5分以内で読める北条民雄の短編作品

青空文庫で公開されている北条民雄の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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青空文庫の作品を人気順に表示
作品名著者読了時間文字数人気書き出し
童貞記北条民雄5分以内1,386

部屋の中で  はかなくうら悲しい日が続く。

部屋の中で  はかなくうら悲しい日が続く。

白痴北条民雄5分以内1,610

親父は大酒飲みで、ろくすつぽ仕事もせず毎日酔つぱらつては大道に寝転び、村長でも誰でも口から出まかせに悪口雑言を吐き散らすのが無上の趣味で、母親は毎日めそめそ泣いて、困るんでござります困るんでござりますと愚痴つてばかりゐる意気地なしなのである。

親父は大酒飲みで、ろくすつぽ仕事もせず毎日酔つぱらつては大道に寝転び、村長でも誰でも口から出まかせに悪口雑言を吐き散らすのが無上の趣味で、母親は毎日めそめそ泣いて、困るんでござります困るんでござりますと愚痴つてばかりゐる意気地なしなのである。

朝北条民雄5分以内468

急に高まつて来た室内のざわめきに、さつきから、睡るでもなく睡らぬでもない状態でうつらうつらとしてゐた鶏三は、眼を開いた。

急に高まつて来た室内のざわめきに、さつきから、睡るでもなく睡らぬでもない状態でうつらうつらとしてゐた鶏三は、眼を開いた。

大阪の一夜北条民雄5分以内531

十日ほども降り続いた梅雨があけると、おそろしくむし暑い日が続いて、街は、腐敗したどぶ川の悪臭が染み込んでぶくぶくと泡立つてゐるやうに感ぜられた。

十日ほども降り続いた梅雨があけると、おそろしくむし暑い日が続いて、街は、腐敗したどぶ川の悪臭が染み込んでぶくぶくと泡立つてゐるやうに感ぜられた。

人間再建北条民雄5分以内619

私は彼の告白記を紹介する前に、一応私と彼との関係や、間柄を記して置きたいと思ふ。

私は彼の告白記を紹介する前に、一応私と彼との関係や、間柄を記して置きたいと思ふ。

井の中の正月の感想北条民雄5分以内1,329

諸君は井戸の中の蛙だと、癩者に向つて断定した男が近頃現れた。

諸君は井戸の中の蛙だと、癩者に向つて断定した男が近頃現れた。

邂逅北条民雄5分以内1,080

高等科二年の多吉は、ある夕方、校門を出るとただ一人きりで家路に向つた。

高等科二年の多吉は、ある夕方、校門を出るとただ一人きりで家路に向つた。

癩者北条民雄5分以内413

それを見たとたん、秋津栄三はがつくりと膝を折つてそのまま地べたへつき坐つてしまひさうになつた。

それを見たとたん、秋津栄三はがつくりと膝を折つてそのまま地べたへつき坐つてしまひさうになつた。

無題Ⅱ北条民雄5分以内1,426

この部屋には東と北とに窓がある。

この部屋には東と北とに窓がある。

赤い斑紋北条民雄5分以内1,244

都美は、このごろ、夕暮になると、その少年に逢ひに行くのが、癖になつて、少年に逢はない日は、ホツケスに逢ふのも、嫌になつてしまつた。

都美は、このごろ、夕暮になると、その少年に逢ひに行くのが、癖になつて、少年に逢はない日は、ホツケスに逢ふのも、嫌になつてしまつた。

覚え書北条民雄5分以内1,652

癩文学といふものがあるかないか私は知らぬが、しかしよしんば癩文学といふものがあるものとしても、私はそのやうなものは書きたいとは思はない。

癩文学といふものがあるかないか私は知らぬが、しかしよしんば癩文学といふものがあるものとしても、私はそのやうなものは書きたいとは思はない。

書けない原稿北条民雄5分以内1,725

今日は二月の二十七日だ。

今日は二月の二十七日だ。

孤独のことなど北条民雄5分以内1,477

――美しいものは一番危つかしい。

――美しいものは一番危つかしい。

断想北条民雄5分以内1,527

自殺を覚悟するとみな一種の狂人か、放心状態に陥る。

自殺を覚悟するとみな一種の狂人か、放心状態に陥る。

年頭雑感北条民雄5分以内900

思へばここ数年来、年あらたまる毎に私の生活は苦痛を増すばかりであつた。

思へばここ数年来、年あらたまる毎に私の生活は苦痛を増すばかりであつた。

発病した頃北条民雄5分以内1,205

胸までつかる深い湯の中で腕を組んで、私は長い間陶然としてゐた。

胸までつかる深い湯の中で腕を組んで、私は長い間陶然としてゐた。

牧場の音楽師北条民雄5分以内1,343

夕方になると、私はなんとなくじつとしてゐられないので、定つて散歩に出る。

夕方になると、私はなんとなくじつとしてゐられないので、定つて散歩に出る。

烙印をおされて北条民雄5分以内1,018

右腕の神経痛が始まつたので、私はここ数日床の中で朝夕を送り迎へてゐる。

右腕の神経痛が始まつたので、私はここ数日床の中で朝夕を送り迎へてゐる。

一九三六年回顧北条民雄5分以内1,177

ここ十日ばかりといふもの、何もせずにぼんやりと机の前に坐つて暮してゐる。

ここ十日ばかりといふもの、何もせずにぼんやりと机の前に坐つて暮してゐる。