青空文庫の全作品
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 雨の日 | 森川義信 | 5分以内 | |
硝子窓から青猫がやつて来てぼくの膝にのる よろよろとまるで一枚の翳のやうなやつだ 背をなでてゐるとぼうぼうと啼き出し ぼくの腹の中までぼうぼうと啼き出し こいつ こいつ ………… だがお前の眼のうるんだ青白い幻燈よ ゆううつな向日葵のやうにくるりくるりと 黒繻子の喪服の似合ふ貴婦人か お前は晩秋のやうにぼくの膝にやつてくる 苦い散薬の重いしめりに 色変へるまで青猫を思索するぼくの若さよ 何年も座 | |||
| ウィネッカの冬 | 中谷宇吉郎 | 10分以内 | |
ウィネッカの冬は寒い。 | |||
| 思い出す職人 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
亡き一職人のために 森数樹兄と一緒であった。 | |||
| 蓑のこと | 柳宗悦 | 30分以内 | |
一 『和訓栞』に依れば蓑の語源は「身荷の義なるべし」とある。 | |||
| 前途なお | 小山清 | 60分以内 | |
金沢イエは私の父の浄瑠璃の弟子である。 | |||
| 「屍の街」 | 原民喜 | 5分以内 | |
私はあのとき広島の川原で、いろんな怪物を視た。 | |||
| 僻見 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
広告 この数篇の文章は何人かの人々を論じたものである。 | |||
| 続狗尾録 | 狩野直喜 | 60分以内 | |
一 自分は一昨年の秋から、昨年の十月に懸け、一年間餘歐洲諸國を遊歴し、其傍巴里・倫敦・伯林・聖彼得堡等の國都で、先般燉煌及支那の西陲から發見されて、一時斯學界を賑はした、漢代の木簡、及び※に書いた漢人の尺牘、六朝及び唐代の舊抄卷子本やら、且つ古抄本の一部を筆録して歸つた。 | |||
| 随筆 寄席風俗 | 正岡容 | 60分以内 | |
わが寄席随筆 大正末年の寄席 百面相 かの寺門静軒が『江戸繁昌記』の「寄席」の章をひもとくと、そこに「百まなこ」という言葉がある。 | |||
| 猫と村正 | 小酒井不木 | 30分以内 | |
「母危篤すぐ帰れ」という電報を受取った私は、身仕度もそこそこに、郷里名古屋に帰るべく、東京駅にかけつけて、午後八時四十分発姫路行第二十九号列車に乗りこんだ。 | |||
| 日本無政府主義者陰謀事件経過及び付帯現象 | 石川啄木 | 60分以内 | |
明治四十三年(西暦一九一〇)六月二日 東京各新聞社、東京地方裁判所檢事局より本件の犯罪に關する一切の事の記事差止命令を受く。 | |||
| J. K. Huys Mans の小説 | 田山花袋 | 30分以内 | |
一 J. K. Huys Mans あたりで、フランスの新らしい文章は一変したと言はれてゐる。 | |||
| 遺物・遺蹟と歴史研究 | 喜田貞吉 | 30分以内 | |
過去の住民たるわれらの祖先が遺した遺物・遺蹟が、過去におけるわれらの祖先の生活状態を明かにし、その変遷発達の蹟を示すうえにおいて、最も有益なる材料なるべきは言うまでもない。 | |||
| BOITEUX ・ BOITEUSE | 李箱 | 5分以内 | |
長イモノ 短イモノ 十文字 × 然シ CROSS ニハ油ガツイテイタ 墜落 已ムヲ得ナイ平行 物理的ニ痛クアツタ (以上平面幾何学) × をれんぢ 大砲 匍匐 × 若シ君ガ重症ヲ負フタトシテモ血ヲ流シタトスレバ味気ナイ おー 沈黙ヲ打撲シテホシイ 沈黙ヲ如何ニ打撲シテ俺ハ洪水ノヨウニ騒乱スベキカ 沈黙ハ沈黙カ めすヲ持タヌトテ医師 | |||
| 覚々斎原叟の書 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
これは旨い字か、拙い字か、おとなか、子どもか、手の字か、心の字か、はた人格の賜物か、それとも、学者の書か、高僧の筆か、あるいは書家の字か……。 | |||
| 友と二人の夜 | 今野大力 | 5分以内 | |
遠い野中の家より 私を慕うて呉れる友は 今夜も十時がなって帰った 夜露を分けて来て呉れても あたたかいもてなしさえ 貧しい私達にはゆるされず ひとえの着物のはじを 幾度か合せ乍ら 語りても聞いてもほほえみ乍ら 何程のへだてた思いもなく ありのままの事を語らいて お互に解け合うよろこび 本箱からは 勝手なものをとり出して 入れ様ともせず 一ぱいに机の上につまされる 傍にも又誰ひとり じゃまになる人も | |||
| 六三制を活かす道 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
