恋しき最後の丘
漢那浪笛
『恋しき最後の丘』は青空文庫で公開されている漢那浪笛の短編作品。776文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 776文字 |
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書き出し書出 | そのうら若かき頃の、悲しきあこがれ………草葉の息ふきかへす甘き香り、艶はしき花の笑ひもながめて過ぎぬ、木の間にさへずる、鳥の歌をきゝ、悲しみは眼を閉ぢて、暫時やすらひもせし、されど、とく新らしき悲しみに転りぬ、何をもて、この闇を照さむ、空を仰げば恐ろし………いざさらば、独り琉球節の一曲を、口笛にふるわせ、うらやすき墓場のほとりにさ迷はむ、そは音なき響きを(聞)かんとや………その... |
初出 | 「琉球新報」1911(明治44)年11月12日 |
底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
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