 君はどんなにかあの懐かしい声で 留置場からここへ帰って来たおれに 久方ぶりで語ってくれたであろうに おれには君の唇の動くのが見えるだけだ パクパクとただパクパクと忙しげな 静けさ、全く静けさイライラする静けさ 扉の外に佇っていた | |||
| 漁村 | 森川義信 | 5分以内 | |
波がものを言ふやうになつてから 誰も姿を見せない砂浜に 抵抗する事を知らない貝殻のやうな女が 私生児を抱いて立つてゐた それは――生きる為には、生きる為には 泥蟹をまで食べなければならぬ 悲しい漁村の一つの姿である 夢を見ることのゆるされない漁村の娘は 今日泥蟹の殻ばかりを捨てに行くのだつた | |||
| あの人 | 森川義信 | 5分以内 | |
芹をつむ芹の沼べり 今日もまためだかが浮いた 肩あげの肩が細いと あの人はやさしく言つた 名も知らぬ小鳥が鳴いた 讃岐の山雲が通つた あの人は麦笛ふいた 泪ぐみ昼月みて聴いた 肩あげの肩も抱かずに あの人は黙つて去つた 芹かごの芹のかほりが しんしんと胸に沈んだ | |||
| 春愁 | 山口芳光 | 5分以内 | |
理髪師を出張させた くる/\と髪を刈つたのである 春愁の髯を剃つた 青々と坊主頭になつたのである 出家になつたのである。 | |||
| 鱒の話 | 今野大力 | 5分以内 | |
濃緑のあかだもの木の下にて 三十を越えた 四十あまりの人の話をきく 二十余年北国の地に流浪して 絶えず山水に親しみながら 生活を続けて来た人の話である 面は陽に赫けている ひげはおとなしくあご一面に ぼうぼうと生えている アイヌとも妥協して 或は独木舟に乗り激流をさか上った 事もあると言う 熊狩りに魚捕りに 野に山に宿した事もあると言う 長い半生にありし物語の さも面白そうな話ぶり ちょうど今頃 | |||
| 雲 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
ふわふわ雲が飛んでいる それは春の真綿雲 むくむく雲が湧いて来た それは夏の入道雲 さっさと雲が掃いたよう それは秋空 よい天気 どんより灰色 いやな雲 それは雪雲 冬の空 まあるい空のカンヴァスに いろんな雲を描き分ける お天道さんはえらい方 | |||
| 国民教育の複本位 | 大隈重信 | 30分以内 | |
〔成瀬君からの依頼〕 諸君、今日は成瀬〔仁蔵〕君より諸君に向って何か一言述べる様にという事でありました。 | |||
| 旅客機事件 | 大庭武年 | 30分以内 | |
1 ――E・S微風、驟雨模様の薄曇。 | |||
| 向嶋 | 永井荷風 | 30分以内 | |
向島は久しい以前から既に雅遊の地ではない。 | |||
| 続 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
先便御こしの御文御哥など、甚おもしろく拝見仕候。 | |||
| 雀が森の怪異 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
明治――年六月末の某夜、彼は夜のふけるのも忘れてノートと首っぴきしていた。 | |||
| 組織された力 | 今野大力 | 5分以内 | |
どこからか捲き起された風 渦になり、平になり、縦になり 吹きまくってゆく、突風! 疾風! 屋根柾が矢のように走ってゆく 塗炭板がぐうおうと引ぺがされて 空をうなりながら飛んでゆく ぐう、おう、ひゅう ひゅう、おう、ぐう 物凄い力となって 粉々と雪を掻っ飛ばして 平原を十数丈の高さで ぐんぐんと押よせる風陣! 街の中も、原っぱも、村の街道も 猛火のような怒りと憎しみに燃え立って 前面に押し出し流さ | |||
| 衢路 | 森川義信 | 5分以内 | |
友よ覚えてゐるだらうか 青いネクタイを軽く巻いた船乗りのやうに さんざめく街をさまよふた夜の事を―― 鳩羽色のペンキの香りが強かつたね 二人は オレンジの波に揺られたね お前も少女のやうに胸が痛かつたんだろ? 友よ あの夜の街は新しい連絡船だつたよ 窓といふ窓の灯がパリーより美しかつたのを 昨日の虹のやうに ぼくは思ひ出せるんだ それから又 お前の掌と 言葉と 瞳とが ブランデーのやうにあたたかく | |||
| 水浴び | 仲村渠 | 5分以内 | |
海水から金が採れるといふが地球全表面その三分の二の海から幾噸の金がにぎれるか 濡れ手に千金 それを湯水のやうに浪費せばたのしからん 水のやうに金をつかふ いや 躯いつぱい水を流せば水はぜいたくな幻想となりおれのてつぺんにぜにの音がはじけ散るよ ありあまり溢れる量のやはらかく 水道の口金はじけ怒るごとく水の放出になにか溜飲のさがるやうす 水の鋼鉄にうなじを敲かし恣なるしばしのとき…… | |||
