青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 玉盃の曲 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
ふくよかの顔面あげて 紅潮の浜にさすごと 華やかの笑みひろごりて まなざしの光すゞしく わが胸の奥には深く よろこびの影こそ跳れ わが耳に絃づる歌は 鶯の啼く音をこめね あたたかき玉の腕に 瑠璃色の酒瓶たたけば 白百合の花よりすべる 露のごと湧くや甘酒 玉盃の縁にあふれて 白銀や黄金の花の そこゐには咲きそむものと 口ごもる若き恋人 手をのべて盃をうくれば わが心天の永久春 美しき追憶ばか | |||
| 東方の窓辺にて | 今野大力 | 5分以内 | |
私のいる家の東方に窓があった 私は農家の二階に間借りして幾十日かを過す身であった 私は自分の起居に不自由の身をそこに運び、 ひたすら、健康の日を恋していたのである、 かがやく健康の美しさは私の希望であった 私は東方に追憶の瞬間を持つ 私の室の東方の窓はそこへの視野を展開している ハコネの連山は眺望の彼方にある 山脈の起伏は無言に昨日も今日も変りはないが ただ風に送られる雲の往来と空色の変化とを発 | |||
| 本邦肖像彫刻技法の推移 | 高村光太郎 | 30分以内 | |
わが国古来の彫刻といえば殆ど皆仏像である。 | |||
| 大学とその総長 | 会津八一 | 5分以内 | |
綜合大學を作るのに、まづもつて、何よりも大切なのは、よき總長を得ることだといふやうな意見を、最近何處かで見たが、これはとんでもない大まちがひの意見で、私は、びつくりしてしまつた。 | |||
| 落第 | 夏目漱石 | 30分以内 | |
其頃東京には中学と云うものが一つしか無かった。 | |||
| 山寺の怪 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
宿の主将を対手にして碁を打っていた武士は、その碁にも飽いて来たので主翁を伴れて後の庭へ出た。 | |||
| 都会の中の孤島 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
アナタハン島の悲劇はむろん戦争がなければ起らなかった。 | |||
| 奥の海 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
京都所司代、御式方頭取、阪田出雲の下役に堀金十郎という渡り祐筆がいた。 | |||
| 無題Ⅱ | 北条民雄 | 5分以内 | |
この部屋には東と北とに窓がある。 | |||
| 近藤重蔵の富士山 | 大町桂月 | 10分以内 | |
這へば立て、立てば歩めと育つる子の、歩きても、『おんぶ』せざるやうになるまでの年月は、短しとせず。 | |||
| 九谷焼 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
震災で失ったものの中で、この頃になって、惜しいと思い出したものは九谷焼である。 | |||
| 空腹―― | 李箱 | 5分以内 | |
右手ニ菓子袋ガナイ ト云ツテ 左手ニ握ラレテアル菓子袋ヲ探シニ今来タ道ヲ五里モ逆戻リシタ × コノ手ハ化石シタ コノ手ハ今ハモウ何物モ所有シタクモナイ所有セルモノノ所有セルコトヲ感ジルコトヲモシナイ × 今落チツツアルモノガ雪ダトスレバ 今落チタ俺ノ涙ハ雪デアルベキダ 俺ノ内面ト外面ト コノコトノ系統デアルアラユル中間ラハ恐ロシク寒イ 左 右 コノ両側ノ手ラガオ互ノ義理ヲ | |||
| 七月の水玉 | 片岡義男 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] 彼女が謎だった夏 [#改ページ] 1 教授の研究室のドアは開いていた。 | |||
| 初旅の残像 | 安倍能成 | 30分以内 | |
ここに初旅といふのは新春の旅といふ意味ではなく、生れて初めての旅といふことであり、それを更に説明すれば、生れて初めて宿屋に泊つた経験といふことである。 | |||
