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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
マイクロフォン国枝史郎
5分以内
△小酒井不木氏の作では新青年の「恋愛曲線」大衆文芸の「人工心臓」を挙げる。
母の叫び中野鈴子
5分以内
行ってしまった もう煙も見えない 息子を乗せた汽車は行ってしまった 剣を抜いて待ちかまえている 耳や 手足の指がくさって落ちるという そんな寒い 戦場の×煙の中へ 息子の汽車は走って行った 生きて帰るようなことはあるまい 汽車の窓のあの泣き笑いがお あれがあの子の見おさめなのか 親一人子一人の暮らしで あの子は毎晩 わたしの夜具の裾をたたいてくれた いつもやさしい笑顔で働いてくれた ああ わた
東京竹内浩三
5分以内
東京はタイクツな町だ 男も女も 笑わずに とがった神経で 高いカカトで 自分の目的の外は何も考えず 歩いて行く 東京は冷い町だ レンガもアスファルトも 笑わずに 四角い顔で 冷い表情で ほこりまみれで よこたわっている 東京では 漫画やオペラが 要るはずだと うなずける
わたしの正月中野鈴子
5分以内
今日は一月一日 今日は正月だ 明けましておめでとうって たとえのようにいうけれど わたしらはそんなどころではないわ 年がら年じゅう米つくるが商売なのに 一片の雑煮もない 毎年ただ一本きていた 他国からの年賀状も今年は来ない 来るものは町の掛取りや 残りの年ぐ米を取りに来る地主の番頭だ 台所はポチャンポチャンと雨がもる 炭は買えず もみがらをぶすぶす燃やす くすぶり火が家一ぱいにひろがる 七十五
八幡馬と墨の研究中谷宇吉郎
5分以内
もう二十年以上も昔の話であるが、寺田寅彦先生が、墨流しの研究をされたことがある。
北条民雄
5分以内
急に高まつて来た室内のざわめきに、さつきから、睡るでもなく睡らぬでもない状態でうつらうつらとしてゐた鶏三は、眼を開いた。
雑信一束芥川竜之介
5分以内
一 欧羅巴的漢口  この水たまりに映っている英吉利の国旗の鮮さ、――おっと、車子にぶつかるところだった。
仙台の夏石川善助
5分以内
盆火紀元  玻璃器の和蘭魚が、湯のやうな水にあえいでゐた、蒸暑い室を出て政宗は新しい青葉の城楼に立ち、黄昏の市を眺めてゐた。
永遠の詩人萩原朔太郎
5分以内
僕は少年の時、島崎藤村氏と薄田泣菫氏の詩を愛讀した。
江戸川乱歩平林初之輔
5分以内
御大典の当時、全国の警察が警戒網を布いて、怪しい挙動風体の者はいちいち検挙拘引していた頃のこと、伊勢の方面へ旅行中であった、江戸川乱歩が突如その筋の取り調べを受けたということである。
マイクロフォン国枝史郎
5分以内
啓蒙的描写論、そういう物だって必要である。
美容院にのぞむこと芥川紗織
5分以内
こと容姿に關しては私は恐ろしく小心なのでとても壯麗な美容院に一人で入つて行く勇氣がありません。
鶴屋団十郎折口信夫
5分以内
文楽の人形が来て、今年はとりわけ、大評判をとつた事は、私どもの肩身をひろげてくれた様な気がする。
セトナ皇子(仮題)中島敦
5分以内
メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。
霧を捕える話中谷宇吉郎
5分以内
ハワイに現在三つの産業がある。
私の処女出版小山清
5分以内
私の処女出版、と言つてもそれはついこなひだのことである。
明るすぎる月仲村渠
5分以内
――悪いことがなければよいが 電柱のとつさき、工夫が云ふ ふん 今夜は誰も苦情は云ふまいて。
日記宮本百合子
5分以内
一月  ことしは、筆まめでなければならない。
老いらくの身をはるばると三好達治
5分以内
