砂上の低唱
漢那浪笛
『砂上の低唱』は青空文庫で公開されている漢那浪笛の短編作品。285文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 285文字 |
| 人気 | 512PV |
| 書き出し書出 | 満つと見しこの天地は足ずありぬ心を いづちやるも空虚のみ 海の香しめる暁を 今日片時の浜下り 磯の霞に酔ひしれて 哀れ吾が世の夢に泣く 浪路逢かた見渡たして 満潮時を恨み泣く 千鳥の声に胸冷えて 哀れ吾が世の夢に泣く 花葉かざれる海の底 そや湧きかへる黒潮は 憂しや吾が身の宿世にて 哀れ吾が世の夢に泣く 足跡しげき砂の上 深かき想ひに眼を閉ちて 世の運命を思へば 哀れ吾が世の夢に泣く 悲哀 |
| 初出 | 「琉球新報」1908(明治41)年10月12日 |
| 底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
| 表記 |
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