5分以内で読める中原中也の短編作品
青空文庫で公開されている中原中也の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全112件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 別離 | 中原中也 | 5分以内 | |
1 さよなら、さよなら! いろいろお世話になりました いろいろお世話になりましたねえ いろいろお世話になりました さよなら、さよなら! こんなに良いお天気の日に お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い こんなに良いお天気の日に さよなら、さよなら! 僕、午睡の夢から覚めてみると みなさん家を空けておいでだつた あの時を妙に思ひ出します さよなら、さよなら | |||
| 星とピエロ | 中原中也 | 5分以内 | |
何、あれはな、空に吊した銀紙ぢやよ かう、ボール紙を剪つて、それに銀紙を張る、 それを綱か何かで、空に吊し上げる、 するとそれが夜になつて、空の奥であのやうに 光るのぢや。 | |||
| 夜汽車の食堂 | 中原中也 | 5分以内 | |
雪の野原の中に、一条のレールがあつて、そのレールのずつと地平線に見えなくなるあたりの空に、大きなお月様がポツカリと出てゐました。 | |||
| 詩人は辛い | 中原中也 | 5分以内 | |
私はもう歌なぞ歌はない 誰が歌なぞ歌ふものか みんな歌なぞ聴いてはゐない 聴いてるやうなふりだけはする みんなたゞ冷たい心を持つてゐて 歌なぞどうだつてかまはないのだ それなのに聴いてるやうなふりはする そして盛んに拍手を送る 拍手を送るからもう一つ歌はうとすると もう沢山といつた顔 私はもう歌なぞ歌はない こんな御都合な世の中に歌なぞ歌はない (一九三五・九・一九) | |||
| 雲 | 中原中也 | 5分以内 | |
山の上には雲が流れてゐた あの山の上で、お弁当を食つたこともある…… 女の子なぞといふものは 由来桜の花弁のやうに、 欣んで散りゆくものだ 近い過去も遠いい過去もおんなじこつた 近い過去はあんまりまざまざ顕現するし 遠いい過去はあんまりもう手が届かない 山の上に寝て、空をみるのも 此処にゐて、あの山をみるのも 所詮は同じ、動くな動くな あゝ、枯草を背に敷いて やんわ | |||
| (最も純粋に意地悪い奴) | 中原中也 | 5分以内 | |
最も純粋に意地悪い奴。 | |||
| 宮沢賢治の世界 | 中原中也 | 5分以内 | |
人性の中には、かの概念が、殆んど全く容喙出来ない世界があつて、宮沢賢治の一生は、その世界への間断なき恋慕であつたと云ふことが出来る。 | |||
| 夏の夜の博覧会は、かなしからずや | 中原中也 | 5分以内 | |
1 夏の夜の博覧会は、哀しからずや 雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ 夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 女房買物をなす間、 象の前に僕と坊やとはゐぬ、 二人蹲んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ 三人博覧会を出でぬかなしからずや 不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬ そは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりき、かなしからずや、 髪毛風に吹かれつ 見てありぬ、見てありぬ、かなしから | |||
| 海の詩 | 中原中也 | 5分以内 | |
こころまゝなる人間は、いつでも海が好きなもの! これは、ボオドレエルの「人と海」といふ詩の、第一行である。 | |||
| 初夏 | 中原中也 | 5分以内 | |
扇子と香水―― 君、新聞紙を絹風呂敷には包みましたか 夕の月が風に泳ぎます アメリカの国旗とソーダ水とが 恋し始める頃ですね | |||
| 宮沢賢治全集 | 中原中也 | 5分以内 | |
宮沢賢治全集第一回配本が出た。 | |||
| (七銭でバットを買つて) | 中原中也 | 5分以内 | |
七銭でバットを買つて、 一銭でマッチを買つて、 ――ウレシイネ、 僕は次の峠を越えるまでに、 バットは一と箱で足りると思つた。 | |||
| Me Voilà | 中原中也 | 5分以内 | |
人がいかにもてなしてくれようとも、それがたゞ暖い色をした影に見え、自分が自分で疑はれるほど、淋しさの中に這入つた時、人よ憶ひ出さないか? かの、君が幼な時汽車で通りかゝつた小山の裾の、春雨に打たれてゐたどす黒い草の葉などを、また窓の下で打返してゐた海の波などを…… ※ 実生活は論理的にやるべきだ! 実生活にあつて、意味のほか見ない人があつたら、その人は実生活以外にも世界を知つて | |||
