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中原中也の全作品

青空文庫で公開されている中原中也の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-50件 / 全147件
作品名著者読了時間人気
山羊の歌中原中也
60分以内
[#ページの左右中央] 初期詩篇 [#改ページ] 春の日の夕暮 トタンがセンベイ食べて 春の日の夕暮は穏かです アンダースローされた灰が蒼ざめて 春の日の夕暮は静かです 吁! 案山子はないか――あるまい 馬嘶くか――嘶きもしまい ただただ月の光のヌメランとするまゝに 従順なのは 春の日の夕暮か ポトホトと野の中に伽藍は紅く 荷馬車の車輪 油を失ひ 私が歴史的現在に物を云へば
在りし日の歌中原中也
60分以内
[#ページの左右中央] 在りし日の歌 [#改ページ] 含羞   ――在りし日の歌―― なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ 秋 風白き日の山かげなりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳ちゐたり 枝々の 拱みあはすあたりかなしげの 空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ をりしもかなた野のうへは あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は
別離中原中也
5分以内
1 さよなら、さよなら!   いろいろお世話になりました   いろいろお世話になりましたねえ   いろいろお世話になりました さよなら、さよなら!   こんなに良いお天気の日に   お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い   こんなに良いお天気の日に さよなら、さよなら!   僕、午睡の夢から覚めてみると   みなさん家を空けておいでだつた   あの時を妙に思ひ出します さよなら、さよなら
星とピエロ中原中也
5分以内
何、あれはな、空に吊した銀紙ぢやよ かう、ボール紙を剪つて、それに銀紙を張る、 それを綱か何かで、空に吊し上げる、 するとそれが夜になつて、空の奥であのやうに 光るのぢや。
我が生活中原中也
30分以内
私はほんとに馬鹿だつたのかもしれない。
散歩生活中原中也
10分以内
「女房でも貰つて、はやくシヤツキリしろよ、シヤツキリ」と、従兄みたいな奴が従弟みたいな奴に、浅草のと或るカフエーで言つてゐた。
夜汽車の食堂中原中也
5分以内
雪の野原の中に、一条のレールがあつて、そのレールのずつと地平線に見えなくなるあたりの空に、大きなお月様がポツカリと出てゐました。
詩人は辛い中原中也
5分以内
私はもう歌なぞ歌はない 誰が歌なぞ歌ふものか みんな歌なぞ聴いてはゐない 聴いてるやうなふりだけはする みんなたゞ冷たい心を持つてゐて 歌なぞどうだつてかまはないのだ それなのに聴いてるやうなふりはする そして盛んに拍手を送る 拍手を送るからもう一つ歌はうとすると もう沢山といつた顔 私はもう歌なぞ歌はない こんな御都合な世の中に歌なぞ歌はない (一九三五・九・一九)
中原中也
5分以内
山の上には雲が流れてゐた あの山の上で、お弁当を食つたこともある……   女の子なぞといふものは   由来桜の花弁のやうに、   欣んで散りゆくものだ   近い過去も遠いい過去もおんなじこつた   近い過去はあんまりまざまざ顕現するし   遠いい過去はあんまりもう手が届かない 山の上に寝て、空をみるのも 此処にゐて、あの山をみるのも 所詮は同じ、動くな動くな あゝ、枯草を背に敷いて やんわ
(最も純粋に意地悪い奴)中原中也
5分以内
最も純粋に意地悪い奴。
宮沢賢治の世界中原中也
5分以内
人性の中には、かの概念が、殆んど全く容喙出来ない世界があつて、宮沢賢治の一生は、その世界への間断なき恋慕であつたと云ふことが出来る。
夏の夜の博覧会は、かなしからずや中原中也
5分以内
1 夏の夜の博覧会は、哀しからずや 雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ 夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 女房買物をなす間、 象の前に僕と坊やとはゐぬ、 二人蹲んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ 三人博覧会を出でぬかなしからずや 不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬ そは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりき、かなしからずや、 髪毛風に吹かれつ 見てありぬ、見てありぬ、かなしから
海の詩中原中也
5分以内
こころまゝなる人間は、いつでも海が好きなもの!  これは、ボオドレエルの「人と海」といふ詩の、第一行である。
初夏中原中也
5分以内
扇子と香水―― 君、新聞紙を絹風呂敷には包みましたか 夕の月が風に泳ぎます アメリカの国旗とソーダ水とが 恋し始める頃ですね
宮沢賢治全集中原中也
5分以内
宮沢賢治全集第一回配本が出た。
(七銭でバットを買つて)中原中也
5分以内
七銭でバットを買つて、 一銭でマッチを買つて、 ――ウレシイネ、 僕は次の峠を越えるまでに、 バットは一と箱で足りると思つた。
Me Voilà中原中也
5分以内
人がいかにもてなしてくれようとも、それがたゞ暖い色をした影に見え、自分が自分で疑はれるほど、淋しさの中に這入つた時、人よ憶ひ出さないか? かの、君が幼な時汽車で通りかゝつた小山の裾の、春雨に打たれてゐたどす黒い草の葉などを、また窓の下で打返してゐた海の波などを……        ※  実生活は論理的にやるべきだ! 実生活にあつて、意味のほか見ない人があつたら、その人は実生活以外にも世界を知つて
夏の夜の話中原中也
5分以内
夏も半ばを過ぎてゐた。
(酒)中原中也
5分以内
酒 梅 原因が分りません 蜘蛛は五月雨に逃げ場を失ひました キセルを折れ キセルを折れ 犬が骨を…… ヘン、如何です?
