ブンゴウサーチ

30分以内で読める久生十蘭の短編作品

青空文庫で公開されている久生十蘭の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-21件 / 全21件
作品名著者読了時間人気
黄泉から久生十蘭
30分以内
「九時二十分……」新橋のホームで、魚返光太郎が腕時計を見ながらつぶやいた。
野萩久生十蘭
30分以内
出かけるはずの時間になったが、安は来ない。
西林図久生十蘭
30分以内
冬木が縁の日向に坐って、懐手でぼんやりしているところへ、俳友の冬亭がビールと葱をさげてきて、今日はツル菜鍋をやりますといった。
復活祭久生十蘭
30分以内
二時半に食堂部が終ると、外套置場と交換台に当番をおいてレジスターやルーム・メイドが食事に行く。
姦(かしまし)久生十蘭
30分以内
いつお帰りになって?……昨夜?よかったわ、間にあって……ちょいと咲子さん、昨日、大阪から久能志貴子がやってきたの。
白雪姫久生十蘭
30分以内
ある夏、阿曽祐吉という男が、新婚匆々の細君を携帯して、アルプスのシャモニーへ煙霞の旅としゃれたのはよかったが、合※(ごうきん)の夢もまだ浅い新妻が、ネヴェという質のわるい濡れ雪を踏みそくなって、底知れぬ氷河の割目に嚥みこまれてしまった。
ひどい煙久生十蘭
30分以内
飯倉の西にあたる麻布勝手ヶ原は、太田道灌が江戸から兵を出すとき、いつもここで武者揃えをしたよし、風土記に見えている。
春の山久生十蘭
30分以内
蘆田周平はサンルームのつづきの日向くさい絨氈の上に寝ころがり、去年の冬から床のうえに放りだしてあった絵葉書を拾いあげた。
川波久生十蘭
30分以内
第二次大戦がはじまった年の七月の午後、大電流部門の発送関係の器材の受渡しをするため、近くドイツに行くことになっていた大電工業の和田宇一郎が、会社の帰りに並木通りの「アラスカ」のバアへ寄ると、そこで思いがけなく豊川治兵衛に行きあった。
一の倉沢久生十蘭
30分以内
正午のラジオニュースで、菱苅安夫は長男の安一郎が谷川岳で遭難したことを知った。
藤九郎の島久生十蘭
30分以内
享保四年の秋、遠州新居の筒山船に船頭左太夫以下、楫取、水夫十二人が乗組んで南部へ米を運んだ帰り、十一月末、運賃材木を積んで宮古港を出帆、九十九里浜の沖合まで来たところで、にわかの時化に遭った。
顎十郎捕物帳久生十蘭
30分以内
魚釣談義神田小川町『川崎』という釣道具屋。
顎十郎捕物帳久生十蘭
30分以内
川風「阿古十郎さん、まア、もうひとつ召しあがれ」「ごうせいに、とりもつの」「へへへ」「陽気のせいじゃあるまいな」「あいかわらず、悪い口だ。
キャラコさん久生十蘭
30分以内
市ヶ谷加賀町から砂土原町のほうへおりる左内坂の途中に、木造建ての小さな骨董店がある。
キャラコさん久生十蘭
30分以内
秋が深くなって、朝晩、公園に白い霧がおりるようになった。
ノンシャラン道中記久生十蘭
30分以内
一、虎は人を恐れ人は虎を恐る。
ノンシャラン道中記久生十蘭
30分以内
一、因果は廻(めぐ)る小屋馬車の車輪。
母子像久生十蘭
30分以内
進駐軍、厚木キャンプの近くにある、聖ジョセフ学院中学部の初年級の担任教諭が、受持の生徒のことで、地区の警察署から呼出しを受けた。
猪鹿蝶久生十蘭
30分以内
いつお帰りになって?昨夜?よかったわ、間にあって……ちょいと咲子さん、昨日、大阪から久能志貴子がやってきたの。
ユモレスク久生十蘭
30分以内
出かける時間になったが、やすが来ない。
生霊久生十蘭
30分以内
松久三十郎は人も知る春陽会の驥足である。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。