5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 「先生を囲る話」について | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
前に「先生を囲る話」を書いた時、その中に所々御弟子達の言動を点景人物の意味で入れておいた。 | |||
| さらわれた兄よ | 槙本楠郎 | 5分以内 | |
まるで野中の鶏小舎を襲う野犬のように 奴等は一言も吠えず踏込んで来た 寝ていた兄はガバとはね起き 突嗟に雨戸を押倒して奴等を踏みつけた けれど奴等は一人ではなかった すぐ躍りかかる奴があった 兄は組み敷かれた 兄は引っ立てられた 奴等は遂に兄をかっぱらって行ってしまったのだ それは今朝の五時頃だった うす明りの今 藁屋根に下る牙のような氷柱は しずかにとけて唇を指ではじくような しめっぽいやわら | |||
| 季節抄 | 森川義信 | 5分以内 | |
※ 梢が 空にとどいてゐる 美しい樹々よ 花の咲かない………… 花はなくとも ああ せめてものわが願い ※ 樹々の編む 光りのハンモツクに 僕はつつましく腰をおろす 風が静かにひかるとき ゆれないハンモツクで 僕はそつと時間をみ失ふ ※ 小さな口をあけて ぽくぽくと駆けてくる 波頭よ さうして 何も彼も洗ふがいい………… 貝殻の中の小さな海にも 冷い空が 匂ふやうに光る ※ 青い塔の半円形も | |||
| 舟夫 | 渡久山水鳴 | 5分以内 | |
名護がよひ薪積む舟 午後六時入江に来る 舟の中みだらなる歌 三味線のざれ弾き聞ゆ おもしろき舟夫のなりはひ | |||
| 舳 | 仲村渠 | 5分以内 | |
帆柱は美しい雲をあげてゐた 帆は裂かれて。 | |||
| 幼年 | 金鍾漢 | 5分以内 | |
ひるさがり とある大門のそとで ひとりの坊やが グライダアを飛ばしてゐた それが 五月の八日であり この半島に 徴兵のきまつた日であることを 知らないらしかつた ひたすら エルロンの糸をまいてゐた やがて 十ねんが流れるだらう すると かれは戦闘機に乗組むにちがひない 空のきざはしを 坊やは ゆんべの夢のなかで 昇つていつた 絵本で見たよりも美しかつたので あんまり高く飛びすぎたので 青空のなか | |||
| 争われない事実 | 小林多喜二 | 5分以内 | |
誰よりも一番親孝行で、一番おとなしくて、何時でも学校のよく出来た健吉がこの世の中で一番恐ろしいことをやったという――だが、どうしても母親には納得がいかなかった。 | |||
| 小生のあけくれ | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
山というほどの山ではないが、山中での朝夕起臥三十余年、ほとんど社交のない生活を営みながら、小生は時に快速船のように、何事をも進ませずにはいられないクセを持っている。 | |||
| 人のいない飛行機 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
航空兵少佐の某君が遭遇した実話である。 | |||
| 奉悼歌 | 芳賀矢一 | 5分以内 | |
一、地にひれふしてあめつちに いのりしまこといれられず 日出づる國のくにたみは あやめもわかぬやみぢゆく 二、御大喪の今日の日に 流るゝ涙はてもなし きさらぎの空はるあさみ 寒風いとゞ身にはしむ | |||
| 夕 | 末吉安持 | 5分以内 | |
直らぬ病、身は痩せぬ。 | |||
| 想像力の悲歌 | 中原中也 | 5分以内 | |
恋を知らない 街上の 笑ひ者なる爺やんは 赤ちやけた 麦藁帽をアミダにかぶり ハツハツハツ 「夢魔」てえことがあるものか その日蝶々の落ちるのを 夕の風がみてゐました 思ひのほかでありました 恋だけは――恋だけは | |||
| AU RIMBAUD | 富永太郎 | 5分以内 | |
1 Kiosque au Rimbaud “Marila” ※ la main, Le ciel est beau, Eh ! tout le sang est Pain. 2 Ne voici le po※te, Mille familles dans le m※me toit Revoici le po※te : On ne fait que le droit. 3 Que Dieu | |||
| 家のあるじとして気になること | フランツ・カフカ | 5分以内 | |
第一の説。 | |||
| 神賑ひ一般 | 折口信夫 | 5分以内 | |
