青空文庫で公開されている久生十蘭の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
伴団六は、青木と同じく、大して才能のなさそうな貧乏画かきで、地続きの古ぼけたアトリエに、年増くさい女と二人で住んでいた。
朝の十時ごろ、俳友の国手石亭が葱(ねぎ)とビールをさげてやってきた。
むぐらをわけて行くと、むやみに赤蛙がとびだす。