老いらくの身をはるばると このあしたわがふるさとゆ ははそはの母はきたまふ おんくるまうまやにつかせ たまふにはいとまありけり われひとりなぎさにいでて 冬の日のほのかほのかに あたたかき濱のおほなみ ひるがへる見つつたのしも 眞鶴の崎の巖が根 大島のはるけき烟 見はるかしゐつつたのしも あはれよないつかその子も 皺だたみ老いんとすらん まづしかる旅のすみかに ははそはの母はおとなひ た
心得教育中谷宇吉郎
5分以内
教育にはいろいろあって、上は精神教育から下は何かあるだろうが、その下に今一つ心得教育というのを入れたらどうだろうと一寸考えてみた。
「晩年」によせて小山清
5分以内
一昨年(昭和三十年)の夏、私は筑摩書房発行の日本文学アルバムの仕事で太宰治の写真帳をつくるために、はじめて津軽を旅行した。
夏の日末吉安持
5分以内
真夏の午の片日向、 苔すこし泥ばみ青む捨石に、 鳩酢草は呼吸細う雫に湿ひ 実を持ちぬ、かつ喘息ぎつゝ。
独り碁中勘助
5分以内
昭和三十三年十二月  家のない私は三十前後のころ谷中の真如院という寺に仮寓していた。
「白秋詩集」第一巻解題北原白秋
5分以内
一、本巻には東京景物詩「雪と花火」以後の所作を輯める事にした。
探訪深泥池の蓴菜北大路魯山人
5分以内
京都上鴨の深泥池のじゅんさいは、日本で一番いいという話は、かって本誌にも話したことがあった。
池袋の店山之口貘
5分以内
池袋は、いま、時々刻々に変貌しつつあるのだ。
東京で自慢の鮑北大路魯山人
5分以内
これから秋までつづく夏季の美肴中、とりわけ重きをなしているものに、あわびが挙げられる。
饑餓の饗宴ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
5分以内
俺の饑よ、アヌ、アヌ、   驢馬に乗つて 逃げろ。
選後感〔第二十七回芥川賞選後評〕坂口安吾
5分以内
今回は揃っていたが、特に秀でたものがなかった。
いちぢくの葉中原中也
5分以内
夏の午前よ、いちぢくの葉よ、 葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして 風が吹くと揺れてゐる、 よはい枝をもつてゐる…… 僕は睡らうか…… 電線は空を走る その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる 葉は乾いてゐる、 風が吹いてくると揺れてゐる、 葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる 僕は睡らうか…… 空はしづかに音く、 陽は雲の中に這入つてゐる、 電線は打つづいてゐる 蝉の声は遠くでしてゐる 懐しきも
御霊うぶや岩野泡鳴
5分以内
うごめく は これ 何者 ぞ、 牢獄 に 等しき 闇 を―― ひとつ か と まなこ 据うれば、 その数 は 増して 行く なり、 まとへる ぞ みな 墨ごろも―― 黒法師――無為 の 行列。
秋の暮西東三鬼
5分以内
私は今日、町はづれのお不動様の近くに、用事があつて出掛けたが、用事の済んだのは夕暮れで、道傍の草むらには、秋も終りに近い虫の声が散らばつていた。
自滅中原中也
5分以内
親の手紙が泡吹いた 恋は空みた肩揺つた 俺は灰色のステッキを呑んだ 足 足   足 足     足 足          足 万年筆の徒歩旅行 電信棒よ御辞儀しろ お腹の皮がカシヤカシヤする 胯の下から右手みた 一切合切みんな下駄 フイゴよフイゴよ口をきけ 土橋の上で胸打つた ヒネモノだからおまけ致します
『亜』の回想梶井基次郎
5分以内
亞は僕にとつては毎月の清楚な食卓だつた。
先駆者中山啓
5分以内
この瞬間世界は 尊い持物の一つを 失おうとしているのだ 革命をバイロンの熱で叫び出し ホーマの調で 勝鬨をあげようとした君が あわれ囚われとなって 虐政者の鉞の下に坐っている 君の晴れた瞳も華かな笑声も もう再び俺達の手に 帰って来ないのだ 地を離れて――遥かに遥かに あの蒼穹の彼方へ距りゆくのだ 歎いても泣いても 魂は再び帰って来ないのだ! 昔から幾千の思想家が磔にせられ 幾万の改革者が烙き
