いちぢくの葉〔夏の午前よ〕
中原中也
『いちぢくの葉』は青空文庫で公開されている中原中也の短編作品。219文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 219文字 |
| 人気 | 530PV |
| 書き出し書出 | 夏の午前よ、いちぢくの葉よ、 葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして 風が吹くと揺れてゐる、 よはい枝をもつてゐる…… 僕は睡らうか…… 電線は空を走る その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる 葉は乾いてゐる、 風が吹いてくると揺れてゐる、 葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる 僕は睡らうか…… 空はしづかに音く、 陽は雲の中に這入つてゐる、 電線は打つづいてゐる 蝉の声は遠くでしてゐる 懐しきも |
| 初出 | |
| 底本 | 新編中原中也全集 第二巻 詩Ⅱ |
| 表記 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

