5分以内で読める漢那浪笛の短編作品
青空文庫で公開されている漢那浪笛の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-30件 / 全30件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| ふるさと | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
無言 常によく見る女なれど、 心の欲を云ひいでむ、 また、語るべき機会もなく、 胸もどかしく、過ぎゆくか。 | |||
| 砂上の低唱 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
満つと見しこの天地は足ずありぬ心を いづちやるも空虚のみ 海の香しめる暁を 今日片時の浜下り 磯の霞に酔ひしれて 哀れ吾が世の夢に泣く 浪路逢かた見渡たして 満潮時を恨み泣く 千鳥の声に胸冷えて 哀れ吾が世の夢に泣く 花葉かざれる海の底 そや湧きかへる黒潮は 憂しや吾が身の宿世にて 哀れ吾が世の夢に泣く 足跡しげき砂の上 深かき想ひに眼を閉ちて 世の運命を思へば 哀れ吾が世の夢に泣く 悲哀 | |||
| 帰省 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
若夏の入江の西に、 萎ゆる帆を静かにたゝみ、 大船の錨なぐるや、 波止場には、吾かなつかしき 南国の男女のあまた、 すゝみよる、艀むかへぬ。 | |||
| 新らしき悲しみにうつる時 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
うら若かき日の悲しきあこかれ―― 草葉の息吹きかへす甘き馨り、 艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ。 | |||
| 車室 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
一頭のやせ馬に、 ひかれゆく黒塗りのかた馬車。 | |||
| 恋しき最後の丘 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
その一 うら若かき頃の、悲しきあこがれ……… 草葉の息ふきかへす甘き香り、 艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ、 木の間にさへずる、鳥の歌をきゝ、 悲しみは眼を閉ぢて、暫時やすらひもせし、 されど、とく新らしき悲しみに転りぬ、 何をもて、この闇を照さむ、 空を仰げば恐ろし……… いざさらば、独り琉球節の一曲を、 口笛にふるわせ、 うらやすき墓場のほとりにさ迷はむ、 そは音なき響きを(聞)かんとや… | |||
| まよわし | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
わが思ふ女ありやなしや。 | |||
| かの日の歌【一】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
南の国の黄昏れ、 空は紅き笑ひを残して静かなり。 | |||
| 燃えよ心 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
君にささぐる心のきほひ、 火と燃え肉は爛れおちぬ。 | |||
| 玉盃の曲 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
ふくよかの顔面あげて 紅潮の浜にさすごと 華やかの笑みひろごりて まなざしの光すゞしく わが胸の奥には深く よろこびの影こそ跳れ わが耳に絃づる歌は 鶯の啼く音をこめね あたたかき玉の腕に 瑠璃色の酒瓶たたけば 白百合の花よりすべる 露のごと湧くや甘酒 玉盃の縁にあふれて 白銀や黄金の花の そこゐには咲きそむものと 口ごもる若き恋人 手をのべて盃をうくれば わが心天の永久春 美しき追憶ばか | |||
| 心 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
淋しき日悲しき思ひ 吾が心弄し去んぬる。 | |||
| 古街 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
黄昏時を四五分すぎたあと、 薄闇を縫ふて、紅い々々燈の華が、 冬咲きの仏相花のやうにちらつく。 | |||
| 秋 なげかひ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
せちになげける秋の木立に、 青める月の、病めるいぶき。 | |||
| 秋の小曲 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ 秋の木の葉がふるひ出す、 ものにおびへた眼の色は、 たゞ白びかり――何を見る。 | |||
| つかれ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
淋しき夜の音づれ、 つかれし眼にうつり わなゝき震ふ心は、たゆむ隙なく、 あるかなきかの影にも似たれ。 | |||
| 吸い殻 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
午前七時、 時刻が来たいざ学校へ。 | |||
| あやどり | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
静けき海のかなた、 日影しのびいる、森の奥に、 彩鳥の声すと、きゝぬ。 | |||
| 暮れ方の窓 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
常に夢見る女のすがた! 夕暮れ方、 しめやかな窓にしのんで来る。 | |||
| 哀詩数篇 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
くらがり なすによしなき哀れさよ、 早や日数経て、今日の日も 暗がりわたる物おもひ。 | |||
| あやしき楽の音 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
かつて、きゝし折りなき楽の音! 今宵、心にしのび入る。 | |||
| かの日 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
あまき歓楽の日は、 束の間に決別をつげ…… 物のかたち、淋しき色に濡れて、 墓場の景色をくりひろげぬ。 | |||
| かの日の歌【二】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ 音なき秋の空をながめて、 木の葉は淡き吐息をもらし、 色みな、悲しきメロディなり。 | |||
| かの日の歌【三】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ 温たかき玉は、君が手より、 すべり落ちぬ。 | |||
| かの日の歌【四】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ ささへかねたる苦痛の重さ! 心と肉とは、時ふるへり。 | |||
| かの日の歌【五】 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
※ 気味わるき、 十二月の、ひねもす。 | |||
| 棕梠のそよぎ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
黄ばんだ一本の棕梠、 痛ましく裂けた葉のそよぎ。 | |||
| 盃 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
記念のための瀬戸焼の盃、 淋しい日の慰めに、とり出して、 泡盛をつぐ。 | |||
| 最後の丘 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
なつかしい丘の上、 棕呂の若葉のそよぎに、小鳥の唄。 | |||
| おびえ | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
咲きし華はしぼみて、 わが世は暗がりわたり。 | |||
| 友の死を懐ふ夜 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
弥生ついたち、はつ燕、 海のあなたの静けき国の 便りもて来ぬ、うれしき文を。 | |||
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