母の叫び
中野鈴子
『母の叫び』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。908文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 908文字 |
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書き出し書出 | 行ってしまったもう煙も見えない息子を乗せた汽車は行ってしまった剣を抜いて待ちかまえている耳や手足の指がくさって落ちるというそんな寒い戦場の×煙の中へ息子の汽車は走って行った生きて帰るようなことはあるまい汽車の窓のあの泣き笑いがおあれがあの子の見おさめなのか親一人子一人の暮らしであの子は毎晩わたしの夜具の裾をたたいてくれたいつもやさしい笑顔で働いてくれたああわた... |
初出 | 「赤い銃火〔詩・パンフレット第一輯〕」日本プロレタリア作家同盟出版部、1932(昭和7)年4月20日 |
底本 | 中野鈴子全詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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