薄田泣菫の全作品
青空文庫で公開されている薄田泣菫の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全58件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 | 
|---|---|---|---|
| 雨の日に香を燻く | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
梅雨まへには、今年はきつと乾梅雨だらうといふことでしたが、梅雨に入つてからは、今日まで二度の雨で、二度ともよく降りました。  | |||
| 草の親しみ | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
一雨夕立が来さうな空模様でした。  | |||
| 若葉の雨 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
野も、山も、青葉若葉となりました。  | |||
| 初蛙 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
古沼の水もぬるみ、蛙もそろそろ鳴き出す頃となりました。  | |||
| 森の声 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
自分は今春日の山路に立つてゐる。  | |||
| 手品師と蕃山 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
手品といふものは、余り沢山見ると下らなくなるが、一つ二つ見るのは面白いものだ。  | |||
| 幽霊の芝居見 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
欧洲大戦の時、西部戦線にゐた英軍の塹壕内では、死んだキツチナア元帥が俘虜になつて独逸にゐるといふ噂が頻りにあつた。  | |||
| 魚の憂鬱 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
池のほとりに来た。  | |||
| 艸木虫魚 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
柚子柚の木の梢高く柚子の実のかかっているのを見るときほど、秋のわびしさをしみじみと身に感ずるものはない。  | |||
| 侘助椿 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
私は今夕暮近い一室のなかにひとり坐ってゐる。  | |||
| 水仙の幻想 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
すべての草木が冬枯れはてた後園の片隅に、水仙が五つ六つ花をつけてゐる。  | |||
| 石竹 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
この頃咲く花に石竹があります。  | |||
| 木犀の香 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
「いい匂だ。  | |||
| 山雀 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
私の近くにアメリカ帰りの老紳士が住んでをります。  | |||
| 黒猫 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
「奥さん、謝れなら謝りまんが、それぢやお宅の飼猫だすかいな、これ」荷車曳(ひ)きの爺さんは、薄ぎたない手拭で、額の汗を拭き拭き、かう言つて、前に立つた婦人の顔を敵意のある眼で見返しました。  | |||
| 利休と遠州 | 薄田泣菫 | 30分以内  | |
むかし、堺衆の一人に某といふ数寄者がありました。  | |||
| 小壺狩 | 薄田泣菫 | 30分以内  | |
彦山村から槻(つき)の木へ抜ける薬師峠の山路に沿うて、古ぼけた一軒茶屋が立つてゐます。  | |||
| 茶立虫 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
静かな秋の一日、午後三時頃の事でした。  | |||
| 価 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
大阪に大国柏斎といふ釜師の老人が居る。  | |||
| 茸の香 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
私は今上醍醐の山坊で、非時の饗応をうけてゐる。  | |||
| 無学なお月様 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
野尻精一氏は奈良女子高等師範の校長である。  | |||
| 春菜 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
郷里にゐる弟のところから、粗末な竹籠の小荷物が、押潰されたやうになつたまま送りとどけられて来た。  | |||
| 桜の花 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
桜こそは、春の花のうちで表現の最もすぐれたものの一つであります。  | |||
| 器用な言葉の洒落 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
前号に細川護立侯のことを書いたから、今日はその御先祖細川幽斎のことを少しく書いてみよう。  | |||
| 石を愛するもの | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
いろんなものを愛撫し尽した果が、石に来るといふことをよく聞いた。  | |||
| 質屋の通帳 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
京都に住んでゐた頃、たしか花時の事だつたと思ひます。  | |||
| 名文句 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
米国のボストンにペン先の製造業者がある。  | |||
| まんりやう | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
夕方ふと見ると、植込の湿つぼい木かげで、真赤なまんりやうの実が、かすかに揺れてゐる。  | |||
| 贋物 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
