5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 滝について | 尾崎士郎 | 5分以内 | |
瀧は没落の象徴である。 | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
茶話2・27 フランク・ハリスと云へば聞えた英国の文芸家だが、(ハリスを英人だと言へば或は憤り出すかも知れない、生れは愛蘭で今は亜米利加にゐるが、自分では巴里人の積りでゐるらしいから)今度の戦争について、持前の皮肉な調子で、「独逸は屹度最後の独逸人となるまで戦ふだらう、露西亜人もまた最後の露西亜人となるまで戦ふだらうが、唯英吉利人は――さうさ、英吉利人は最後の仏蘭西人がといふところまでは行るに | |||
| 桑名の駅 | 中原中也 | 5分以内 | |
桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 夜更の駅には駅長が 綺麗な砂利を敷き詰めた プラットホームに只独り ランプを持つて立つてゐた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ泣いてゐた 焼蛤貝の桑名とは 此処のことかと思つたから 駅長さんに訊ねたら さうだと云つて笑つてた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 大雨の、霽つたばかりのその夜は 風もなければ暗かつた (一九三五・八・一二) 「此 | |||
| 孔子とアメリカ | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
孔子とか論語とかいえば、われわれの若い時代に、すでにそれは、時代おくれの標本になっていた。 | |||
| 夜学生 | 木下夕爾 | 5分以内 | |
鞭の影が 地図の上に のびたりちぢんだりする 先生の声がとぎれると 虫の音が部屋にみちてくる 学問のたのしさ そしてまた何というさびしさ 本の上に来て 髭をふる しべりあの地図より青いすいつちよよ | |||
| 料理人を募る | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
「料理人を募る」星岡茶寮で新聞広告を出すと、たちまちあのチッポケな十行くらいの雇傭広告一回に対して、百人余りもぞろぞろ申込者があった。 | |||
| 日食記 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
いよいよ世紀の日食が近づいて、この半月ばかりというものは、札幌の街は日食で大分賑かであった。 | |||
| 田螺 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
このごろ田の中で、からからからからと歯切れよく鳴く声が、ときに盛んに、ときに烈しく聞える。 | |||
| より美しく―より和やかに | 原民喜 | 5分以内 | |
ペン・クラブの一行と別れて、私はまだ廣島に滞在しているわけだが、今朝は久振りで泉邸や常盤橋から饒津の方を歩いてみた。 | |||
| 幸福 | 加藤一夫 | 5分以内 | |
ほんの僅かな時でよい 生活のわずらいから脱れ 静な時をもつ事は―― おお 何と云う仕合せだろう 昨日 私は 書斎で たった一人ッきりの私の世界で 海を越えた遠い国の 心の友の著書を読み 今日も亦 別の友のを読んだが 私は私のこころにふれ 私の一番懐しい私を 彼処に そして 一人はもう此の世を去った過ぎし日に 時と処とを越えて見出した ああ その歓び その深い歓び 永遠の自分を感じた霊の潤い | |||
| もぐらとコスモス | 原民喜 | 5分以内 | |
コスモスの花が咲き乱れていました。 | |||
| 高瀬舟縁起 | 森鴎外 | 5分以内 | |
京都の高瀬川は、五条から南は天正十五年に、二条から五条までは慶長十七年に、角倉了以が掘ったものだそうである。 | |||
| あきらめろと云うが | 竹内浩三 | 5分以内 | |
かの女を 人は あきらめろと云うが おんなを 人は かの女だけでないと云うが おれには 遠くの田螺の鳴声まで かの女の歌声にきこえ 遠くの汽車の汽笛まで かの女の溜息にきこえる それでも かの女を 人は あきらめろと云う | |||
| 古唐津 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
