石川啄木の全作品
青空文庫で公開されている石川啄木の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全65件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
一握の砂 | 石川啄木 | 60分以内 | |
函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ。 | |||
足跡 | 石川啄木 | 60分以内 | |
冬の長い国のことで、物蔭にはまだ雪が残つて居り、村端の溝に芹(せり)の葉一片青んではゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消の路の泥濘の処々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。 | |||
二筋の血 | 石川啄木 | 60分以内 | |
夢の様な幼少の時の追憶、喜びも悲みも罪のない事許り、それからそれと朧気に続いて、今になつては、皆、仄かな哀感の霞を隔てゝ麗かな子供芝居でも見る様に懐かしいのであるが、其中で、十五六年後の今日でも猶、鮮やかに私の目に残つてゐる事が二つある。 | |||
鳥影 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
(一)の小川静子は、兄の信吾が帰省するといふので、二人の小妹と下男の松蔵を伴れて、好摩の停車場まで迎ひに出た。 | |||
悲しき玩具 | 石川啄木 | 30分以内 | |
呼吸すれば、胸の中にて鳴る音あり。 | |||
詩 | 石川啄木 | 60分以内 | |
啄木鳥いにしへ聖者が雅典の森に撞(つ)きし、光ぞ絶えせぬみ空の『愛の火』もて鋳にたる巨鐘、無窮のその声をぞ染めなす『緑』よ、げにこそ霊の住家。 | |||
時代閉塞の現状 | 石川啄木 | 30分以内 | |
数日前本欄(東京朝日新聞の文芸欄)に出た「自己主張の思想としての自然主義」と題する魚住氏の論文は、今日における我々日本の青年の思索的生活の半面――閑却されている半面を比較的明瞭に指摘した点において、注意に値するものであった。 | |||
女郎買の歌 | 石川啄木 | 5分以内 | |
『惡少年を誇稱す糜爛せる文明の子』諸君試みに次に抄録する一節を讀んで見たまへ。 | |||
歌のいろ/\ | 石川啄木 | 30分以内 | |
○日毎に集つて來る投書の歌を讀んでゐて、ひよいと妙な事を考へさせられることがある。 | |||
無題 | 石川啄木 | 5分以内 | |
幸徳等所謂無政府共産主義者の公判開始は近く四五日の後に迫り來れり。 | |||
トルストイ翁論文 | 石川啄木 | 10分以内 | |
レオ・トルストイ翁のこの驚嘆すべき論文は、千九百四年(明治三十七年)六月二十七日を以てロンドン・タイムス紙上に發表されたものである。 | |||
我が最近の興味 | 石川啄木 | 10分以内 | |
ヴオルガ河岸のサラトフといふ處で、汽船アレクサンダア二世號が出帆しようとしてゐた時の事だ。 | |||
硝子窓 | 石川啄木 | 30分以内 | |
○『何か面白い事は無いかねえ。 | |||
田園の思慕 | 石川啄木 | 10分以内 | |
獨逸の或小説家がその小説の中に、田園を棄てて相率ゐて煤煙と塵埃とに濁つた都會の空氣の中に紛れ込んで行く人達の運命を批評してゐるさうである。 | |||
氷屋の旗 | 石川啄木 | 5分以内 | |
親しい人の顔が、時として、凝乎と見てゐる間に見る見る肖ても肖つかぬ顔――顔を組立ててゐる線と線とが離れ/\になつた様な、唯不釣合な醜い形に見えて来る事がある。 | |||
初めて見たる小樽 | 石川啄木 | 10分以内 | |
新らしき声のもはや響かずなった時、人はその中から法則なるものを択び出ず。 | |||
性急な思想 | 石川啄木 | 10分以内 | |
最近数年間の文壇及び思想界の動乱は、それにたずさわった多くの人々の心を、著るしく性急にした。 | |||
弓町より | 石川啄木 | 30分以内 | |
食うべき詩詩というものについて、私はずいぶん長い間迷うてきた。 | |||
雪中行 | 石川啄木 | 30分以内 | |
(第一信)岩見沢にて一月十九日。 | |||
我等の一団と彼 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
人が大勢集つてゐると、おのづから其の間に色分けが出來て來る――所謂黨派といふものが生れる。 | |||
一利己主義者と友人との対話 | 石川啄木 | 30分以内 | |
Bおい、おれは今度また引越しをしたぜ。 | |||
火星の芝居 | 石川啄木 | 5分以内 | |
『何か面白い事はないか?』『俺は昨夜火星に行って来た』『そうかえ』『真個に行って来たよ』『面白いものでもあったか?』『芝居を見たんだ』『そうか。 | |||
菊池君 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
私が釧路の新聞へ行つたのは、恰度一月下旬の事、寒さの一番酷しい時で、華氏寒暖計が毎朝零下二十度から三十度までの間を昇降して居た。 | |||
雲は天才である | 石川啄木 | 60分以内 | |
六月三十日、S――村尋常高等小学校の職員室では、今しも壁の掛時計が平常の如く極めて活気のない懶(もの)うげな悲鳴をあげて、――恐らく此時計までが学校教師の単調なる生活に感化されたのであらう、――午後の第三時を報じた。 | |||