古本屋中原中也
5分以内
夕飯を終へると、彼はがつかりしたといつた風に夕空を眺めながら、妻楊子を使ひはじめた。
(58号の電車で女郎買に行つた男が)中原中也
5分以内
58号の電車で女郎買に行つた男が 梅毒になつた 彼は12の如き沈黙の男であつたに 腕 々 々 交通巡査には煩悶はないのか 自殺せぬ自殺の体験者は 障子に手を突込んで裏側からみてゐました アカデミッシャンは予想の把持者なのに…… 今日天からウヅラ豆が 畠の上に落ちてゐました
医者と赤ン坊中原中也
10分以内
午前からの来診患者が一先づ絶えたので、先刻から庭木に鋏を入れてゐた医者が、今居間に帰つて来た所だ。
春の夕暮中原中也
5分以内
塗板がセンベイ食べて 春の日の夕暮は静かです アンダースロウされた灰が蒼ざめて 春の日の夕暮は穏かです あゝ、案山子はなきか――あるまい 馬嘶くか――嘶きもしまい たゞたゞ青色の月の光のノメランとするまゝに 従順なのは春の日の夕暮か ポトホトと臘涙に野の中の伽藍は赤く 荷馬車の車、油を失ひ 私が歴史的現在に物を言へば 嘲る嘲る空と山とが 瓦が一枚はぐれました 春の日の夕暮はこれから無言なが
中原中也
5分以内
私が貧乏で、旅行としいへば殆んど夏にしかしないからかも知れない、………夏と聞くと旅愁が湧いて来て、却々「夏は四季のうち、自然の最も旺んなる時なり」どころではない、なんだか哀れにも懐しいといつた風で、扨この夏はどうしようかなと思ふと、忽ちに嘗て旅した何処かの、暑い暑い風景が浮んで来て、おもへば遠く来つるかなと、そいつた気持に胸はふくらむで来るのである。
夏は青い空に……中原中也
5分以内
夏は青い空に、白い雲を浮ばせ、  わが嘆きをうたふ。
校長中原中也
30分以内
田舎の県立中学で歴史の教師をしてゐた彼が、今度京都の或私立中学の校長を勉めることになつた。
深夜の峠にて中原中也
5分以内
峠の頂上を過ぎると私は十歩も歩まぬうちに、いきなり蹲み込んでしまつた。
迷つてゐます中原中也
5分以内
筆が折れる それ程足りた心があるか だつて折れない筆がありますか? 聖書の綱が 性慾のコマを廻す 原始人の礼儀は 外界物に目も呉れないで 目前のものだけを見ることでした だがだが 現代文明が筆を生みました 筆は外界物です 現代人は目前のものに対するに その筆を用ひました 発明して出来たものが不可なかつたのです だが好いとも言へますから―― 僕は筆を折りませうか? その儘にしときませうか?