| 夏の夜の話 | 中原中也 | 5分以内 | |
夏も半ばを過ぎてゐた。 | |||
| (酒) | 中原中也 | 5分以内 | |
酒 梅 原因が分りません 蜘蛛は五月雨に逃げ場を失ひました キセルを折れ キセルを折れ 犬が骨を…… ヘン、如何です? | |||
| 古本屋 | 中原中也 | 5分以内 | |
夕飯を終へると、彼はがつかりしたといつた風に夕空を眺めながら、妻楊子を使ひはじめた。 | |||
| (58号の電車で女郎買に行つた男が) | 中原中也 | 5分以内 | |
58号の電車で女郎買に行つた男が 梅毒になつた 彼は12の如き沈黙の男であつたに 腕 々 々 交通巡査には煩悶はないのか 自殺せぬ自殺の体験者は 障子に手を突込んで裏側からみてゐました アカデミッシャンは予想の把持者なのに…… 今日天からウヅラ豆が 畠の上に落ちてゐました | |||
| 春の夕暮 | 中原中也 | 5分以内 | |
塗板がセンベイ食べて 春の日の夕暮は静かです アンダースロウされた灰が蒼ざめて 春の日の夕暮は穏かです あゝ、案山子はなきか――あるまい 馬嘶くか――嘶きもしまい たゞたゞ青色の月の光のノメランとするまゝに 従順なのは春の日の夕暮か ポトホトと臘涙に野の中の伽藍は赤く 荷馬車の車、油を失ひ 私が歴史的現在に物を言へば 嘲る嘲る空と山とが 瓦が一枚はぐれました 春の日の夕暮はこれから無言なが | |||
| 夏 | 中原中也 | 5分以内 | |
私が貧乏で、旅行としいへば殆んど夏にしかしないからかも知れない、………夏と聞くと旅愁が湧いて来て、却々「夏は四季のうち、自然の最も旺んなる時なり」どころではない、なんだか哀れにも懐しいといつた風で、扨この夏はどうしようかなと思ふと、忽ちに嘗て旅した何処かの、暑い暑い風景が浮んで来て、おもへば遠く来つるかなと、そいつた気持に胸はふくらむで来るのである。 | |||
| 夏は青い空に…… | 中原中也 | 5分以内 | |
夏は青い空に、白い雲を浮ばせ、 わが嘆きをうたふ。 | |||
| 深夜の峠にて | 中原中也 | 5分以内 | |
峠の頂上を過ぎると私は十歩も歩まぬうちに、いきなり蹲み込んでしまつた。 | |||
| 迷つてゐます | 中原中也 | 5分以内 | |
筆が折れる それ程足りた心があるか だつて折れない筆がありますか? 聖書の綱が 性慾のコマを廻す 原始人の礼儀は 外界物に目も呉れないで 目前のものだけを見ることでした だがだが 現代文明が筆を生みました 筆は外界物です 現代人は目前のものに対するに その筆を用ひました 発明して出来たものが不可なかつたのです だが好いとも言へますから―― 僕は筆を折りませうか? その儘にしときませうか? | |||
| (題を附けるのが無理です) | 中原中也 | 5分以内 | |
トランプの占ひで 日が暮れました―― オランダ時計の罪悪です 喩へ話の上に出来た喩へ話―― 誰です 法律ばかり研究してるのは 林檎の皮に灯が光る そればかりみてゐても 金の時計が真鍮になりますぞ 寺院の壁にトンボがとまつた それは好いが あんまりいたづらは不可ません 法則とともに歩く男 君のステッキは 何といふ緊張しすぎた物笑ひです | |||
| (あなたが生れたその日に) | 中原中也 | 5分以内 | |
あなたが生れたその日に ぼくはまだ生れてゐなかつた 途中下車して 無効になつた切符が 古洋服のカクシから出て来た時 恐らく僕は生れた日といふもの | |||
| 文学に関係のない文学者 | 中原中也 | 5分以内 | |
陽気な文学をといふ声がするが、では陽気とはいつたいどんなことなのだらう。 | |||
| 我が祈り | 中原中也 | 5分以内 | |
神よ、私は俗人の奸策ともない奸策が いかに細き糸目もて編みなされるかを知つてをります。 | |||
| (女) | 中原中也 | 5分以内 | |
女 吸取紙を早くかせ 恵まれぬものが何処にある? マッチの軸を小さく折つた 女 自分は道草かしら 女は摘草といふも勿体ないといつた 俺は女の目的を知らないのださうだ 原因なしの涙なんか出さないと自称する女から言はれた 飛行機の分裂 目的が山の端をとぶ 縫物 秘密がどんなに織り込まれたかしら 女は鋏を畳の上に出したまゝ 出て行つた 自分に理窟をつけずに 只管英雄崇拝 女は男より偉いのです | |||
| 山羊の言 | 中原中也 | 5分以内 | |
芸術に関するあらゆる議論は無用である。 | |||
| 一度 | 中原中也 | 5分以内 | |