古唐津というものの良さは、日本陶器として古瀬戸、古備前、古萩、古伊賀、古信楽等の類品と共にいずれを姉とし、いずれを妹とすべくもないまでに、著しく他に優れた良さと日本趣味に富む野趣を存する。 | |||
| 身の上や | 長谷川伸 | 5分以内 | |
俳句とその成る事情が、戯曲や小説に企て及ばないものがあるといったが、その感をもっとも深くしたのは、 身の上や月にうつぶく影法師 の句である。 | |||
| 大生寺 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
福岡県浮羽郡の浮羽町に、大生寺という臨済宗の古刹がある。 | |||
| 親父の言葉 | 長沢佑 | 5分以内 | |
この頃の寒さに 足腰の痛みに わしは憶い出すんだ 忰のことが やっぱり親子のつながりだわい 「お前等にもわかる時が来る」 今になって彼奴の言葉が身に滲みてくる 彼奴の云ったこと 彼奴のやって来たこと やっぱり貧乏人のやらねばならんことだったのだ 憶い出すと身震いがする 彼奴の入営した翌年 春の大争議にわしら四百の小作は ××川の土堤で警官と軍隊に取り巻かれた 鍬が飛んだ、石が飛んだ 剣が抜かれ | |||
| アメリカ種の落語 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
二十年ぶりにアメリカを廻ってみて、一番感じたことは田舎の隅の隅まで、道路が非常によくなったことである。 | |||
| 二人の紅毛画家 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
ピカソはいつも城を攻めてゐる。 | |||
| 捕物小説のむずかしさ | 野村胡堂 | 5分以内 | |
捕物小説を書くことの六つかしさに私は近頃悩み抜いて居る。 | |||
| 府中のけやき | 中勘助 | 5分以内 | |
昭和三十五年三月三十一日 いつだつたか新聞に蓮の研究で有名な大賀博士が府中の大国魂神社のすばらしい欅の並木が滅びてゆくのを惜まれる記事が載つてたのを読んだ。 | |||
| 死別の翌日 | 中原中也 | 5分以内 | |
生きのこるものはづうづうしく、 死にゆくものはその清純さを漂はせ 物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで、 親を離れ、兄弟を離れ、 最初から独りであつたもののやうに死んでゆく。 | |||
| 四つの道徳 | 大杉栄 | 5分以内 | |
小児が河の中に溺れている。 | |||
| 男女川と羽左衛門 | 太宰治 | 5分以内 | |
横綱、男女川が、私の家の近くに住んでいる。 | |||
| 酔へ! | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
常に酔つてゐなければならない。 | |||
| 草津から伊香保まで | 田山花袋 | 5分以内 | |
高原から下りた処には、両岸から絶壁が迫つて、綺麗な谷川が流れて居た。 | |||
| 手紙 | 坂本竜馬 | 5分以内 | |
この文ハ極大事の事斗ニて、 けしてべちや/\シャベクリにハ、 ホヽヲホヽヲいややの、けして見せら れるぞへ 六月廿日あまりいくかゝけふのひハ忘れたり。 | |||
| そぞろごと | 与謝野晶子 | 5分以内 | |
○ 山の動く日來る。 | |||
| 伊豆伊東 | 木下杢太郎 | 5分以内 | |
伊豆の東海岸は伊太利亜のソレントオやアマルフイイの一帯と景色が好く似てゐます。 | |||
| 感想 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
今春、思いがけない大雪が降って、都下全体交通ストップ、自動車などは一夜に皆エンコして一歩も前進できない因果な時、拙作陶の展示会を催すことになった。 | |||
| 愚かなるものよ | 徳永保之助 | 5分以内 | |
愚かなる。 | |||
| 沙門と屠児 | 喜田貞吉 | 5分以内 | |
三善清行の「意見封事」に、延喜頃の人民が課役を避けんが為に出家して、天下の民三分の二は皆禿首というの状態となり、しかも彼らは貌も沙門の如く、心は屠児に似たりとある。 | |||
| 昔の大名の心意気 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