静かな秋冬が来る。 | |||
| 古井戸のある風景 | 金鍾漢 | 5分以内 | |
しだれ柳はおいぼれてゐて 井戸のそこには くつきりと 碧空のかけらが落ちてゐて 閏四月 おねえさま ことしも 郭公が鳴いてゐますね つつましいあなたは 答へないで 夕顔のやうにほほゑみながら つるべをあふれる 碧空をくみあげる つるべをあふれる 伝説をくみあげる 径は麦畑のなかを折れて 庭さきに 杏も咲いてゐる あれはぼくらの家 まどろみながら 牛が雲を反芻してゐる ほら 水甕にも おねえさ | |||
| 唱歌 | 石川啄木 | 5分以内 | |
校友歌 澁民尋常小學校生徒のために。 | |||
| 廃園 | 森川義信 | 5分以内 | |
骨を折る音 その音のなかに 流れる水は乾き 鳶色の風は落ちて 石に濡れた額は傾くままに眠つた みえない推移の重さに 骨を折る音 その音のなかに 佯りの 眼を閉ぢて 凍える半身は 倒れるもの影とともに うつしく忘却をまつた 骨を折る音 その音のなかに おまへを鞭うつものはすでにない 目かくしをする掌もなく いのちににじむ明りもない 凭れかかる肩もなく 壊れてゐる家具さへない 梢をゆすぶる果実もな | |||
| 舞ひと踊りと | 折口信夫 | 5分以内 | |
日本の芸能には古代からまひとをどりとが厳重に別れてゐた。 | |||
| 詩好の王様と棒縛の旅人 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
昔時シヽリーといふ島のダイオインシアスといふ国王がございました。 | |||
| 与田凖一 | 李箱 | 5分以内 | |
海兵ガ氾濫シタ 海兵ガ―― ――軍艦ガ靴ノ様ニ 脱ギ捨テラレテアツタ | |||
| 育児 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
五十ちかい年で初子が生れると、てれたり、とまどったりするばかりで育児については無能である。 | |||
| 線に関する覚書7 | 李箱 | 5分以内 | |
空気構造の速度―音波に依る―速度らしく三百三十メートルを模倣する(何んと光に比しての甚だしき劣り方だらう) 光を楽めよ、光を悲しめよ、光を笑へよ、光を泣けよ。 | |||
| あるひとに | 森川義信 | 5分以内 | |
もうとどかない花の日よりもさびしかつた つかれのやうに羞んで 古い折返しの向ふへかくれたひとよ もうとどかない花の日のやうにいつまでもぼくは考へてゐる | |||
| 民選議院の時未だ到らざるの論 | 神田孝平 | 5分以内 | |
民選議院あに容易に起るべけんや。 | |||
| 「スケッチ・ブック」訳者あとがき | 吉田甲子太郎 | 5分以内 | |
この訳本の原書は、ニューヨーク、グロセット・ダンラップ会社出版の「スケッチ・ブック」(The Sketch Book, Grosset & Dunlap New York, 1819-20)である。 | |||
| 線に関する覚書6 | 李箱 | 5分以内 | |
数字の方位学 数字の力学 時間性(通俗思考に依る歴史性) 速度と座標と速度 etc 人は静力学の現象しないことゝ同じくあることの永遠の仮設である、人は人の客観を捨てよ。 | |||
| (無題) | 森川義信 | 5分以内 | |
風だ 恐りながら憎悪の波をわたる ひとすじの突風だ 翼や枝をたたき折り はるかな色彩をかき乱し あの断崖の一角からつき落された 重量だ | |||
| (頁 頁 頁) | 中原中也 | 5分以内 | |
頁 頁 頁 歴史と習慣と社界意識 名誉欲をくさして 名誉を得た男もありました 認識以前の徹定 土台は何時も性慾みたいなもの 上に築れたものゝ価値 十九世期は土台だけをみて物言ひました ○××× ○××× ○××× 飴に皮がありますかい 女よ ダダイストを愛せよ | |||
| 宇野浩二君を思う | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
二十一日午後十一時ごろ、すでに床について、まさに眠りが訪れようとしていたわたくしは二つの新聞社から起こされて、宇野君の訃に驚かされた。 | |||
| 私の変態心理 | 牧野信一 | 5分以内 | |
到底こゝには記し切れぬ程、生涯の自分の芸術の対照となすべく充分と思ふ程の病的心理がある――或日はさう思ふ。 | |||
| 仔猫の「トラ」 | 片山広子 | 5分以内 | |
トラ子はもみの頸輪をして、庭のいてふの樹を駈けあがりかけ下りたりしてゐる。 | |||
