久生十蘭の全作品
青空文庫で公開されている久生十蘭の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-50件 / 全108件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 春雪 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 四月七日だというのに雪が降った。 | |||
| キャラコさん | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
一 青い波のうねりに、初島がポッカリと浮んでいる。 | |||
| 魔都 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
第一回 一、古市加十[#「古市加十」は底本では「古川加十」]、月を見る事 並に美人の嬌態の事 甲戌の歳も押詰って、今日は一年のドンじりという極月の卅一日、電飾眩ゆい東京会館の大玄関から、一種慨然たる面持で立ち現われて来た一人の人物。 | |||
| 黄泉から | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 「九時二十分……」 新橋のホームで、魚返光太郎が腕時計を見ながらつぶやいた。 | |||
| 白雪姫 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 ある夏、阿曽祐吉という男が、新婚匆々の細君を携帯して、アルプスのシャモニーへ煙霞の旅としゃれたのはよかったが、合※の夢もまだ浅い新妻が、ネヴェという質のわるい濡れ雪を踏みそくなって、底知れぬ氷河の割目に嚥みこまれてしまった。 | |||
| 金狼 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
1 市電をおりた一人の男が、時計を出してちょっと機械的に眺めると、はげしい太陽に照りつけられながら越中島から枝川町のほうへ歩いて行った。 | |||
| ハムレット | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
敗戦後一年目のこの夏、三千七百尺の高地の避暑地の、ホテルのヴェランダや霧の夜の別荘の炉辺でよく話題にのぼる老人があった。 | |||
| 地底獣国 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
プロローグ モスクワの科学翰林院は、第二次五カ年計画期間中における文化的国家事業として、三つの企画をあげ、国民教育省および国家計画委員会を通じて中央委員会に提出し、第八回連邦ソヴィエト大会で承認された。 | |||
| 姦(かしまし) | 久生十蘭 | 30分以内 | |
いつお帰りになって? ……昨夜? よかったわ、間にあって……ちょいと咲子さん、昨日、大阪から久能志貴子がやってきたの。 | |||
| 生霊 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 松久三十郎は人も知る春陽会の驥足である。 | |||
| 呂宋の壺 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 慶長のころ、鹿児島揖宿郡、山川の津に、薩摩藩の御朱印船を預り、南蛮貿易の御用をつとめる大迫吉之丞という海商がいた。 | |||
| 重吉漂流紀聞 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
名古屋納屋町小島屋庄右衛門の身内に半田村の重吉という楫取がいた。 | |||
| 蛙料理 | 久生十蘭 | 5分以内 | |
むぐらをわけて行くと、むやみに赤蛙がとびだす。 | |||
| 湖畔 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
この夏、拠処ない事情があって、箱根蘆ノ湖畔三ツ石の別荘で貴様の母を手にかけ、即日、東京検事局に自訴して出た。 | |||
| 喪服 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
浜口治平 静江 妻 美紗 長女 八穂 次女 秋元 博 浜口の秘書 かつ 横浜、磯子屏風ヶ浦の台地にある浜口の邸。 | |||
| 無月物語 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
後白河法皇の院政中、京の賀茂磧でめずらしい死罪が行なわれた。 | |||
| 母子像 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
進駐軍、厚木キャンプの近くにある、聖ジョセフ学院中学部の初年級の担任教諭が、受持の生徒のことで、地区の警察署から呼出しを受けた。 | |||
| 雲の小径 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 時間からいうと、伊勢湾の上あたりを飛んでいるはずだが、窓という窓が密度の高いすわり雲に眼隠しされているので、所在の感じが曖昧である。 | |||
| 無惨やな | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 上野、厩橋(前橋)で十五万石、酒井の殿さま、十代雅楽頭忠恭は、四年前の延享二年、譜代の小大名どもが、夢にまであくがれる老中の列にすすみ、御用部屋入りとなって幕閣に立ち、五十万石百万石の大諸侯を、 その方が、 と頭ごなしにやりつける身分に[#「身分に」は底本では「見分に」]なったが、ひっこみ思案のところへ、苦労性ときているので、権勢の重石におしひしがれ、失策ばかり恐れて、ほとほとに憔れて | |||
| 手紙 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
頃日、丸ノ内の蘭印・中国海運という会社から、村上マサヨ宛の幸便を取りに来いという通知を受けた。 | |||
| 南極記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一九二八年(昭和三)の十二月二十九日、三発のフォッカー機で、西経百五十度の線を南極の極点に向って飛んでいるとき、南緯八十度附近の大氷原の上で、見せかけの花むらのような世にも鮮かな焔色したものがバード大佐の視覚をかすめた。 | |||
| 蝶の絵 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
一 終戦から四年となると、復員祝いも間のぬけた感じだったが、山川花世の帰還が思いがけなかったせいか、いろいろな顔が集まった。 | |||
| 悪の花束 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
ルネ・ゴロン Ren※ Gorron はオウブ県ノジャン警察署の刑事を振出しに、巴里警視庁捜査局の第一課長から司法監察官になり、一九二六年に隠退するまでの二十六年の間に「ビペスコ伯爵夫人事件」「パスカルの三重殺人事件」「反射鏡事件」等々、フランスに起った大きな事件をほとんどみな手懸けている。 | |||
| 一の倉沢 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