村井吉兵衛が伊達家の入札で幾万円とかの骨董物を買込んだといふ噂を伝へ聞いた男が、「幾ら名器だつて何万円は高過ぎよう。  | |||
| 硯と殿様 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
犬養木堂の硯の話は、あの人の外交談や政治談よりはずつと有益だ。  | |||
| 古松研 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
先日硯と阿波侯についての話しを書いたが、姫路藩にも硯について逸話が一つある。  | |||
| 青磁の皿 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
故人小杉榲邨(すぎむら)博士の遺族から売りに出した正倉院の御物が世間を騒がせてゐるが、同院が東大寺所管時代の取締がいかにぞんざいであつたかを知るものは、かうした御物が小杉博士の遺族から持ち出されたといつて、単にそれだけで博士を疑ふのはまだ早いやうに思はれる。  | |||
| 酒 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
少し前の事だが、Kといふ若い法学士が夜更けて或(ある)料理屋の門を出た。  | |||
| 飲酒家 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
片山国嘉博士が名代の禁酒論者であるのは知らぬ者はない。  | |||
| 飛鳥寺 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
私が飛鳥の里に來たのは、秋も半ばを過ぎて、そこらの雜木林は金のやうに黄いろく光つてゐた。  | |||
| 喜光寺 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
佐紀の村外れから、郡山街道について南へ下ると、路の右手に當つて、熟れかかつた麥の穗並の上に、ぬつとした喜光寺の屋根が見える。  | |||
| 久米の仙人 | 薄田泣菫 | 10分以内  | |
私がじめじめした雜木の下路を通りながら、久米寺の境内へ入つて來たのは、午後の四時頃であつた。  | |||
| 西大寺の伎芸天女 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
私は西大寺をたづねて、一わたり愛染堂の寶物を見終つた。  | |||
| 旋風 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
秋篠寺を出て、南へとぼとぼと西大寺村へ下つて來ると、午過ぎの太陽が、容赦もなく照りつけるので、急にくらくらと眩暈(めまひ)がしさうになつて來た。  | |||
| 泣菫詩抄 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
自書肆岩波氏の需めにより、岩波文庫の一篇として、ここに私の作詩撰集を出すことになつた。  | |||
| 詩集の後に | 薄田泣菫 | 30分以内  | |
私が第一詩集暮笛集を出版したのは、明治三十二年でしたが、初めて自分の作品を世間に公表しましたのは、確か明治二十九年か三十年の春で、丁酉文社から出してゐた『新著月刊』といふ文藝雜誌に投稿したのだつたと思ひます。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
茶話2・27フランク・ハリスと云へば聞えた英国の文芸家だが、(ハリスを英人だと言へば或(あるひ)は憤り出すかも知れない、生れは愛蘭で今は亜米利加にゐるが、自分では巴里人の積りでゐるらしいから)今度の戦争について、持前の皮肉な調子で、「独逸は屹度最後の独逸人となるまで戦ふだらう、露西亜人もまた最後の露西亜人となるまで戦ふだらうが、唯英吉利人は――さうさ、英吉利人は最後の仏蘭西人がといふところまでは行るに相違ない」と言つてゐる。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
風ぐすり4・12(夕)蚯蚓(みゝず)が風邪の妙薬だといひ出してから、彼方此方の垣根や塀外を穿(ほじ)くり荒すのを職業にする人達が出来て来た。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
木堂と剣1・7(夕)犬養木堂の刀剣談は本紙に載つてゐる通り、なかなか通なものだが、その犬養氏を頭に戴いてゐる国民党が鈍刀揃ひの、加之に人少なであるのに比べて、犬養氏が秘蔵の刀剣は、いづれも名剣づくめで、数もなかなか少くなかつた。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
栃木の横綱2・16(夕)栃木山の横綱初土俵入が、常陸山会の主催で、十四日午後二時から出羽海部屋で行はれた事は昨日の新聞に詳しく載つてゐた。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
医者の友達1・5(夕)寺内内閣が壊れて、その跡へ政友会内閣が出来かゝるやうな運びになつて、総裁原敬氏の白髪頭のなかでは、内閣員の顔触が幾度か見え隠れしてゐた頃、今の文相中橋徳五郎氏の許へ、神戸にゐるお医者さんの桂田富士郎氏から一本の電報が飛込んで来た。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 60分以内  | |
頤の外れたのを治す法詩人室生犀星氏のお父さんのこと4・23サンデー毎日詩人室生犀星氏のお父さんは、医者であつた。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜  | |
鶏小舎4・15東京日日(夕)大阪のある大きな会社で、重役の一人が労働問題の参考資料にと思つて、その会社の使用人に言ひつけて、めい/\の家の生活向きを正直に書き出させたことがあつた。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 30分以内  | |
堪忍といふ事9・苦楽むかし、ある物識りが、明盲の男を戒めて、すべて広い世間の交際は、自分の一量見をがむしやらに立てようとしてはいけない、相身互ひの世の中だから、何事にも、「堪忍」の二字を忘れてはならぬと話したことがありました。  | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 5分以内  | |
暗示5・中央公論かういふ話がある。  | |||
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