一 六三制の十年 そろそろ新学期を迎える頃になると、毎年思い出したように、教育問題が、日々の新聞紙面に、華々しく登場してくる。 | |||
| 秋艸道人の書について | 吉野秀雄 | 10分以内 | |
秋艸道人会津八一博士の処女歌集『南京新唱』をはじめてわたしの読んだのは、大正十四年春のことだつたが、集中に見えた二首の難解歌がどうにも気にかかるので、発行元の春陽堂へ問ひ合せて道人の住所を知り、その件をおそるおそる質問に及んだのが、翌十五年の四月、そして道人からすぐに懇切な返事を与へられ、間もなく百万塔の図に「あをによしならやまこえてさかるともゆめにしみえこわかくさのやま」の一首を題した茶掛けを贈 | |||
| 「続スウィス日記」発掘の始末 | 小島烏水 | 30分以内 | |
故辻村伊助の「スウィス日記」と「続スウィス日記」とを、一冊に合刊して、世に出すことになった。 | |||
| 宇宙女囚第一号 | 海野十三 | 30分以内 | |
イー・ペー・エル研究所に絵里子をたずねた僕は、ついに彼女に会うことができず、そのかわり普段はろくに口をきいたこともない研究所長マカオ博士に手をとられんばかりにして、その室に招じられたものである。 | |||
| 安吾人生案内 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
華頂博信氏手記 私どもの離婚は決して夫婦喧嘩ではありません。 | |||
| 大衆文芸問答 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
問「大衆文芸と純文芸、どこに相違点があるのでしょう?」答「純文芸は叱る文芸、大衆文芸は叱らない文芸。ざっとこんなように別れましょうかね」問「変な云い廻わしじゃありませんか」答「ちっとも変じゃありませんよ。ひとつ簡単に説明しましょう。純文芸の作家連は、こう世間様へ申します。『俺の作は可い作だ。お前達よ、読まなければならない。読まない奴はヤクザ者だ』そういう態度で書かれた物が、世に謂う所の純文芸です。 | |||
| 翻訳の苦心 | 幸徳秋水 | 30分以内 | |
翻訳で文名を売る位ひズルいことはない、他人の思想で、他人の文章で、左から横に書たものを、右から堅に器械的に引直すだけの労だらう、電話機や、写字生と大して相違する所はない、と語る人がある、少しも翻訳をしたことのない人、殊に外国文を読まぬ人にコンな考へを持つ者が多い。 | |||
| ハイカラ考 | 木村荘八 | 30分以内 | |
「ハイカラ」という言葉があるが、今の若い人達には既にこの言葉はピンと来ないようで、今の人達にはこれよりも「モダン」であるとか「シック」という言葉がよく通じるようだ。 | |||
| 二十二年 | 李箱 | 5分以内 | |
前後左右を除く唯一の痕跡に於ける 翼段不逝 目大不覩 胖矮小形の神の眼前に我は落傷した故事を有つ。 | |||
| 消えた霊媒女 | 大倉燁子 | 60分以内 | |
1 「あなたは美人で有名だった小宮山麗子という霊媒女がある大家へ招ばれて行って、その帰りに煙のように消えてしまった不思議な事件を覚えていらっしゃいましょう?」 「はあ覚えております。もうあれから十年近くもなりはしません? あの当時は大した評判でございましたわね。でも、あれは到頭判らずじまいになったんではございませんか?」 「ええ、あれっきりなんです。でも美人だったし、心霊研究者達からは宝物のよう | |||
| 夜に就て | 立原道造 | 10分以内 | |
※ 凡そ人は夢のなかに氣ままにしのびいることの出來ないたちのものである。 | |||
| 姉へ | 今野大力 | 5分以内 | |
蒔付時に子を生んで あせって起きて働いて 足腰立たなくなったという 姉よ 何たる不幸ぞや 病気をした時 神主に拝んでもらって 紙っ切れを水でのまされて それでなおらば、 お安いけれど 去年□死んだ妹を 姉よまさかに忘れまい あの妹が死んだ時 足は青んぶくれ 顔はまんまるお盆のよう 眼が見えなくなったきり、 最後には わけのわからぬあれこれを 大声でわめいたっけ あのおとなしかった妹が いまも | |||
| 巷の子 | 室生犀星 | 30分以内 | |
西洋封筒の手紙が一通他の郵便物に混じりこんでゐて、開いて見ると、わたくしはあなたのお作品が好きで大概の物は逃がさずに讀んでゐるが、好きといふことは作者の文章のくせのやうなものに、親身な知己を感じてゐるものらしく、そのくせのやうな所に讀んでまゐりますと、まるめこまれる自分の心の有樣がよく解りまして、そこで讀んでゆく速度をおさへてゐる間が大變に愉しうございます。 | |||
| 第四階級の文学 | 中野秀人 | 30分以内 | |