正午のラジオニュースで、菱苅安夫は長男の安一郎が谷川岳で遭難したことを知った。 | |||
| 玉取物語 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
嘉永のはじめ(嘉永二年十月)のことでござった。 | |||
| ボニン島物語 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
天保八年十二月の末、大手前にほど近い桜田門外で、笑うに耐えた忍傷沙汰があった。 | |||
| 青髯二百八十三人の妻 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 前大戦が終った翌年、まだ冬のままの二月のはじめ、パリの山手のレストランで働いているジャンヌ・ラコストという娘が、この十カ月以来、消息不明になっている姉のマダム・ビュイッソンの所在をたずねていた。 | |||
| 鈴木主水 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
享保十八年、九月十三日の朝、四谷塩町のはずれに小さな道場をもって、義世流の剣道を指南している鈴木伝内が、奥の小座敷で茶を飲みながら、築庭の秋草を見ているところへ、伜の主水が入ってきて、さり気ないようすで庭をながめだした。 | |||
| 三界万霊塔 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 深尾好三はゆたかに陽のさしこむ広縁の籐椅子の中で背を立てた。 | |||
| 春の山 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
蘆田周平はサンルームのつづきの日向くさい絨氈の上に寝ころがり、去年の冬から床のうえに放りだしてあった絵葉書を拾いあげた。 | |||
| 淪落の皇女の覚書 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
第一部 皇帝の死刑 沼の多い雪の平原のむこうにペテルブルグの円屋根や尖塔が輝き、空のはてはフィンランドのほうへ低く垂れている。 | |||
| ひどい煙 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 飯倉の西にあたる麻布勝手ヶ原は、太田道灌が江戸から兵を出すとき、いつもここで武者揃えをしたよし、風土記に見えている。 | |||
| うすゆき抄 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
寛文本、仮名草紙の「薄雪物語」では、園部左衛門が清水寺で薄雪姫という美女に逢い、恋文を送って本意をとげたが、愛人に死なれて無情を感じ、高野山に入って蓮生法師になる。 | |||
| カストリ侯実録 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
全十二巻の厖大な艶笑自叙伝「回想録」M※moires を書くことに生涯を費した色情的好事家ジォウァンニ・ヤコポ・カサノヴァと霊媒術をもってルイ十六世の宮廷で華々しい成功をし、「マリイ・アントアネットの首飾事件」に連坐してバスチーユに繋がれ、後、ローマで獄死した天才詐欺師バルサモ・ディオ・カリオストロ伯爵とルイ・シャルル・ド・カストリ侯爵の三人をある小史作者は十八世紀末から十九世紀中頃までの三大変種 | |||
| 海難記 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
ルイ十八世復古政府の第三年、仏領西亜弗利加の海岸で、過去にもなく、将来にもあろうとも思えぬ惨澹たる海難事件が起った。 | |||
| 我が家の楽園 | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
我が家の楽園 一 春雨の降る四月の暗い日曜日の朝、渋谷の奥にあるバラックの玄関の土間に、接収解除通知のハガキが、音もなく投げこまれた。 | |||
| 猪鹿蝶 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
いつお帰りになって? 昨夜? よかったわ、間にあって……ちょいと咲子さん、昨日、大阪から久能志貴子がやってきたの。 | |||
| 南部の鼻曲り | 久生十蘭 | 60分以内 | |
これからする話を小説に書いてくれないかね、と玉本寿太郎がいった。 | |||
| 葡萄蔓の束 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
北海道の春は、雪も消えないうちにセカセカとやって来る。 | |||
| 顎十郎捕物帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
不知森 もう秋も深い十月の中旬。 | |||
| 雪間 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 宮ノ下のホテルを出たときは薄月が出ていたが、秋の箱根の天気癖で、五分もたたないうちに霧がかかってきた。 | |||
| 泡沫の記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
森鴎外の「独逸日記」(明治十七年十月から二十一年五月にいたる)の十九年六月のところに次のような記述がある。 | |||
| だいこん | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
十五日 水曜 どこかで道草を食っていた最後のB29が一機、海よりも青い空の中をクラゲのように泳ぎながらゆるゆるとサイパンのほうへ帰って行った。 | |||
| ノア | 久生十蘭 | 1時間〜 | |
第一回 交換船 霧のなかで夜が明けかけていた。 | |||
| 川波 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
第二次大戦がはじまった年の七月の午後、大電流部門の発送関係の器材の受渡しをするため、近くドイツに行くことになっていた大電工業の和田宇一郎が、会社の帰りに並木通りの「アラスカ」のバアへ寄ると、そこで思いがけなく豊川治兵衛に行きあった。 | |||
| フランス伯N・B | 久生十蘭 | 60分以内 | |
そのころセント・ヘレナという島にはなにか恐しい悪気があって、二年目にはかならず死んでしまうといわれていた。 | |||
| ユモレスク | 久生十蘭 | 30分以内 | |
一 出かける時間になったが、やすが来ない。 | |||
| 予言 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
安部忠良の家は十五銀行の破産でやられ、母堂と二人で、四谷谷町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家に逼塞していた。 | |||
| 水草 | 久生十蘭 | 5分以内 | |
朝の十時ごろ、俳友の国手石亭が葱とビールをさげてやってきた。 | |||
| 黒い手帳 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
黒いモロッコ皮の表紙をつけた一冊の手帳が薄命なようすで机の上に載っている。 | |||
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