| 奥常念岳の絶巓に立つ記 | 小島烏水 | 30分以内 | |
泊まったのは、二の俣の小舎である。 | |||
| 画業二十年 | 中谷宇吉郎 | 10分以内 | |
私は悪友のK画伯、但し画伯は自称、から一度だけ褒められたことがある。 | |||
| 思想としての文学 | 戸坂潤 | 1時間〜 | |
序 文学という言葉を文献学という意味に使い、所謂文学の代りに文芸という言葉を使え、という意見もあるが、私はにわかに賛成出来ない。 | |||
| 蜻蛉 | 中原中也 | 30分以内 | |
会社の帰りに社長の宅を訪問した竹山は何時もになく遅く帰つて来た。 | |||
| 感謝 | 萩原朔太郎 | 5分以内 | |
野のはて夕暮雲かへりて しだいに落ちくる夕雲雀の 有心の調さへしづみゆけば かすかに頬うつ香ひありて 夜の闇頒ちて幕くだる。 | |||
| 愁思 | 山口芳光 | 5分以内 | |
秋晴は侘びしいねえ 遠いとおおい水平線の彼方が見透かされはせぬか 広いひろおおいお母さんの様な恋人の魂が感じられはせぬか ああ 秋晴は侘びしいね 涙のたまつた眸に 黒い喪服を着た恋人がチカ/\する | |||
| フアイヤ・ガン | 徳田秋声 | 30分以内 | |
何某署の幾つかの刑事部屋では、その時殆んど総ての刑事たちが、みんな善良さうな顔をそろへてゐた。 | |||
| 二つの失敗 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
空の青々と晴れた、或る水曜日、青木は山の手の支那料理採蘭亭で、或るダンサアと昼飯を食べる約束があつたので、時刻を計つてタキシイで出かけた。 | |||
| 紙魚こぼれ | 木暮理太郎 | 5分以内 | |
大田蜀山人の『半日閑話』の中に「信州浅間岳下奇談」と題して次の記事が出ている。 | |||
| 妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録) | 伊藤野枝 | 10分以内 | |
野依秀一氏 この人は、思つたよりも底の浅い人です。 | |||
| 雪の化石1 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
北海道の奥地深く、標高千メートルの地点では、冬中気温は普通零下十度以下で、雪の結晶は顕微鏡下に、水晶の骨組のように繊細を極めた姿を顕している。 | |||
| あやつり裁判 | 大阪圭吉 | 60分以内 | |
いったい裁判所なんてとこは、いってみりゃア世の中の裏ッ側みたいなとこでしてね……いろんな罪人ばっかり、落ちあつまる……そんなとこで、二十年も廷丁なんぞ勤めていりゃア、さだめし面白い話ばかり、見聞きしてるだろうとお思いでしょうが、ところが、二十年も勤めてると云うのが、こいつが却ってよくないんでしてね、そりゃアむろん面白い事件がなかったわけじゃア決してないんですが……なンて云いますかな? メンエキとで | |||
| 新カナヅカヒの問題 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
ちやうど今日(十月三日)文部省で著作家側を招いて新カナヅカイと漢字の問題で意見をきゝたいといふことで、僕も招かれてゐるけれども、紙上で述べる方が意をつくし得るから、以下、私見を書くことにする。 | |||
| 風波 | 魯迅 | 30分以内 | |
河沿いの地面から、太陽はその透きとおった黄いろい光線をだんだんに引上げて行った。 | |||
| 哀詞序 | 北村透谷 | 5分以内 | |
歓楽は長く留り難く、悲音は尽くる時を知らず。 | |||
| ことばのうみのおくがき | 大槻文彦 | 60分以内 | |
先人、嘗て、文彦らに、王父が誡語なりとて語られけるは、「およそ、事業は、みだりに興すことあるべからず、思ひさだめて興すことあらば、遂げずばやまじ、の精神なかるべからず。」と語られぬ、おのれ、不肖にはあれど、平生、この誡語を服膺す。 | |||
