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邦枝完二の全作品

青空文庫で公開されている邦枝完二の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
おせん邦枝完二
1時間〜
虫     一 「おッとッとッと。そう乗出しちゃいけない。垣根がやわだ。落着いたり、落着いたり」 「ふふふ。あわててるな若旦那、あっしよりお前さんでげしょう」 「叱ッ、静かに。――」 「こいつァまるであべこべだ。どっちが宰領だかわかりゃァしねえ」  が、それでも互の声は、ひそやかに触れ合う草の草ずれよりも低かった。
曲亭馬琴邦枝完二
30分以内
一  きのう一日、江戸中のあらゆる雑音を掻き消していた近年稀れな大雪が、東叡山の九つの鐘を別れに止んで行った、その明けの日の七草の朝は、風もなく、空はびいどろ鏡のように澄んで、正月とは思われない暖かさが、万年青の鉢の土にまで吸い込まれていた。
乳を刺す邦枝完二
60分以内
星灯ろう  陰暦七月、盛りの夏が過ぎた江戸の町に、初秋の風と共に盂蘭盆が訪れると、人々の胸には言い合わせたように、亡き人懐かしいほのかな思いと共に、三界万霊などという言葉が浮いてくる。
歌麿懺悔邦枝完二
30分以内
一 「うッふふ。――で、おめえ、どうしなすった。まさか、うしろを見せたんじゃなかろうの」 「ところが師匠、笑わねえでおくんなせえ。忠臣蔵の師直じゃねえが、あっしゃア急に命が惜しくなって、はばかりへ行くふりをしながら、褌もしずに逃げ出して来ちまったんで。……」 「何んだって。逃げて来たと。――」 「へえ、面目ねえが、あの体で責められたんじゃ命が保たねえような気がしやして。……」 「いい若え者が何て
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