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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
詩想国木田独歩
5分以内
丘の白雲  大空に漂う白雲の一つあり。
気象台風景仲村渠
5分以内
科学の蜘蝶が張つた整然たるアンテナの巣よ 蝟集する空中消息は豊麗な蝶々だ 見上げる額に 気象台の鋭角は颯爽たる意欲よ ああ 空に向つて垂れる氷柱の先端 つき刺された空は円形の青地図をひろげ 見よ 殺到する電波は世界の沿線を描いてゐる
消息伊藤野枝
5分以内
こちらへまゐりましてからまだしみじみおちついた気持になれないうちに東京からは後から/\いろ/\な面倒なことを言つて来たり何かして本当によはりきつて居ます 其為めにまだ何所へも手紙らしい手紙もかけずに原稿もかけず何にも手につきません。
雪村筆「茄子図」吉川英治
5分以内
画でも書でも掛ければそこの壁にはその作者が存在する。
卓上語田山花袋
5分以内
心の手綱一たび弛めば、竟にはその身を亡ぼすに至る。
極めて家庭的に木村好子
5分以内
すそを吹き上げる 北風は凍り おおいのない、野天の井戸 洗い物をしぼる手はまっ赤 お前は温順 お前は過去の女 ぱっと冷いしぶきがとびかかる 私は空を仰いだ くらくらと瞼をおおう おもい冬空 生活はつづく 新しいものと 古いものが ごっちゃになってどんでんがえり 新しいモラルの前では 或る女たちが特権を以て針を折り ひしゃくを投げすて 昨日のくびきをふりほどく そこには 栓をひねればお湯がとび出
マロニエの花岡本かの子
5分以内
父親が英国好きの銀行家であるために初め一年間はぜひともロンドンに住み、それからあとは目的のパリ留学に向わして貰える約束を持った青年画家があった。
料理と器物北大路魯山人
5分以内
中国料理の食器を使っている日本料理  日本料理に使っている上手物の陶器の食器は、多く中国で出来たものである。
長谷川伸
5分以内
『畸人伝』にもあるが清元の『保名』にもその名が残っている小西来山に、だれでも知っているだろう句がある。
千住大橋丹沢明
5分以内
川蒸気の発着所、旗はだらりと垂れ 大川は褐色の満水をたたえ 家々は庇をおろし、重り合う家並の彼方 瓦斯タンクは煤煙の雨空に溶ける 大川に架る錆びた鉄橋、常磐線、 貨車が長い車体を引ずってゆく 動かない煙、つながれて朽るボロ船、泛ぶ空俵 橋梁の陰に点々と黒く固まった人糞 それらの上を雨がたたいている。
九谷の皿中谷宇吉郎
5分以内
支那の古い時代の青墨の色に、興味をもったのは、高等学校の学生時代である。
文学の本筋をゆく佐藤春夫
5分以内
坂口安吾の文学はいささか奇矯で反俗的なところはあつても、文学としては少しも病的なものではなく、高邁な精神をひそめたすぐれたものと思ふ。
枯葉の記永井荷風
5分以内
○ おのれにも飽きた姿や破芭蕉  香以山人の句である。
私の事中原中也
5分以内
どうしてこんなに暗くなるのだらう……どうもこれはかう理由もなく暗くなるのでは、理由を神秘に索めるよりほかはない。
詩二つ梶井基次郎
5分以内
秘やかな楽しみ 一顆の檸檬を買い来て、 そを玩ぶ男あり、 電車の中にはマントの上に、 道行く時は手拭の間に、 そを見 そを嗅げば、 嬉しさ心に充つ、 悲しくも友に離りて ひとり 唯独り 我が立つは丸善の洋書棚の前、 セザンヌはなく、レンブラントはもち去られ、 マチス 心をよろこばさず、 独り 唯ひとり、心に浮ぶ楽しみ、 秘やかにレモンを探り、 色のよき 本を積み重ね、 その上にレモンをのせて見