結果から結果を作る 飜訳の悲哀―― 尊崇はたゞ 道中にありました 再び巡る道は 「過去」と「現在」との沈黙の対坐です 一度別れた恋人と またあたらしく恋を始めたが 思ひ出と未来での思ひ出が ヲリと享楽との乱舞となりました 一度といふことの 嬉しさよ | |||
| 早春散歩 | 中原中也 | 5分以内 | |
空は晴れてても、建物には蔭があるよ、 春、早春は心なびかせ、 それがまるで薄絹ででもあるやうに ハンケチででもあるやうに 我等の心を引千切り きれぎれにして風に散らせる 私はもう、まるで過去がなかつたかのやうに 少くとも通つてゐる人達の手前さうであるかの如くに感じ、 風の中を吹き過ぎる 異国人のやうな眼眸をして、 確固たるものの如く、 また隙間風にも消え去るものの如く さうしてこの淋しい心を抱 | |||
| 地極の天使 | 中原中也 | 5分以内 | |
われ星に甘え、われ太陽に傲岸ならん時、人々自らを死物と観念してあらんことを! われは御身等を呪ふ。 | |||
| 寒い夜の自我像 | 中原中也 | 5分以内 | |
1 きらびやかでもないけれど、 この一本の手綱をはなさず この陰暗の地域をすぎる! その志明かなれば 冬の夜を、われは嘆かず、 人々の憔燥のみの悲しみや 憧れに引廻される女等の鼻唄を、 我が瑣細なる罰と感じ そが、わが皮膚を刺すにまかす。 | |||
| 初恋 | 中原中也 | 5分以内 | |
最も弱いものは 弱いもの―― 最も強いものは 強いもの―― タバコの灰は 霧の不平―― 燈心は 決闘―― 最も弱いものが 最も強いものに―― タバコの灰が 燈心に―― 霧の不平が 決闘に 嘗てみえたことはありませんでしたか? ――それは初恋です | |||
| 私の事 | 中原中也 | 5分以内 | |
どうしてこんなに暗くなるのだらう……どうもこれはかう理由もなく暗くなるのでは、理由を神秘に索めるよりほかはない。 | |||
| 蝉 | 中原中也 | 5分以内 | |
蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。 | |||
| 宮沢賢治の詩 | 中原中也 | 5分以内 | |
彼は幸福に書き付けました、とにかく印象の生滅するまゝに自分の命が経験したことのその何の部分をだつてこぼしてはならないとばかり。 | |||
| 桑名の駅 | 中原中也 | 5分以内 | |
桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 夜更の駅には駅長が 綺麗な砂利を敷き詰めた プラットホームに只独り ランプを持つて立つてゐた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ泣いてゐた 焼蛤貝の桑名とは 此処のことかと思つたから 駅長さんに訊ねたら さうだと云つて笑つてた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 大雨の、霽つたばかりのその夜は 風もなければ暗かつた (一九三五・八・一二) 「此 | |||
| 死別の翌日 | 中原中也 | 5分以内 | |
生きのこるものはづうづうしく、 死にゆくものはその清純さを漂はせ 物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで、 親を離れ、兄弟を離れ、 最初から独りであつたもののやうに死んでゆく。 | |||
| 三等車の中(スケッチ) | 中原中也 | 5分以内 | |
疲れてゐるのに眠られぬ。 | |||
| いちぢくの葉 | 中原中也 | 5分以内 | |
夏の午前よ、いちぢくの葉よ、 葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして 風が吹くと揺れてゐる、 よはい枝をもつてゐる…… 僕は睡らうか…… 電線は空を走る その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる 葉は乾いてゐる、 風が吹いてくると揺れてゐる、 葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる 僕は睡らうか…… 空はしづかに音く、 陽は雲の中に這入つてゐる、 電線は打つづいてゐる 蝉の声は遠くでしてゐる 懐しきも | |||
| 自滅 | 中原中也 | 5分以内 | |
親の手紙が泡吹いた 恋は空みた肩揺つた 俺は灰色のステッキを呑んだ 足 足 足 足 足 足 足 万年筆の徒歩旅行 電信棒よ御辞儀しろ お腹の皮がカシヤカシヤする 胯の下から右手みた 一切合切みんな下駄 フイゴよフイゴよ口をきけ 土橋の上で胸打つた ヒネモノだからおまけ致します | |||
| 幼き恋の回顧 | 中原中也 | 5分以内 | |
