水浴び
仲村渠
『水浴び』は青空文庫で公開されている仲村渠の短編作品。207文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 207文字 |
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書き出し書出 | 海水から金が採れるといふが地球全表面その三分の二の海から幾噸の金がにぎれるか濡れ手に千金それを湯水のやうに浪費せばたのしからん水のやうに金をつかふいや躯いつぱい水を流せば水はぜいたくな幻想となりおれのてつぺんにぜにの音がはじけ散るよありあまり溢れる量のやはらかく水道の口金はじけ怒るごとく水の放出になにか溜飲のさがるやうす水の鋼鉄にうなじを敲かし恣なるしばしのとき……。 |
初出 | |
底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
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