ブンゴウサーチ

先駆者

中山啓

『先駆者』は青空文庫で公開されている中山啓の短編作品。629文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
629文字
人気
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書出

この瞬間世界は 尊い持物の一つを 失おうとしているのだ 革命をバイロンの熱で叫び出し ホーマの調で 勝鬨をあげようとした君が あわれ囚われとなって 虐政者の鉞の下に坐っている 君の晴れた瞳も華かな笑声も もう再び俺達の手に 帰って来ないのだ 地を離れて――遥かに遥かに あの蒼穹の彼方へ距りゆくのだ 歎いても泣いても 魂は再び帰って来ないのだ! 昔から幾千の思想家が磔にせられ 幾万の改革者が烙き

初出
底本日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
表記
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