| 年始まはり | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
私は昨年の十二月芝愛宕下桜川町へ越しまして、此春は初湯に入りたいと存じ、つい近辺の銭湯にまゐりまして「初湯にも洗ひのこすや臍のあか」といふのと、「をしげなくこぼしてはいる初湯かな」と二句やりました。 | |||
| 冷かされた桃割娘 | 上村松園 | 5分以内 | |
いつも一番なつかしく若い頃を思い出させるのはその頃の縮図帖です。 | |||
| 女性風俗時評 | 岸田国士 | 5分以内 | |
女の間に「キミ」「ボク」といふ言葉が流行してゐる。 | |||
| 民主主義 | 織田作之助 | 5分以内 | |
彼は人気者になら誰とでも会いたがった。 | |||
| 戦争について | 黒島伝治 | 5分以内 | |
ここでは、遠くから戦争を見た場合、或は戦争を上から見下した場合は別とする。 | |||
| (洋)金の勘定を仕ずに来た | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
独逸の名高い作者レツシングと云ふ人は、至つて粗忽しい方で、其上法外に忘れツぽいから、無闇に金子や何かゞ失くなる、「是は何でも下婢か下男が窃取るに相違ない、一番計略を以て試してやらう。と云ふので、レツシング先生或時、机の上へ金銀をバラ/″\散らかしたまゝ、スーツと友達の家へやつて参り、レ「此頃無闇に金子が失くなつて仕やうが無いから、これ/\斯う云ふ事にして来た、是で誰が取ると云ふのがチヤンと解るね。 | |||
| 狂言の買冠 | 三遊亭円朝 | 5分以内 | |
「へい今日は、八百屋でござい。「ナニ八百屋か、けふは肴やが惣菜をおいてつたからまづいゝね。「是非さうでもございませうが、八百や半兵衛が、狂言しろ物を沢山もつて来ましたから、なんぞ買つてくださいナ。「ナニ八百や半兵衛が狂言しろものだ、そいつはありがたい、買ひませう/\、何がありますね。「エヽ猿若座の開業式でことふきのとう、二十四孝の竹の子、山門五三のきぼしり、薄ゆきの三人わらび、太十の皐月、政右衛門 | |||
| 寛政時代の娘納涼風俗 | 上村松園 | 5分以内 | |
月蝕は今迄余り多く描かれて居りませんから一度描いてみたいと胸に浮びましたのが動機です。 | |||
| 日本画と線 | 上村松園 | 5分以内 | |
日本画 美人画 風俗画 それがこれからどうなってゆくかと申すことにつきましては、いろいろと斯道の人達にも議論せられているようでございますが、いずれに致しましても、どうかしてこの日本特有の絵の心を失わずに持ち続けたいものだと存じます。 | |||
| 子供の言葉 | 片山広子 | 5分以内 | |
五月五日「こどもの日」の新聞に「子供からドロ棒へ」といふ文が出てゐた。 | |||
| 翻訳に就いて | 森鴎外 | 5分以内 | |
翻譯上の謬見 此本に是非翻譯に就いて何か書いてくれと云ふことである。 | |||
| トイレット | 片山広子 | 5分以内 | |
何年も何十年も前のことが記憶の中のどこかによどんで残つてゐて、明方の夢にそれをはつきり見ることがある。 | |||
| 自然と人 | 有島武郎 | 5分以内 | |
人は自然を美しいといふ。 | |||
| 朝に就ての童話的構図 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
苔いちめんに、霧がぽしやぽしや降つて、蟻の歩哨は、鉄の帽子のひさしの下から、するどいひとみであたりをにらみ、青く大きな羊歯の森の前をあちこち行つたり来たりしてゐます。 | |||
| 報酬 | 織田作之助 | 5分以内 | |
家には一銭の金もなく、母親は肺病だった。 | |||
| 妻の名 | 織田作之助 | 5分以内 | |
朝から粉雪が舞いはじめて、ひる過ぎからシトシトと牡丹雪だった。 | |||
| 蝙蝠の歴史 | 片山広子 | 5分以内 | |
古いゲエルの伝説に出てくる蝙蝠の話を読むと、昔の昔から彼はきらはれものであつたらしい。 | |||
| 農民文化といふこと | 有島武郎 | 5分以内 | |
農民文化に就て話せといふことですが、私は文化といふ言葉に就いてさへ、ある疑ひを持つてゐるのでありまして、所謂今日文化と云はれてゐるのは、極く小数の人が享受してゐるに過ぎないのであつて、大多数者には何等及ぼす処の無いものであります。 | |||
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