ブンゴウサーチ

10分以内で読める大町桂月の短編作品

青空文庫で公開されている大町桂月の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-19件 / 全19件
作品名著者読了時間人気
小利根川の桜大町桂月
10分以内
東京の櫻吉野山去年のしをりの路かへてまだ見ぬ方の花をたづねむ心は花に浮き立つ陽春四月、路伴れもがなと思ふ矢先、『今日は』とにこ/\顏の夜光命。
三里塚の桜大町桂月
10分以内
夜光命の手には四合入の瓢箪、裸男の手には三合入の瓢箪、誰の目にも其れと知らるゝ花見と洒落たり。
北條より一ノ宮へ大町桂月
10分以内
人形茶屋安房北條の海岸に、家を擧つて寓居すること凡そ一箇月。
杉田の一夜大町桂月
10分以内
疲れてくたばるまで歩いて見むと、草鞋脚半のいでたちにて家を出でたれど、汽車のある路は、馬鹿々々しくて歩かれず。
久地の梅林大町桂月
10分以内
あはれや、庭の梅三四本、何も肥料をやらざれど、春くれば、花を著く。
梅の吉野村大町桂月
10分以内
冬は萬物みな蟄す。
水戸観梅大町桂月
10分以内
四人の切符の赤きを合はせて、紅梅の花に一片足らずと洒落れたる次第にあらず。
独笑記大町桂月
10分以内
舊友の婚禮の宴に臨みて、夜をふかし、大に醉ひて歸り來り、翌日午前十時頃、起き出づれば、二日醉の氣味也。
南洲留魂祠大町桂月
10分以内
明治四十年六月三十日、第十一回目の文藝講演會を牛込の演藝館に開き、演説終りて、同所に小宴を催し、夜の十時過ぎに散會したるが、和田垣博士に要せられて、小日向臺なる其家にいたる。
碓氷峠大町桂月
10分以内
碓氷の古道碓氷峠へとて、臨時の汽車にて、上野驛を發したるは、午後の十一時、西村渚山、鷹野止水に、子の芳文を加へて、同行四人、腰かけたるまゝにて、眠るともなく、覺むるともなく、一夜をすごして、二十六の隧道も、闇にそれとは知らずに通りぬ。
沖の小島大町桂月
10分以内
箱根路を我が越えくれば伊豆の海や沖の小島に浪の寄る見ゆとは、鎌倉右大臣の作として有名なるが、二所參詣の時、箱根權現を經て伊豆山權現に詣づる途中にて詠みたるものなるべし。
鹿島詣大町桂月
10分以内
曲浦長汀、烟霞縹渺として、いつ見ても厭かぬは霞ヶ浦の風光なるかな。
越ヶ谷の半日大町桂月
10分以内
裸男が十口坊と共に、梅を久地に探りし時も、山神附纏ひたれば、壬生忠岑の子となりたりき。
近藤重蔵の富士山大町桂月
10分以内
這へば立て、立てば歩めと育つる子の、歩きても、『おんぶ』せざるやうになるまでの年月は、短しとせず。
白河の関大町桂月
10分以内
思へば夢に似たる哉。
多摩川冒険記大町桂月
10分以内
上夏の末の大雨に、多摩川氾濫し、家流れ、田流れ、林流れ、人畜死し、汽車不通となりけるが、雨霽れて、三四日經たり。
夜の高尾山大町桂月
10分以内
小石川の小日向臺に、檜葉菩薩と稱する賢人あり。
飛鳥山遠足大町桂月
10分以内
東京第一の射的場なる戸山の原、あちにも、こちにも、銃聲ぱち/\。
狭山紀行大町桂月
10分以内
茶の名に知られたる狹山、東京の西七八里にありて、入間、北多摩二郡に跨る。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。