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在りし日の歌亡き児文也の霊に捧ぐ

中原中也

『在りし日の歌』は青空文庫で公開されている中原中也の中編作品。23,297文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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[#ページの左右中央]在りし日の歌[#改ページ]含羞――在りし日の歌――なにゆゑにこゝろかくは羞ぢらふ秋風白き日の山かげなりき椎の枯葉の落窪に幹々はいやにおとなび彳(た)ちゐたり枝々の拱(く)みあはすあたりかなしげの空は死児等の亡霊にみちまばたきぬをりしもかなた野のうへはあすとらかんのあはひ縫ふ古代の象の夢なりき...

初出「在りし日の歌」創元社、1938(昭和13)年4月
底本中原中也詩集
表記
新字旧仮名
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