| 脱却の工夫 | 田山花袋 | 30分以内 | |
O事件に対するB同人の批評は多くは普通道徳を照尺にしたやうなものであつたが、中でK・Y女史の談話は、自己の実際を背景にしたものだけに一番面白いと思つた。 | |||
| 鯨を釣る | 佐藤垢石 | 30分以内 | |
一 僕は、大概の大物釣には経験を持っている。 | |||
| 診断 0:1 | 李箱 | 5分以内 | |
或る患者の容態に関する問題。 | |||
| 信姫 | 末吉安持 | 5分以内 | |
君が家はそもいづこか。 | |||
| 日本文化の特殊性 | 戸坂潤 | 30分以内 | |
文化の混乱や思想の混乱が日本で叫ばれ始めたのは、しばらく前からである。 | |||
| 書簡 大杉栄宛 | 伊藤野枝 | 5分以内 | |
宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館 発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館 ひどい嵐です。 | |||
| その人 | 小山清 | 60分以内 | |
連れられてきた私を見てその人は云った。 | |||
| 再びこの人を見よ | 菱山修三 | 5分以内 | |
梶井基次郎氏が死んだ。 | |||
| 草花日記 | 伊藤左千夫 | 5分以内 | |
○九月十日 表具屋を呼びて是真筆朝顔の掛軸の表装仕直を命ず。 | |||
| 北越雪譜 | 山東京山 | 5分以内 | |
此書全部六巻、牧之老人が眠を駆の漫筆、梓を俟ざるの稿本[#「稿本」の左に「シタガキ」の注記]なり。 | |||
| 八※[#小書き片仮名ガ]岳登山記 | 亀井勝一郎 | 30分以内 | |
山と私 私は北海道の南端の海辺に育ったので、若いときから山国というものが大へんめずらしかった。 | |||
| 釜ヶ崎 | 武田麟太郎 | 60分以内 | |
カツテ、幾人カノ外来者ガ、案内者ナクシテ、コノ密集地域ノ奥深ク迷ヒ込ミ、ソノママ行先不明トナリシ事ノアリシト聞ク――このやうに、ある大阪地誌に下手な文章で結論されてゐる釜ヶ崎は「ガード下」の通称があるやうに、恵美須町市電車庫の南、関西線のガードを起点としてゐるのであるが、さすがその表通は、紀州街道に沿つてゐて皮肉にも住吉堺あたりの物持が自動車で往き来するので、幅広く整理され、今はアスファルトさへ敷 | |||
| 「愛と死」 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「愛と死」が、読むものの心にあたたかく自然に触れてゆくところをもった作品であることはよくわかる。 | |||
| 最初の出品画 | 上村松園 | 10分以内 | |
今でこそ洋画にしろ日本画にしろ、モデルというものが大きな問題となっているが、今から四、五十年も前の我が画壇をふり返ってみると、そんなものはまるでなかった。 | |||
| 境界なき差別 | 丘浅次郎 | 30分以内 | |
一 この題目を見て、奇態な題と考える人があるかも知れぬ。 | |||
| 不可能 | エミール・ヴェルハーレン | 5分以内 | |
人よ、攀ぢ難いあの山がいかに高いとも、 飛躍の念さへ切ならば、 恐れるなかれ不可能の、 金の駿馬をせめたてよ。 | |||
| もののまちがひ | 佐藤春夫 | 10分以内 | |
井伏鱒二君の文は虚実相半して自ら趣を成すものである。 | |||
| 安吾の新日本地理 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
私は犬が好きだ。 | |||
| 乳を刺す | 邦枝完二 | 60分以内 | |
星灯ろう 陰暦七月、盛りの夏が過ぎた江戸の町に、初秋の風と共に盂蘭盆が訪れると、人々の胸には言い合わせたように、亡き人懐かしいほのかな思いと共に、三界万霊などという言葉が浮いてくる。 | |||
| 艶色落語講談鑑賞 | 正岡容 | 60分以内 | |
売色ところどころ 岡場所の歌 戦火に遭うまで大塚の花街に、私たちはいた。 | |||