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大町桂月の全作品

青空文庫で公開されている大町桂月の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
猫征伐大町桂月
5分以内
鷄の親鳥、ひなどり、合せて、六十羽ばかり飼ひけるが、一匹の、のら猫來りて、ひよつこを奪ひ去ること、前後、十五六羽に及べり。
層雲峡より大雪山へ大町桂月
30分以内
層雲峡の偉観富士山に登って、山岳の高さを語れ。
月譜大町桂月
5分以内
月の名所は桂浜といへる郷里のうた、たゞ記憶に存するのみにて、幼少の時より他郷に流寓して、未だ郷にかへりたることなければ、まことはその桂浜の月見しことなけれど、名たゝる海南絶勝の地の、危礁乱立する浜辺に、よりては砕くる浪の花しろく、九十九湾縹渺として烟にくるゝ夕雲をはらひはてし秋風を浜松の梢にのこして、長鯨潮を吹く浪路の末に、一輪の名月あらひ出されたらむは、如何に心ゆくべきかぎりぞや。
秋の筑波山大町桂月
30分以内
関城の趾東京の人士、若し土曜日より泊りがけにて山に上らむとならば、余は先づ筑波登山を提出せむとする也。
川魚料理大町桂月
5分以内
五圓と十圓裸男著述の爲に、南郊に籠城して、世間と絶縁すること、幾んど半年に及べり。
国府台大町桂月
30分以内
烟分二遠樹一幾層横。
小利根川の桜大町桂月
10分以内
東京の櫻吉野山去年のしをりの路かへてまだ見ぬ方の花をたづねむ心は花に浮き立つ陽春四月、路伴れもがなと思ふ矢先、『今日は』とにこ/\顏の夜光命。
千葉夜行記大町桂月
5分以内
夜光命も、十口坊も、第一回の夜行に閉口したりけむ、千葉に向つて第二回の夜行を爲したる時は、來り會せざりき。
東京の近郊大町桂月
30分以内
日本橋より四方五六里内外、徒歩して往復の出來る範圍内の地を、こゝに東京の近郊と稱す。
粕壁夜行記大町桂月
5分以内
第三回の夜行を粕壁に爲すこととなりけるが、夜光命も來らず、十口坊も來ず、山神慨然として、『妾を伴ひ給へ』と乞ふ。
川越夜行記大町桂月
5分以内
裸男以爲へらく、『文明ます/\進みて、人はます/\柔弱になり行く。
春の郊外大町桂月
30分以内
桃花の散らぬ程にと、越ヶ谷さして、兩國橋より、東武線の鐵道に乘る。
房州紀行大町桂月
30分以内
江山の姿、とこしなへに變ることなくして、人生の遭逢、竟に期すべからず。
明治神宮と松大町桂月
5分以内
明治神宮は、林の中にあり。
遊羽雑感大町桂月
5分以内
古來、奧羽は、日本武尊を始めまつり、田村將軍、源頼義、義經など、英雄豪傑が武を以て王化に浴せしめたる處とのみ思ひしは、げに皮相の謬見なりき。
一万尺の山嶽大町桂月
5分以内
日本の高山は富士山第一、白山第二、立山第三とは、余が青年の頃まで、世間一般に傳へられたる所なりしが、その後、實地測量するに及びて、富士山は一萬二千四百六十七尺、白山は八千九百十七尺、立山は九千八百九十三尺と云ふことになりて、富士は依然として本島第一の高山なるが、第三とせられたる立山は、幾んど一萬尺に近けれども、なほ其れよりも高くして一萬尺を越ゆる山嶽少なからず。
三里塚の桜大町桂月
10分以内
夜光命の手には四合入の瓢箪、裸男の手には三合入の瓢箪、誰の目にも其れと知らるゝ花見と洒落たり。
新武蔵野の桜大町桂月
5分以内
相手は變れど、主は變らず。
菅の堤の桜大町桂月
5分以内
花に忙しき春哉。
千川の桜大町桂月
5分以内
小金井の山櫻の區域盡きて、境橋架れる處より、玉川上水分派し、練馬驛、東長崎驛を經て、板橋に入る。
月の東京湾大町桂月
5分以内
明日は日本橋の魚市に上るらむ、魚類の運搬を主として、旅客を副とせる汽船の、三崎より來りて、松輪に寄航するを待ち合せて、艀より直ちに甲板に上る。
春の筑波山大町桂月
30分以内
追羽子をつくばの山に上らむと思ひたちしは、明治二十四年の夏、富士山にのぼりし時の事なるが、荏苒たる歳月、つくばねの名に負ひて、ひい、ふう、みい、よ、いつ、六歳を數へ來て、都は春の風吹き、山色翠を添ふる今日この頃、少閑を得て、遂に程に上る。
