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末吉安持の全作品

青空文庫で公開されている末吉安持の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
夏の日末吉安持
5分以内
真夏の午の片日向、 苔すこし泥ばみ青む捨石に、 鳩酢草は呼吸細う雫に湿ひ 実を持ちぬ、かつ喘息ぎつゝ。
文月のひと日末吉安持
5分以内
黒檀のみどり葉末に、 そよ風ながう滑りて、 自然の魂塊藍に 薫りとぶ真夏の昼。
わなゝき末吉安持
5分以内
瞬時の夢の装飾も、 しかすがに彩映ゆれば、 紫の絹の帳、 永遠の生命ありと、 平和を守りいつきて、 心ある春の雨は、 軟らに音なく濺いで、 しのびに葉末を流れぬるか。
悪夢末吉安持
5分以内
こは悪夢、あゝ神よ、 夢はふたたび見せざれな、 われには斯かる嫉み無し。
ねたみ末吉安持
5分以内
つぶやきぬ。
騎士と姫末吉安持
5分以内
春の弥生の夜は仄に 天地ひくゝ垂れあひて、 情のにほひいちめんに おぼろおぼろの花ぐもり、 精舎の壁の地獄絵も 温き霞を纏ふらむ。
信姫末吉安持
5分以内
君が家はそもいづこか。
おもひで末吉安持
5分以内
父ぎみはしはぶき二つ、 母ぎみはそよ一雫、 瀬戸の海、東をさしし 三日まへに我を見ましぬ。
茴香末吉安持
5分以内
なが月下浣の日のゆふべ、 山下岩根垂る水の 玉のしづくに核ぐみて、 かつ熟みこぼし斎ひつゝ、 風に額づく茴香の あゝ姉妹の二人もとよ。
如是末吉安持
5分以内
凶会日は凶会日と見て 病めるもの衰へしもの、 床の上にすなほに僵れ、 瓶の身は砕けてちりて、 滅亡に入らむ。
哀音末吉安持
5分以内
――汽車の窓にて 夏の日の午さがり、 我が汽車は物憂げに 黒き煙を息吹きつゝ、 炎天の東海道を西へ馳す。
末吉安持
5分以内
神無月、日は淡々と 夕ぐれの雲ににほへば、 眼路ひくき彼方に薄れ あはれなる遠樹ぞ見ゆる。
かさぬ宿末吉安持
5分以内
五里の青野に行き暮れて、 山下街の片門に、 いかで一夜の宿乞ふと 都のなまり、――うらわかき 学生づれの七人は 手にこそしたれ、百合の花。
焔の后末吉安持
5分以内
気も遠く世も消え/\や 丑三つの森の奥の 白檀ほのにくゆり 木薩地しづき頃ほひ。
夕の賦末吉安持
5分以内
仰げばみ空青く澄み、金星遙に霑ひて、神秘の御幕長く垂れ、闇の香襲々屋根に戸に、夕となりぬ月出ぬ。
秋の一夕末吉安持
5分以内
あゝ終の夕は来りぬ、 天昏に地昏にさはなる 不浄はもこゝに亡ぶか、 洗礼女――河原の葦に 法涙の露無量光、 新らしき生命の慈相―― 十夜法会の跡さびしき、 天台の寺院の堂に、 いからしく波うつ霧や、 仏龕の虫ばむ音は、 悲しとも、これも自然が 法の座へ辿る足音ぞ、 きけ葦のさなす小琴に、 霊のうた『血汐は白し 血は白し、こや敬虔の 古瓶の封を破らず 時をまち考え伏して いまぞいま『自然』に浸す、
友に末吉安持
5分以内
友よ恨まじ今日よりは ねたまじ、君は濃藍の 底見えわかぬわたづみの 珊瑚の宮に恋を得て 幸くあり、とに思ひ止まむ。
末吉安持
5分以内
直らぬ病、身は痩せぬ。
わが画末吉安持
5分以内
思はずも筆はしり 忽ちに画は成りぬ。
この日末吉安持
5分以内
君うつくしく幸ありと、 おもへば魂はくづるゝに、 なまじい罪は負ひつゝも、 君は死にきと眼を閉ぢて、 痩せたる胸を撫づるなり。
寂寞末吉安持
5分以内
たとふれば戦ひ果てぬ、 日は暮れて二時を経ぬ なまぐさき荒野の中に 双の眼を弾丸に射られて なほ黒き呻吟をしのび、 よこたはる負傷の兵の 勇しきわかき心に、 秘めつゝむ苦痛遂に 鈍色の寂寞の気を 吸ふがごと嗚呼われこゝに。
しやうりの歌末吉安持
5分以内
闇の幕危く垂れて 二十八宿星座揺ぎ 滅亡の香凄う乱るゝ 古寺の屋根に嬉しや 白鵠の夢は醒めたり、 あな嬉し霊の御告、 白鵠は夢より醒めぬ 頼しく威ある瞳に 喙の結びたゞしく みがまへて睨むか闇を、 平和の気温く密なる 巣の真隅、※を吐いて 金鱗の閃き寒う 蜿りたる地獄の私生児 うとましの怪物、鎌首 巣の雛の機を窺ひて 倚り打たむ危の刹那、 星明り白く乱れて 一叫び闇を裂きしか 虚空高く霊の羽
霜夜末吉安持
5分以内
夜はくだつ十一時、 霜さむく、圧しくる闇の気の凍に、 舞ひ疲れては黄塵も しくしくと泣き湿り、 侘寝すらし。
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