幼き恋は 寸燐の軸木 燃えてしまへば あるまいものを 寐覚めの囁きは 燃えた燐だつた また燃える時が ありませうか アルコールのやうな夕暮に 二人は再びあひました―― 圧搾酸素でもてゝゐる 恋とはどんなものですか その実今は平凡ですが たつたこなひだ燃えた日の 印象が二人を一緒に引きずつてます 何の方へです―― ソーセーヂが 紫色に腐れました―― 多分「話の種」の方へでせう | |||
| いちじくの葉 | 中原中也 | 5分以内 | |
夏の午前よ、いちじくの葉よ、 葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして 風が吹くと揺れてゐる、 よわい枝をもつてゐる…… 僕は睡らうか…… 電線は空を走る その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる 葉は乾いてゐる、 風が吹いてくると揺れてゐる 葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる 僕は睡らうか…… 空はしづかに音く、 陽は雲の中に這入つてゐる、 電線は打つづいてゐる 蝉の声は遠くでしてゐる 懐しきものみ | |||
| (過程に興味が存するばかりです) | 中原中也 | 5分以内 | |
過程に興味が存するばかりです それで不可ないと言ひますか 生活の中の恋が 原稿紙の中の芸術です 有限の中の無限は 最も有限なそれでした 君の頭髪を一本一本数へて それから人にお告げなさい テーマが先に立つといふ逆論は アルファベットの芸術です 集積よりも流動が 魂は集積ではありません | |||
| タバコとマントの恋 | 中原中也 | 5分以内 | |
タバコとマントが恋をした その筈だ タバコとマントは同類で タバコが男でマントが女だ 或時二人が身投心中したが マントは重いが風を含み タバコは細いが軽かつたので 崖の上から海面に 到着するまでの時間が同じだつた 神様がそれをみて 全く相対界のノーマル事件だといつて 天国でビラマイタ 二人がそれをみて お互の幸福であつたことを知つた時 恋は永久に破れてしまつた。 | |||
| (天才が一度恋をすると) | 中原中也 | 5分以内 | |
天才が一度恋をすると 思惟の対象がみんな恋人になります。 | |||
| (成程) | 中原中也 | 5分以内 | |
成程 共に発見することが楽しみなのか さうか、それでは俺に恋は出来ない お前を知る前既に お前の今後発見することを発見しつくしてゐたから 一つの菓子を 二人とも好んではゐない 一人は大好きで一人が嫌ひです 菓子と二人との三角関係 菓子は嫌ひな一人からヤカレて仕合せ者だ 一番平凡なバランスの要求だのに 何故そのバランスが来ないのか 髪油の香が尚胸に残つてゐる 煙草の香が胸に残つてゐるかしら | |||
| 恋の後悔 | 中原中也 | 5分以内 | |
正直過ぎては不可ません 親切過ぎては不可ません 女を御覧なさい 正直過ぎ親切過ぎて 男を何時も苦しめます だが女から 正直にみえ親切にみえた男は 最も偉いエゴイストでした 思想と行為が弾劾し合ひ 智情意の三分法がウソになり カンテラの灯と酒宴との間に 人の心がさ迷ひます あゝ恋が形とならない前 その時失恋をしとけばよかつたのです | |||
| (酒は誰でも酔はす) | 中原中也 | 5分以内 | |
酒は誰でも酔はす だがどんな傑れた詩も 字の読めない人は酔はさない ――だからといつて 酒が詩の上だなんて考へる奴あ 「生活第一芸術第二」なんて言つてろい 自然が美しいといふことは 自然がカンヴァスの上でも美しいといふことかい―― そりや経験を否定したら インタレスチングな詩は出来まいがね ――だが 「それを以てそれを現すべからず」つて言葉を覚えとけえ 科学が個々ばかりを考へて 文学が関係ばか | |||
| 夏の夜の博覧会はかなしからずや | 中原中也 | 5分以内 | |
夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ 夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 女房買物をなす間、かなしからずや 象の前に余と坊やとはゐぬ 二人蹲んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ 三人博覧会を出でぬかなしからずや 不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬ そは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりきかなしからずや、 髪毛風に吹かれつ 見てありぬ、見てありぬ、 そ | |||
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