早春散歩
中原中也
『早春散歩』は青空文庫で公開されている中原中也の短編作品。316文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 316文字 |
| 人気 | 744PV |
| 書き出し書出 | 空は晴れてても、建物には蔭があるよ、 春、早春は心なびかせ、 それがまるで薄絹ででもあるやうに ハンケチででもあるやうに 我等の心を引千切り きれぎれにして風に散らせる 私はもう、まるで過去がなかつたかのやうに 少くとも通つてゐる人達の手前さうであるかの如くに感じ、 風の中を吹き過ぎる 異国人のやうな眼眸をして、 確固たるものの如く、 また隙間風にも消え去るものの如く さうしてこの淋しい心を抱 |
| 初出 | |
| 底本 | 中原中也詩集 |
| 表記 |
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