札幌 | 石川啄木 | 30分以内 | |
半生を放浪の間に送つて来た私には、折にふれてしみ/″\思出される土地の多い中に、札幌の二週間ほど、慌しい様な懐しい記憶を私の心に残した土地は無い。 | |||
赤痢 | 石川啄木 | 60分以内 | |
凸凹の石高路、その往還を右左から挾んだ低い茅葺屋根が、凡そ六七十もあらう、何の家も、何の家も、古びて、穢くて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々に倒り合つて辛々支へてる様に見える。 | |||
葬列 | 石川啄木 | 60分以内 | |
久し振で帰つて見ると、嘗(かつ)ては『眠れる都会』などと時々土地の新聞に罵られた盛岡も、五年以前とは余程その趣を変へて居る。 | |||
葉書 | 石川啄木 | 60分以内 | |
××村の小学校では、小使の老爺に煮炊をさして校長の田辺が常宿直をしてゐた。 | |||
漂泊 | 石川啄木 | 60分以内 | |
曇ツた日だ。 | |||
病院の窓 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
野村良吉は平日より少し早目に外交から帰つた。 | |||
天鵞絨 | 石川啄木 | 1時間〜 | |
理髪師の源助さんが四年振で来たといふ噂が、何か重大な事件でも起つた様に、口から口に伝へられて、其午後のうちに村中に響き渡つた。 | |||
心の姿の研究 | 石川啄木 | 5分以内 | |
夏の街の恐怖焼けつくやうな夏の日の下におびえてぎらつく軌条の心。 | |||
呼子と口笛 | 石川啄木 | 30分以内 | |
はてしなき議論の後一九一一・六・一五・TOKYOわれらの且つ読み、且つ議論を闘はすこと、しかしてわれらの眼の輝けること、五十年前の露西亜の青年に劣らず。 | |||
「一握の砂」広告 | 石川啄木 | 5分以内 | |
其身動く能はずして其心早く一切の束縛より放たれたる著者の痛苦の聲は是也。 | |||
新しい歌の味ひ | 石川啄木 | 5分以内 | |
人聲の耳にし入らば、このゆふべ、涙あふれむ、――もの言ふなかれ。 | |||
一日中の楽しき時刻 | 石川啄木 | 5分以内 | |
復啓、以前は夕方に燈火のつく頃と、夜が段々更けて十二時が過ぎ、一時となり一時半となる頃が此上なき樂しきものに候ひしが、近頃はさる事も無御座候。 | |||
いろ/\の言葉と人 | 石川啄木 | 5分以内 | |
少年の頃、「孝」といふ言葉よりも、「忠」といふ言葉の方が強く私の胸に響いた。 | |||
歌集「嘲笑」序文 | 石川啄木 | 5分以内 | |
私はこの集の著者に一度も會つたことが無い。 | |||
雲間寸観 | 石川啄木 | 30分以内 | |
雲間寸觀大木頭◎二十三日の議會は豫報の如く所謂三派連合の氣勢の下に提出せられたる内閣不信任の決議案の討議に入り、小氣味よき活劇を演出したるものの如く候。 | |||
小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息 | 石川啄木 | 10分以内 | |
木下尚江著小説「墓場」。 | |||
消息 | 石川啄木 | 5分以内 | |
本誌の編輯は各月當番一人宛にてやる事に相成り、此號は小生編輯致し候。 | |||
日本無政府主義者陰謀事件経過及び付帯現象 | 石川啄木 | 60分以内 | |
明治四十三年(西暦一九一〇)六月二日東京各新聞社、東京地方裁判所檢事局より本件の犯罪に關する一切の事の記事差止命令を受く。 | |||
人間の悲哀 | 石川啄木 | 5分以内 | |
人間の悲哀とは、自己の範圍を知ることである。 | |||
農村の中等階級 | 石川啄木 | 5分以内 | |
近頃農村の經營といふ事に關する著書が月に一册か二册は缺かさず出版されてゐる。 | |||
病室より | 石川啄木 | 30分以内 | |
五百二十外は海老色の模造革、パチンと開けば、内には溝状に橄欖色の天鵞絨の貼つてある、葉卷形のサツクの中の檢温器!37 といふ字だけを赤く、三十五度から四十二度までの度をこまかに刻んだ、白々と光る薄い錫の板と、透せば仄かに縁に見える、細い眞空管との入つた、丈四寸にも足らぬ小さな獨逸製の檢温器!私はこの小さな檢温器がいとしくて仕方がない。 | |||
不穏 | 石川啄木 | 5分以内 | |
其日も、私は朝から例の氣持に襲はれた。 | |||
文芸中毒 | 石川啄木 | 5分以内 | |
我が田に水を引くといふことがある。 | |||
無題 | 石川啄木 | 5分以内 | |
『樹木と果實』は赤色の表紙に黒き文字を以て題號を印刷する雜誌にして主に土岐哀果、石川啄木の二人之を編輯す。 | |||
無名会の一夕 | 石川啄木 | 5分以内 | |
この頃の短い小説には、よく、若い人達の自由な集會――文學者とか、新聞雜誌の記者とか、會社員とか、畫家とか、乃至は貧乏華族の息子とか、芝居好の金持の若旦那とか――各自新しい時代の空氣を人先に吸つてゐると思ふ種々の人が、時々日を期して寄つて、勝手な話をする會の事を書いたのがある。 | |||
吉井君の歌 | 石川啄木 | 5分以内 | |
自分も作家の一人である場合、他人の作を讀んで滿足の出來ないことが、却つて一種の滿足である事がある。 |
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。