十五夜の事で御座います、殿「近侍のもの。侍「ハアー。殿「今宵は十五夜で有るの。侍「御意に御座ります。殿「お月さまはモウ出たか。侍「恐れながら御前さまはお大名の御身で有りながら、お月さまと仰せられましては、小児童子の言の葉にて、歌俳諧にでも月は月で事は足り居ますやう存ます。殿「アヽ左様か、もそツとぞんざいに云つても宜しいと申すのか。侍「いえ、ぞんざいと申す訳は有りませんが……。殿「何うぢや月は/\。 | |||
| 三等車の中(スケッチ) | 中原中也 | 5分以内 | |
疲れてゐるのに眠られぬ。 | |||
| 日記 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
五月二十二日(日) 休日 このごろ日曜は完全休日にする。 | |||
| 萩の花 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
萩の花については、私は二三の小さな思ひ出しか持つてゐない。 | |||
| 筍の美味さは第一席 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
筍の缶詰ものは、一流日本料理の料理になる資格はないが、二流以下の料理用としては、年中、日本料理にも中国料理にも重宝されているくらいだから、美食原品として一等席へ坐してもよいものであろう。 | |||
| 椎の実 | 橋本多佳子 | 5分以内 | |
私は淋しがり屋と云はれてその時はいやだつたが、考へて見るとさう云はれても又仕方がないことでもあつた。 | |||
| 忘れ難い郷里のたべ物 | 柳田国男 | 5分以内 | |
『新岩手人』の九月号に、斯ういふ見出しで遠くに出て居る岩手県の出身者から、答を求めて居るのは一寸眼新らしい。 | |||
| 小島の春 | 高野六郎 | 5分以内 | |
小川さんは完全な癩療養所の先生であると私は信じている。 | |||
| 望ましい音楽 | 信時潔 | 5分以内 | |
先頃テレビでセロの達人カザルスの対話をきいた。 | |||
| 雷神 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
雷さまといえば、虎の皮の褌をしめた鬼が、沢山の太鼓をたたいている姿を思い出す。 | |||
| スペインの女 | 中野鈴子 | 5分以内 | |
軍服をつけ 銃を肩に 立ち上がったこの姿を見よ 沈着と決意に動かぬ この勢揃いを見よ 彼女らの全身の血の集中! すべてを明日に 未来にかけ 今日 立ちふさぐ我ら日本の女 我らの目はあつく燃える 正義と愛と憎しみとに波打つ その立派なたくましい 彼女らの整列の上に | |||
| 狐 | 蔵原伸二郎 | 5分以内 | |
めぎつね 野狐の背中に 雪がふると 狐は青いかげになるのだ 吹雪の夜を 山から一直線に 走つてくる その影 凍る村々の垣根をめぐり みかん色した人々の夢のまわりを廻つて 青いかげは いつの間にか 鶏小屋の前に坐つている 二月の夜あけ前 とき色にひかる雪あかりの中を 山に帰つてゆく雌狐 狐は みごもつている 黄昏いろのきつね 山からおりて来た狐が 村の土橋のあたりまでくると その辺の空気が | |||
| 夫婦喧嘩の功過と責任の所在(アンケート回答) | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
一、夫婦喧嘩のときには、私は出来るだけ何時でも、強情を張ります、男はさう云ふ場合には意久地のないものです。 | |||
| 随筆銭形平次 | 野村胡堂 | 5分以内 | |
筆名の由来をよく訊かれる。 | |||
| 母へ | 長沢佑 | 5分以内 | |
一九二九年四月十六日未明、同志吉田君はやられた。 | |||
| 「ソーンダイク博士」序文 | リチャード・オースティン・フリーマン | 5分以内 | |
私はこの作品集のなかの作品を、「倒叙小説」と「直接小説」の二つに分けたが、この分類のしかたについては、一口いっとかなければならない。 | |||
| 私のふるさと | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
私のふるさとは、石川県の片山津という温泉地である。 | |||
| 生地売り | 泉芳朗 | 5分以内 | |
ロシヤ人の生地売りは 山間の一軒家に宿ってゐた 「生地 日本 ウレナイ ヨカ ヨカ」 無論誰にも面と向かって語ったのではない けれど私は只一語聞いた胸に 幾回となく生地売りの言葉をくりかへした あの一晩中 山間のあばら家に耳をそばだてて ××の鋭い眼光もて探照してゐた憲兵でも 否恐らく この狭隘な山間に住む人皆に 生地売りの哀愁はわからなかった 人々は 異国人の珍奇を只むさぼり嗤った 「 | |||