足跡
石川啄木
『足跡』は青空文庫で公開されている石川啄木の中編作品。19,658文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 19,658文字 |
人気 | 125,720PV |
書き出し書出 | 冬の長い国のことで、物蔭にはまだ雪が残つて居り、村端の溝に芹(せり)の葉一片青んではゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消の路の泥濘の処々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。 |
初出 | 「スバル 第二号」1909(明治42)年2月1日 |
底本 | 石川啄木全集 第三巻 小説 |
表記 | 新字旧仮名 |
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