ブンゴウサーチ

茶話01 大正四(一九一五)年

薄田泣菫

『茶話』は青空文庫で公開されている薄田泣菫の短編作品。1,258文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,258文字
人気
0PV
書出

茶話2・27フランク・ハリスと云へば聞えた英国の文芸家だが、(ハリスを英人だと言へば或(あるひ)は憤り出すかも知れない、生れは愛蘭で今は亜米利加にゐるが、自分では巴里人の積りでゐるらしいから)今度の戦争について、持前の皮肉な調子で、「独逸は屹度最後の独逸人となるまで戦ふだらう、露西亜人もまた最後の露西亜人となるまで戦ふだらうが、唯英吉利人は――さうさ、英吉利人は最後の仏蘭西人がといふところまでは行るに相違ない」と言つてゐる。

初出「大阪毎日新聞 朝刊」1915(大正4)年2月27日~3月20日
底本完本 茶話 上
表記
新字旧仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。