(題を附けるのが無理です)中原中也
5分以内
トランプの占ひで 日が暮れました―― オランダ時計の罪悪です 喩へ話の上に出来た喩へ話―― 誰です 法律ばかり研究してるのは 林檎の皮に灯が光る そればかりみてゐても 金の時計が真鍮になりますぞ 寺院の壁にトンボがとまつた それは好いが あんまりいたづらは不可ません 法則とともに歩く男 君のステッキは 何といふ緊張しすぎた物笑ひです
(あなたが生れたその日に)中原中也
5分以内
あなたが生れたその日に ぼくはまだ生れてゐなかつた 途中下車して 無効になつた切符が 古洋服のカクシから出て来た時 恐らく僕は生れた日といふもの
文学に関係のない文学者中原中也
5分以内
陽気な文学をといふ声がするが、では陽気とはいつたいどんなことなのだらう。
分らないもの中原中也
30分以内
一 「福岡から、お客様がみえました」――さういふ下女の取次ぎの言葉を聞いた時から、彼は脅えてゐなくちやならなかつた。
我が祈り中原中也
5分以内
神よ、私は俗人の奸策ともない奸策が いかに細き糸目もて編みなされるかを知つてをります。
(女)中原中也
5分以内
女 吸取紙を早くかせ 恵まれぬものが何処にある? マッチの軸を小さく折つた 女 自分は道草かしら 女は摘草といふも勿体ないといつた 俺は女の目的を知らないのださうだ 原因なしの涙なんか出さないと自称する女から言はれた 飛行機の分裂 目的が山の端をとぶ 縫物 秘密がどんなに織り込まれたかしら 女は鋏を畳の上に出したまゝ 出て行つた 自分に理窟をつけずに 只管英雄崇拝 女は男より偉いのです
山羊の言中原中也
5分以内
芸術に関するあらゆる議論は無用である。
一度中原中也
5分以内
結果から結果を作る 飜訳の悲哀―― 尊崇はたゞ 道中にありました 再び巡る道は 「過去」と「現在」との沈黙の対坐です 一度別れた恋人と またあたらしく恋を始めたが 思ひ出と未来での思ひ出が ヲリと享楽との乱舞となりました 一度といふことの 嬉しさよ
小詩論中原中也
10分以内
此処に家がある。
中原中也
30分以内
人物  男  女  男の友人  貧弱な洋室。
早春散歩中原中也
5分以内
空は晴れてても、建物には蔭があるよ、 春、早春は心なびかせ、 それがまるで薄絹ででもあるやうに ハンケチででもあるやうに 我等の心を引千切り きれぎれにして風に散らせる 私はもう、まるで過去がなかつたかのやうに 少くとも通つてゐる人達の手前さうであるかの如くに感じ、 風の中を吹き過ぎる 異国人のやうな眼眸をして、 確固たるものの如く、 また隙間風にも消え去るものの如く さうしてこの淋しい心を抱
地極の天使中原中也
5分以内
われ星に甘え、われ太陽に傲岸ならん時、人々自らを死物と観念してあらんことを! われは御身等を呪ふ。
寒い夜の自我像中原中也
5分以内
1 きらびやかでもないけれど、 この一本の手綱をはなさず この陰暗の地域をすぎる! その志明かなれば 冬の夜を、われは嘆かず、 人々の憔燥のみの悲しみや 憧れに引廻される女等の鼻唄を、 我が瑣細なる罰と感じ そが、わが皮膚を刺すにまかす。
初恋中原中也
5分以内
最も弱いものは 弱いもの―― 最も強いものは 強いもの―― タバコの灰は 霧の不平―― 燈心は 決闘―― 最も弱いものが 最も強いものに―― タバコの灰が 燈心に―― 霧の不平が 決闘に 嘗てみえたことはありませんでしたか? ――それは初恋です
引越し中原中也
30分以内
実際その電報には驚いた。
生と歌中原中也
30分以内
古へにあつて、人が先づ最初に表現したかつたものは自分自身の叫びであつたに相違ない。
私の事中原中也
5分以内
どうしてこんなに暗くなるのだらう……どうもこれはかう理由もなく暗くなるのでは、理由を神秘に索めるよりほかはない。
中原中也
5分以内
蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。
宮沢賢治の詩中原中也
5分以内
彼は幸福に書き付けました、とにかく印象の生滅するまゝに自分の命が経験したことのその何の部分をだつてこぼしてはならないとばかり。
桑名の駅中原中也
5分以内
桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 夜更の駅には駅長が 綺麗な砂利を敷き詰めた プラットホームに只独り ランプを持つて立つてゐた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ泣いてゐた 焼蛤貝の桑名とは 此処のことかと思つたから 駅長さんに訊ねたら さうだと云つて笑つてた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 大雨の、霽つたばかりのその夜は 風もなければ暗かつた (一九三五・八・一二) 「此
死別の翌日中原中也
5分以内
生きのこるものはづうづうしく、 死にゆくものはその清純さを漂はせ 物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで、 親を離れ、兄弟を離れ、 最初から独りであつたもののやうに死んでゆく。
芸術論覚え書中原中也
30分以内
一、「これが手だ」と、「手」といふ名辞を口にする前に感じてゐる手、その手が深く感じられてゐればよい。
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