北総の十六島大町桂月
5分以内
利根川の下流、霞ヶ浦の末と相會する處、十六島は今ひとつに成りたれども、水路縱横、烟霞縹渺、白帆相望み、漁歌相答へ、名たゝる三社、屹として水※に鼎立す。
八塩のいでゆ大町桂月
5分以内
思ふとしもなけれども、思ひださるゝやさしきおもかげの身に添ふ心地して、拂ふに由なく、忘れむとすれど忘られず。
小金井の桜大町桂月
5分以内
聖武のみかど勅願せさせ給ひけむ、金光明、四天王、護國の國分寺すたれて、遺跡たゞ敗瓦を見る。
吾嬬の森大町桂月
5分以内
夜光命と裸男とに、山神を加へて三人、押上にて電車を下り、東に行くこと三町ばかりにして、柳島の妙見堂に至る。
親子遠足の感大町桂月
5分以内
『獅子、子を生めば、必ず之を深谷に墜す。
房州の一夏大町桂月
30分以内
沼村面白かりしは、房州に於ける一夏。
北條より一ノ宮へ大町桂月
10分以内
人形茶屋安房北條の海岸に、家を擧つて寓居すること凡そ一箇月。
親馬鹿の旅大町桂月
5分以内
金さへ返せば、鬼も佛。
中野あるき大町桂月
5分以内
ことしは、雨の多き年なる哉。
宗吾霊堂大町桂月
30分以内
西の琴平、東の成田不動、汽車をひかへて、參詣者年に數十百萬の多きに及ぶ、迷信の絶えぬ世なる哉。
杉田の一夜大町桂月
10分以内
疲れてくたばるまで歩いて見むと、草鞋脚半のいでたちにて家を出でたれど、汽車のある路は、馬鹿々々しくて歩かれず。
小日向台大町桂月
5分以内
東京に於ける學校の主もなるものは、幾んど城北の臺地に集まれり。
小石川台大町桂月
5分以内
東京に移り住みてより茲に三十年、東京は、第二の故郷なり。
久地の梅林大町桂月
10分以内
あはれや、庭の梅三四本、何も肥料をやらざれど、春くれば、花を著く。
鹿野山大町桂月
30分以内
鹿野山二十咏大正二年の夏、上總の鹿野山に遊びて、鹿野山二十詠を作る。
梅の吉野村大町桂月
10分以内
冬は萬物みな蟄す。
常磐の山水大町桂月
30分以内
利根川千住の名物、鮒の雀燒をさかなに、車中に微醉を買ふ。
豊島ヶ岡大町桂月
5分以内
江戸川の終點にて下り、目白臺を左にし、小日向臺を右にして、音羽八町を行き盡くせば、護國寺の門につき當る。
水戸観梅大町桂月
10分以内
四人の切符の赤きを合はせて、紅梅の花に一片足らずと洒落れたる次第にあらず。
妙義山の五日大町桂月
60分以内
むかし取つたる杵柄、如何なる嶮山でも、何の糞と侮りて、靴穿きたるまゝ、洋服のづぼんもまくらず、即ち別に毫も旅仕度せずに、山にのぼりしが、心ばかりは、むかしにて、十年來、自墮落にもちくづしたる身體の力は、もとのやうにも無し。
牛経大町桂月
5分以内
牛も鳴き狐も鳴きて別れ哉古原第一の名妓と謳はれたる花扇、千思萬考すれども、解する能はず。
月の隅田川大町桂月
5分以内
荒川堤へとて、川蒸氣に乘りて、隅田川を溯る。
独笑記大町桂月
10分以内
舊友の婚禮の宴に臨みて、夜をふかし、大に醉ひて歸り來り、翌日午前十時頃、起き出づれば、二日醉の氣味也。
南洲留魂祠大町桂月
10分以内
明治四十年六月三十日、第十一回目の文藝講演會を牛込の演藝館に開き、演説終りて、同所に小宴を催し、夜の十時過ぎに散會したるが、和田垣博士に要せられて、小日向臺なる其家にいたる。
日月喩大町桂月
5分以内
天に日月あるは、人に男女あるが如し。
箱根神社祈願の記大町桂月
5分以内
明治四十五年の夏、われ箱根山下の湯本村にありて、聖上陛下御重病の飛報に接し、夢かとばかり打驚きぬ。
風船玉大町桂月
5分以内
ぱつと日がさして、風なきまゝに、運動にとて、電車を閑却して、家路さして歩く。
赤城山大町桂月
30分以内
赤城の大沼明治四十一年十月の末、われ三度目にて妙義山に遊び、去つて榛名山の麓を過ぎて、赤城山に上りぬ。
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