夏の夜の博覧会は、かなしからずや
中原中也
『夏の夜の博覧会は、かなしからずや』は青空文庫で公開されている中原中也の短編作品。535文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 535文字 |
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書き出し書出 | 夏の夜の博覧会は、哀しからずや雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ夏の夜の、博覧会は、哀しからずや女房買物をなす間、象の前に僕と坊やとはゐぬ、二人蹲(しやが)んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ三人博覧会を出でぬかなしからずや不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬそは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりき、かなしからずや、髪毛風に吹かれつ見てありぬ、見てありぬ、かなしからずや... |
初出 | |
底本 | 中原中也詩集 |
表記 | 新字旧仮名 |
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