文学も効用漸減法に支配されるものである。 | |||
| 遊星植民説 | 海野十三 | 30分以内 | |
「編集長、ではもう外に伺ってゆくことは御座いませんネ」 「まアそんなところだね。とにかく相手は学界でも特に有名な変り者なんだから、君の美貌と、例のサービスとを武器として、なんとか記事にしてきて貰いたい。その成績によっては、君の常々欲しいと云っておったロードスターを購ってやらんものでもない」 「アラ、きっと御約束しましたワ。ロードスターを買って下されば、あの人との結婚式を半年も早めることができるんで | |||
| 開業医 | 長塚節 | 1時間〜 | |
一 或田舍の町である。 | |||
| 『全輯百間随筆』内容見本「推薦文」 | 桑木厳翼 | 5分以内 | |
人の感興を惹くものは流行する、流行すれば摸倣も出現する、摸倣には巧みなものも拙いものもある、拙いものには非難が伴ふのも当然である。 | |||
| 「世界文学大系58 カフカ」解説 | 原田義人 | 60分以内 | |
カフカがプルースト、ジョイス、フォークナーなどと並んで二十世紀のもっとも重要な作家の一人として考えられるようになったのは、彼の死後二十年余を経た第二次大戦後のことであるといってよい。 | |||
| 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
先づ※※御無事とぞんじ上候。 | |||
| 鉄の死 | 室生犀星 | 30分以内 | |
虎の子に似てゐたブルドツクの子どもは、鉄といひ、鉄ちやんと呼ばれてゐた。 | |||
| 日本のやきもの | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
多くの文明諸国におけると同じ様に、日本でも、やきもの、つまり陶磁器が日常生活の什器として使用され始めた時期は、遠く紀元前数世紀に遡ることが出来る。 | |||
| 折鞄 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
融は何時からかポオトフオリオを一つ欲しいと思つてゐた。 | |||
| カスリイン・ニ・フウリハン(一幕) | ウィリアム・バトラー・イエイツ | 30分以内 | |
[#ページの左右中央] 人 ピイタア・ギレイン マイケル・ギレイン ピイタアの長男、近いうちに結婚しようとしている パトリック・ギレイン マイケルの弟、十二歳の少年 ブリヂット・ギレイン ピイタアの妻 デリヤ・ケエル マイケルと婚約の女 まずしい老女 近所の人たち [#改ページ] 一七九八年、キララに近い農家の内部、ブリヂットは卓に近く立って包をほどきかけ | |||
| 北越雪譜 | 岡田武松 | 5分以内 | |
*1 「許鹿君」古河の城主土井大炊頭利位の号、利位は下総古河藩第十世の藩主である。 | |||
| 暗号の役割 | 海野十三 | 30分以内 | |
暗闇の中の声 奇賊烏啼天駆と探偵袋猫々の睨み合いも久しいものである。 | |||
| 人を殺す犬 | 小林多喜二 | 10分以内 | |
右手に十勝岳が安すッぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見えた。 | |||
| 南予枇杷行 | 河東碧梧桐 | 30分以内 | |
上り約三里もある犬寄峠を越えると、もう鼻柱[#「鼻柱」は底本では「鼻桂」]を摩する山びやうぶの中だ。 | |||
| 私の活動写真傍観史 | 伊丹万作 | 60分以内 | |
明治三十九年の秋だつたと思う。 | |||
| 随筆 藪柑子 | 土井八枝 | 1時間〜 | |
序 「仙臺の方言」と「土佐の方言」へはそれぞれ斯道の大家の序を頂戴したが、今度の隨筆集の序はどなたに御願ひしようかと出版者に相談した處、御良人がいゝでせうと曰はれました、どうかよろしくとの申出である。 | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
暗示5・1 中央公論 1 かういふ話がある。 | |||
| 猫征伐 | 大町桂月 | 5分以内 | |
鷄の親鳥、ひなどり、合せて、六十羽ばかり飼ひけるが、一匹の、のら猫來りて、ひよつこを奪ひ去ること、前後、十五六羽に及べり。 | |||
| リシダス | ジョン・ミルトン | 5分以内 | |
今一たびは、あはれ桂よ。 | |||
| 熱河略図 No.2 | 李箱 | 5分以内 | |
1931年の風雲を寂しく語つてゐるタンクが早晨の大霧に赭く錆びついてゐる。 | |||
| デボルド―ヷルモオル | 中原中也 | 10分以内 | |
今月から、何回かにわたつて、マルスリーヌ・デボルド―※ルモオルの詩を、飜訳してゆかうと思ふ。 | |||