玉盃の曲
漢那浪笛
『玉盃の曲』は青空文庫で公開されている漢那浪笛の短編作品。390文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 390文字 |
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書き出し書出 | ふくよかの顔面あげて紅潮の浜にさすごと華やかの笑みひろごりてまなざしの光すゞしくわが胸の奥には深くよろこびの影こそ跳れわが耳に絃(かな)づる歌は鶯の啼く音をこめねあたたかき玉の腕に瑠璃色の酒瓶たたけば白百合の花よりすべる露のごと湧くや甘酒玉盃の縁にあふれて白銀や黄金の花のそこゐには咲きそむものと口ごもる若き恋人手をのべて盃をうくればわが心天... |
初出 | 「芸苑 第二巻第二号」1907(明治40)年2月 |
底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
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