5分以内で読める末吉安持の短編作品
青空文庫で公開されている末吉安持の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-23件 / 全23件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 夏の日 | 末吉安持 | 5分以内 | |
真夏の午の片日向、 苔すこし泥ばみ青む捨石に、 鳩酢草は呼吸細う雫に湿ひ 実を持ちぬ、かつ喘息ぎつゝ。 | |||
| 文月のひと日 | 末吉安持 | 5分以内 | |
黒檀のみどり葉末に、 そよ風ながう滑りて、 自然の魂塊藍に 薫りとぶ真夏の昼。 | |||
| わなゝき | 末吉安持 | 5分以内 | |
瞬時の夢の装飾も、 しかすがに彩映ゆれば、 紫の絹の帳、 永遠の生命ありと、 平和を守りいつきて、 心ある春の雨は、 軟らに音なく濺いで、 しのびに葉末を流れぬるか。 | |||
| 悪夢 | 末吉安持 | 5分以内 | |
こは悪夢、あゝ神よ、 夢はふたたび見せざれな、 われには斯かる嫉み無し。 | |||
| ねたみ | 末吉安持 | 5分以内 | |
つぶやきぬ。 | |||
| 騎士と姫 | 末吉安持 | 5分以内 | |
春の弥生の夜は仄に 天地ひくゝ垂れあひて、 情のにほひいちめんに おぼろおぼろの花ぐもり、 精舎の壁の地獄絵も 温き霞を纏ふらむ。 | |||
| 信姫 | 末吉安持 | 5分以内 | |
君が家はそもいづこか。 | |||
| おもひで | 末吉安持 | 5分以内 | |
父ぎみはしはぶき二つ、 母ぎみはそよ一雫、 瀬戸の海、東をさしし 三日まへに我を見ましぬ。 | |||
| 茴香 | 末吉安持 | 5分以内 | |
なが月下浣の日のゆふべ、 山下岩根垂る水の 玉のしづくに核ぐみて、 かつ熟みこぼし斎ひつゝ、 風に額づく茴香の あゝ姉妹の二人もとよ。 | |||
| 如是 | 末吉安持 | 5分以内 | |
凶会日は凶会日と見て 病めるもの衰へしもの、 床の上にすなほに僵れ、 瓶の身は砕けてちりて、 滅亡に入らむ。 | |||
| 哀音 | 末吉安持 | 5分以内 | |
――汽車の窓にて 夏の日の午さがり、 我が汽車は物憂げに 黒き煙を息吹きつゝ、 炎天の東海道を西へ馳す。 | |||
| 坂 | 末吉安持 | 5分以内 | |
神無月、日は淡々と 夕ぐれの雲ににほへば、 眼路ひくき彼方に薄れ あはれなる遠樹ぞ見ゆる。 | |||
| かさぬ宿 | 末吉安持 | 5分以内 | |
五里の青野に行き暮れて、 山下街の片門に、 いかで一夜の宿乞ふと 都のなまり、――うらわかき 学生づれの七人は 手にこそしたれ、百合の花。 | |||
| 焔の后 | 末吉安持 | 5分以内 | |
気も遠く世も消え/\や 丑三つの森の奥の 白檀ほのにくゆり 木薩地しづき頃ほひ。 | |||
| 夕の賦 | 末吉安持 | 5分以内 | |
仰げばみ空青く澄み、金星遙に霑ひて、神秘の御幕長く垂れ、闇の香襲々屋根に戸に、夕となりぬ月出ぬ。 | |||
| 秋の一夕 | 末吉安持 | 5分以内 | |
あゝ終の夕は来りぬ、 天昏に地昏にさはなる 不浄はもこゝに亡ぶか、 洗礼女――河原の葦に 法涙の露無量光、 新らしき生命の慈相―― 十夜法会の跡さびしき、 天台の寺院の堂に、 いからしく波うつ霧や、 仏龕の虫ばむ音は、 悲しとも、これも自然が 法の座へ辿る足音ぞ、 きけ葦のさなす小琴に、 霊のうた『血汐は白し 血は白し、こや敬虔の 古瓶の封を破らず 時をまち考え伏して いまぞいま『自然』に浸す、 | |||
| 友に | 末吉安持 | 5分以内 | |
友よ恨まじ今日よりは ねたまじ、君は濃藍の 底見えわかぬわたづみの 珊瑚の宮に恋を得て 幸くあり、とに思ひ止まむ。 | |||
| 夕 | 末吉安持 | 5分以内 | |
直らぬ病、身は痩せぬ。 | |||
| わが画 | 末吉安持 | 5分以内 | |
思はずも筆はしり 忽ちに画は成りぬ。 | |||
| この日 | 末吉安持 | 5分以内 | |
君うつくしく幸ありと、 おもへば魂はくづるゝに、 なまじい罪は負ひつゝも、 君は死にきと眼を閉ぢて、 痩せたる胸を撫づるなり。 | |||
| 寂寞 | 末吉安持 | 5分以内 | |
たとふれば戦ひ果てぬ、 日は暮れて二時を経ぬ なまぐさき荒野の中に 双の眼を弾丸に射られて なほ黒き呻吟をしのび、 よこたはる負傷の兵の 勇しきわかき心に、 秘めつゝむ苦痛遂に 鈍色の寂寞の気を 吸ふがごと嗚呼われこゝに。 | |||
| しやうりの歌 | 末吉安持 | 5分以内 | |
闇の幕危く垂れて 二十八宿星座揺ぎ 滅亡の香凄う乱るゝ 古寺の屋根に嬉しや 白鵠の夢は醒めたり、 あな嬉し霊の御告、 白鵠は夢より醒めぬ 頼しく威ある瞳に 喙の結びたゞしく みがまへて睨むか闇を、 平和の気温く密なる 巣の真隅、※を吐いて 金鱗の閃き寒う 蜿りたる地獄の私生児 うとましの怪物、鎌首 巣の雛の機を窺ひて 倚り打たむ危の刹那、 星明り白く乱れて 一叫び闇を裂きしか 虚空高く霊の羽 | |||
| 霜夜 | 末吉安持 | 5分以内 | |
夜はくだつ十一時、 霜さむく、圧しくる闇の気の凍に、 舞ひ疲れては黄塵も しくしくと泣き湿り、 侘寝すらし。 | |||
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