生けるものと死せるものとアンナ・ド・ノアイユ
5分以内
汝は生けり。
学者と名誉夏目漱石
5分以内
木村項の発見者木村博士の名は驚くべき速力を以て旬日を出ないうちに日本全国に広がった。
虚しい街森川義信
5分以内
白亜の立体も ひたむきな断面も せつない暗さの底へ沈みつつ 沈みつつ 翳に埋れ 影に支へられ その階段はどこへ果ててゐるのか はかなさに立ちあがり いくたび踏んでみたことだらう 煙のある窓ちかく 自ら扉はひらき そこに立ち去る気配もなかつた 忘れられた木の椅子のほとりから 哀れな水の匂ひがひろがり 脱落するしやつのあとには あやまちのごとく風が立つた あのふしあはせな鳶色の時間には 美しい車輪が
簡易銷夏法長塚節
5分以内
私の樣に田舍にばかり居て何といつて極つた用もないものには銷夏法抔といふ六かしいことを考える必要もなく隨つて名案もありません只今では少し百姓の方に手を出して居るので氣候が暑く成るに連れてずん/\と氣持のよく成るのが畑の陸稻です大豆の葉の朝風にさわ/\と搖れるのも目が醒めるやうです暇の折には自分の仕付けた畑を何遍となく廻つて歩きます幾ら見ても飽きることが有りません作物の凡でが[#「凡でが」はママ]どう
分身の感あり佐藤春夫
5分以内
堀口大学は越後長岡の藩士の家に、父九万一の東京帝国大学に遊学中、その本郷の寓に生れたといふ。
貝鍋の歌中谷宇吉郎
5分以内
北海に愚魚あり その名をほっけという 肉は白きこと雪片を欺き  味はうすきこと太虚に似たり 一片の三石の昆布 一滴のうすくちの醤油 真白なる豆腐に わずかなる緑を加う  くつくつと貝鍋は煮え 夜は更けて味いよいよ新たなり  まだ子供たちが幼かった頃、うまくだまして、早く寝つかせた夜は、奥の六畳の長火鉢で、よく貝鍋をつついた。
雨あがり山之口貘
5分以内
その日、朝は、どしゃ降りなのであったが、午後になると、からりと晴れて、縁側に陽がさした。
選後感〔第二十六回芥川賞選後評〕坂口安吾
5分以内
「広場の孤独」は甚だ好評を得た作品のようですが、私は感心しませんでした。
拙作『小説永井荷風伝』について佐藤春夫
5分以内
先日は失礼。
ふしあわせ者のうた中野鈴子
5分以内
人間には幸福と不幸がある それは何処からきているか みなもと深く学者はしらべた 人々は自分に照りあわせ 実際的に納得した けれども 目ざす彼岸は高く あまりに遠い ふしあわせは 片時もはなれずつきまとう 人という人はことごとく 本能 感情 意志を持つ 不幸は四六時中五感をつっさす みんなは生きる ふしあわせとの組み打ち ふしあわせは一様でない その千差万別をうたいたい ことに 普遍的なものより
「四季」緒言滝廉太郎
5分以内
近来音楽は、著しき進歩発達をなし、歌曲の作世に顕はれたるもの少しとせず、然れども、是等多くは通常音楽の普及伝播を旨とせる学校唱歌にして、之より程度の高きものは極めて少し、其稍高尚なるものに至りては、皆西洋の歌曲を採り、之が歌詞に代ふるに我歌詞を以てし、単に字句の数を割当るに止まるが故に、多くは原曲の妙味を害ふに至る。
井戸伊藤左千夫
5分以内
吾郷里九十九里辺では、明治六年に始めて小学校が出来た。
尖端人は語る堀辰雄
5分以内
私は書かうと思つてもどうしても書けないやうな時がある。
中原中也
5分以内
蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。
宮沢賢治
5分以内
そらのふちは沈んで行き、松の並木のはてばかり黝んだ琥珀をさびしくくゆらし、  その町のはづれのたそがれに、大きなひのきが風に乱れてゆれてゐる。