| 高窓に見える青空 | 今野大力 | 5分以内 | |
小さな高窓 高窓に見える青空 この青空に走っている無数のラジオの声 ブル共はそのラジオで 相場の上下を語り 奴隷の歌をうたわせながら 満洲パルチザンの活動に驚愕のニュースを飛ばし 国際聯盟の脱退を問題にしているだろう、だが、それより おれたちのこの小さな高窓に見る青空にはすべての日に あのモスクワのコミンターン(国際共産党)の大放送塔から おれたちプロレタリアのために闘う世界中の同志の耳へ 輝きに | |||
| 梯梧の花 | 山之口貘 | 10分以内 | |
ぼくが、まだ、おっぱいをのんでいたころのある日のことである。 | |||
| 犬酸漿 | アンナ・キングスフォード | 60分以内 | |
「されど、畢竟沈黙より貴きものなし。」――カリュドンのアタランタ(*1) 第一章 先日さる方から戴いた贈り物に、深紅のバラと紫のイヌホオズキを一つの花束として結んであった。 | |||
| 「古琉球」改版に際して | 伊波普猷 | 5分以内 | |
『古琉球』を世に出してから三十有四年になる。 | |||
| 本の事 | 芥川竜之介 | 10分以内 | |
各国演劇史 僕は本が好きだから、本の事を少し書かう。 | |||
| 祇園の枝垂桜 | 九鬼周造 | 5分以内 | |
私は樹木が好きであるから旅に出たときはその土地土地の名木は見落さないようにしている。 | |||
| 盗難 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
小さい妹の、激しい泣き声に目をさましたのは、彼れ此れもう六時であった。 | |||
| 第二邪宗門 | 北原白秋 | 60分以内 | |
円燈 飢渇 あな熱し、あな苦し、あなたづたづし。 | |||
| 一人舞台 | アウグスト・ストリンドベリ | 30分以内 | |
人物 甲、夫ある女優。 | |||
| 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
彼吉田の千両を以て、家を御求の御論おもしろそふなれども、是必、前門の虎は退ぞけしに後門の狼の入り来り候咄しならんか。 | |||
| 破片ノ景色―― | 李箱 | 5分以内 | |
俺は仕方ナク泣イタ 電燈ガ煙草ヲフカシタ ▽ハデアル × ▽ヨ! 俺ハ苦シイ 俺ハ遊ブ ▽ノすりつぱーハ菓子ト同ジデナイ 如何ニ俺ハ泣ケバヨイノカ × 淋シイ野原ヲ懐ヒ 淋シイ雪ノ日ヲ懐ヒ 俺ノ皮膚ヲ思ハナイ 記憶ニ対シテ俺ハ剛体デアル ホントウニ 「一緒に歌ひなさいませ」 ト云ツテ俺ノ膝ヲ叩イタ筈ノコトニ対シテ ▽ハ俺ノ夢デアル すてつき! 君ハ淋シク有名デアル | |||
| 〔喜田申す〕 | 喜田貞吉 | 5分以内 | |
喜田申す、中山君の早速の御投稿を感謝致します。 | |||
| 撫でられた象 | 中原中也 | 30分以内 | |
様々な議論が沸騰してゐるけれど、それらの何れもはや議論といふよりは彷徨、それも随分無責任な、身入りのしないことにしか過ぎない。 | |||
| 春の遠山入り | 松濤明 | 60分以内 | |
松濤 明 単独 昭和十五年 三月二十三日 晴 伊那八幡―越久保―汗馬沢(泊) 二十四日 晴 汗馬沢―小川路峠越―下栗―小野(泊) 二十五日 晴 小野―易老渡―白薙窪―面平(ビバーク) 二十六日 風雪 面平―易老岳(ビバーク) 二十七日 晴 易老岳―光岳とのコル―引返し易老岳―仁田岳(ビバーク) 二十八日 晴 仁田岳―上河内岳―聖岳(ビバーク) 二十九日 晴 聖岳―兎岳―大 | |||
| 「俳諧大要」解説 | 柴田宵曲 | 10分以内 | |
明治二十五年六月以来、新聞『日本』に掲げられた「獺祭書屋俳話」が、翌二十六年五月に至り「日本叢書」の一として日本新聞社から刊行された。 | |||
| 有明集 | 蒲原有明 | 60分以内 | |
この歌のひと卷を亡き父の み靈の前にささぐ。 | |||
| 二人の盲人 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 復興局の一技師の手が、大東京市の地図の上に、縦横に朱線をひいていく。 | |||
| 十日の菊 | 永井荷風 | 30分以内 | |
一 庭の山茶花も散りかけた頃である。 | |||
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