政府を拘束しない池田勇人
5分以内
※農林省案と政調会案とはどちらが妥当か。
果物屋の広告文仲村渠
5分以内
今晩は、みなさん。
国産自動車と価格の問題豊田喜一郎
5分以内
如何に良い自動車が出來ても、高價で經濟的に使用出來ぬものでは役にたゝぬ。
花二三ヶ所田山花袋
5分以内
一  花の咲きはじめるのを待つのも好いものだが、青葉になつてから、静かに上野の山あたりを歩くのもわるくない。
雪を降らす話中谷宇吉郎
5分以内
雪国に育った私たちには、お正月に雪がないと、どうもお正月らしい気がしない。
長谷川等伯の「松林図屏風」吉野秀雄
5分以内
水墨の絵から何か一つ選ばうと思案する間もなく、長谷川等伯の松林図屏風がはうふつと目の前に現はれた。
「人間キリスト記」その他太宰治
5分以内
山岸外史氏の「人間キリスト記」を、もつと、たくさんの人に讀んでもらひたい、と思つてゐる。
洗濯デー木村好子
5分以内
ぷんとにおって来る力強い体臭! おお この汚れ物のにおいこそ 獄内の闘いのはげしさを語る あの人達の生々しいいぶき―― さあ みんな 元気で初めよう あたしはポンプ押し 千代ちゃんはすすぎ役 みんなそろって ごし ごし ざあざあ うらみをこめて洗い流す 奴等のテロルに汚された垢を油汗を 空は秋晴れ あつらえ向きの洗濯日和 なかでがんばる同志達に せめて小ざっぱりした物を着せるため 妾達の胸はあ
文芸とヒロイツク夏目漱石
5分以内
自然主義といふ言葉とヒロイツクと云ふ文字は仙台平の袴と唐桟の前掛の様に懸け離れたものである。
我々は牢獄で何をなすべきか槙村浩
5分以内
現在ほど、国家機構に直面する牢獄におけるわれ/\の態度の乱れ勝ちな、しかも現在ほど、その統一を必要とする時代はない。
新宮佐藤春夫
5分以内
わがふるさとは熊野の首邑新宮(シングウと読んで下さい)古来の名邑である。
砂上の低唱漢那浪笛
5分以内
満つと見しこの天地は足ずありぬ心を いづちやるも空虚のみ 海の香しめる暁を 今日片時の浜下り 磯の霞に酔ひしれて 哀れ吾が世の夢に泣く 浪路逢かた見渡たして 満潮時を恨み泣く 千鳥の声に胸冷えて 哀れ吾が世の夢に泣く 花葉かざれる海の底 そや湧きかへる黒潮は 憂しや吾が身の宿世にて 哀れ吾が世の夢に泣く 足跡しげき砂の上 深かき想ひに眼を閉ちて 世の運命を思へば 哀れ吾が世の夢に泣く 悲哀
書道習学の道北大路魯山人
5分以内
世間、書を説く者は多いが、それは必ず技巧的にのみ観察したものであり、かつ、外見にのみ凝視することに殆ど決定的に偏している。
竹内浩三
5分以内
さいげんなく ざんござんごと 雨がふる まっくらな空から ざんござんごと おしよせてくる ぼくは 傘もないし お金もない 雨にまけまいとして がちんがちんと あるいた お金をつかうことは にぎやかだからすきだ ものをたべることは にぎやかだからすきだ ぼくは にぎやかなことがすきだ さいげんなく ざんござんごと 雨がふる ぼくは 傘もないし お金もない きものはぬれて さぶいけれど 誰もか
幼き恋の回顧中原中也
5分以内
幼き恋は 寸燐の軸木 燃えてしまへば あるまいものを 寐覚めの囁きは 燃えた燐だつた また燃える時が ありませうか アルコールのやうな夕暮に 二人は再びあひました―― 圧搾酸素でもてゝゐる 恋とはどんなものですか その実今は平凡ですが たつたこなひだ燃えた日の 印象が二人を一緒に引きずつてます 何の方へです―― ソーセーヂが 紫色に腐れました―― 多分「話の種」の方へでせう
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