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川波

久生十蘭

『川波』は青空文庫で公開されている久生十蘭の短編作品。9,721文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,721文字
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書出

第二次大戦がはじまった年の七月の午後、大電流部門の発送関係の器材の受渡しをするため、近くドイツに行くことになっていた大電工業の和田宇一郎が、会社の帰りに並木通りの「アラスカ」のバアへ寄ると、そこで思いがけなく豊川治兵衛に行きあった。

初出「別冊文藝春秋 第五十一号」1956(昭和31)年4月
底本久生十蘭全集 Ⅱ
表記
新字新仮名
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