春雨にぬれた旅田山花袋
5分以内
志摩から伊勢、紀伊と旅して行つた時のことが第一に思ひ出される。
何が新しいんだい大杉栄
5分以内
四月号の『新公論』に、「男性に対する要求」と題した、岩野清子女史の文章がある。
宮沢賢治の詩中原中也
5分以内
彼は幸福に書き付けました、とにかく印象の生滅するまゝに自分の命が経験したことのその何の部分をだつてこぼしてはならないとばかり。
愛の詩集萩原朔太郎
5分以内
ちちのみの父を負ふもの ひとのみの肉と骨とを負ふもの きみはゆくゆく涙をながし そのあつき氷を踏み 夜明けむとするふるさとに あらゆるものを血まみれにする 萩原朔太郎
ロミオとヂュリエット坪内逍遥
5分以内
本譯は、舊譯「ハムレット」とほゞ同時期に成つたものであるから、文語脈が多分に取入れられてある。
天然色写真新法寺田寅彦
5分以内
今度仏国のリュミエール会社で天然色写真の種板を売り出した。
大望をいだく河童坂口安吾
5分以内
昔、池袋にすんでいたころ、小学校の生徒に頻りに敬礼されて、その界隈を遠廻りに敬遠して歩かねばならなくなったが、僕に似た先生がいたに相違ない。
油を搾る話中谷宇吉郎
5分以内
いつか江戸前の天ぷら屋で天ぷらを喰った時に主人から聞いた話である。
恥の歌富永太郎
5分以内
Honte ! honte ! 眼玉の 蜻蛉 わが身を 攫へ わが身を 啖へ Honte ! honte ! 燃えたつ 焜爐 わが身を 焦がせ わが身を 鎔かせ Honte ! honte ! 干割れた 咽喉 わが身を 涸らせ わが身を 曝らせ Honte ! honte !  おまへは     泥だ
初恋のやり直し山之口貘
5分以内
小学校の六年生になってからのこと、ぼくは机の前に座っていても、それは父や兄などの手前で、勉強しているふりをしているにすぎなかった。
かぶらずし中谷宇吉郎
5分以内
金沢の郷土の漬け物に、かぶらずしというものがある。
お岩と与茂七折口信夫
5分以内
私などは、上方興行に出る「いろは仮名四谷怪談」風な演出になじんで来たのだから、多少所謂「東海道四谷怪談」では、気持ちのあはぬ所を感じる。
母の手紙中野鈴子
5分以内
幸助 けさ 手紙をうけとった やっぱり達者でいてくれたか わたしは思わず手紙をおしいただいただ もしやこの暑さでやられてでもいるのではないかと心配していたに 牢やの中はどんなに暑いじゃろうねい そここそ地獄じゃもの 夏は出来るだけ暑いように冬はなるべく 寒いように仕掛けてあるんじゃろうさかいね コンクリで囲うた窓一つない箱みたいな建て物じゃと言うでないか ようく 障りなくいてくれた 苦労ばかりか
DILEMMA.佐藤緑葉
5分以内
いらだたしき一夜、 群集と巡査とは睨みあい、 街燈の瓦斯の灯も常より青し。
オペラの帰途岡本かの子
5分以内
オペラがはねて、一人の東洋婦人がタキシーを探していた。
紙の行方中谷宇吉郎
5分以内
前の話で、家をもったら、紙の始末をどうするか、少し気になるという話を書いたが、その始末法はきわめて簡単にわかった。
百日紅高浜虚子
5分以内
昔俳句を作りはじめた時分に、はじめて百日紅といふ樹を見た。
牛舎の日記伊藤左千夫
5分以内
一月十日 午前運動の為め亀井戸までゆき。
寸感佐藤春夫
5分以内
探偵小説といふ言葉は、すでに余り面白い言葉でない。
法窓夜話穂積重遠
5分以内
父は話好きであります。
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