ブンゴウサーチ

在りし日の歌亡き児文也の霊に捧ぐ

中原中也

『在りし日の歌』は青空文庫で公開されている中原中也の中編作品。18,017文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
18,017文字
人気
211,953PV
書出

[#ページの左右中央] 在りし日の歌 [#改ページ] 含羞   ――在りし日の歌―― なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ 秋 風白き日の山かげなりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は いやにおとなび彳ちゐたり 枝々の 拱みあはすあたりかなしげの 空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ をりしもかなた野のうへは あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき 椎の枯葉の落窪に 幹々は

初出「在りし日の歌」創元社、1938(昭和13)年4月
底本中原中也詩集
表記
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。