5分以内で読める片山広子の短編作品
青空文庫で公開されている片山広子の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-19件 / 全19件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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コーヒー五千円 | 片山広子 | 5分以内 | |
洗足池のそばのHの家に泊りに行つて、Hの弟のSにたびたび会つた。 | |||
仔猫の「トラ」 | 片山広子 | 5分以内 | |
トラ子はもみの頸輪をして、庭のいてふの樹を駈けあがりかけ下りたりしてゐる。 | |||
子供の言葉 | 片山広子 | 5分以内 | |
五月五日「こどもの日」の新聞に「子供からドロ棒へ」といふ文が出てゐた。 | |||
蝙蝠の歴史 | 片山広子 | 5分以内 | |
古いゲエルの伝説に出てくる蝙蝠の話を読むと、昔の昔から彼はきらはれものであつたらしい。 | |||
三本の棗 | 片山広子 | 5分以内 | |
いま浜田山の庭にある棗の木は私にとつては三本目の棗である。 | |||
灯火節 | 片山広子 | 5分以内 | |
先日読んだ話のなかに燈火節といふ字が出てゐた、二月の何日であつたか日が分らないまま読んでゐたのを、今日辞書で探してみると、燈火節二月二日、旧教にては、この日に蝋燭行列をなし、一年中に用ひる蝋燭を祓ひ清むる風習あるを以てこの名あり、とあつた。 | |||
ばらの花五つ | 片山広子 | 5分以内 | |
むかし私はたいそう暇の多い人間だつた。 | |||
地山謙 | 片山広子 | 5分以内 | |
Tが私のために筮竹や※木を買つて来て、自分で易を立てる稽古をするやうすすめてくれたのは、もうずゐぶん古い話であつた。 | |||
まどはしの四月 | 片山広子 | 5分以内 | |
その小説はエンチヤンテッド・エプリル(まどはしの四月)といふ題であつたとおぼえてゐる。 | |||
お嬢さん | 片山広子 | 5分以内 | |
花の里、吉原にその青年は初めて行つたのである。 | |||
買食ひ | 片山広子 | 5分以内 | |
むかし私がまだむすめ時代には、家々の奥さんたちが近所の若い主婦やおよめさんの悪口をいふとき、あの人は買食ひが好きですつてね、毎日のやうに買食ひをしてゐるんですつて!といふやうなことを言つて、それが女性の最大の悪徳のやうであつた。 | |||
その他もろもろ | 片山広子 | 5分以内 | |
たぶん五六年前のことと覚えてゐる。 | |||
鷹の井戸 | 片山広子 | 5分以内 | |
今は世にないアイルランドの詩人イエーツが書いた舞踊劇の一つに「鷹の井戸」といふのがある。 | |||
茄子畑 | 片山広子 | 5分以内 | |
はがきを出さうと思つて、畑道を通つて駅前のポストの方に歩いて行つた。 | |||
花屋の窓 | 片山広子 | 5分以内 | |
暮れかかる山手の坂にあかり射して花屋の窓の黄菊しらぎくこの歌は、昭和十一年ごろ横浜の山手の坂で詠んだのであるが、そのときの花屋の花の色や路にさした電気の白い光も、すこしも顕れてゐない。 | |||
四つの市 | 片山広子 | 5分以内 | |
グレレゴリイ夫人の伝説によると、むかしゲエル人の先住民ダナ人らがアイルランドに渡つて来た時には、大ぞらの空気の中を通つて霧に乗つて来たさうである。 | |||
林檎のうた | 片山広子 | 5分以内 | |
麦の芽のいまだをさなき畑に向く八百屋の店は一ぱいの林檎深山路のもみぢ葉よりも色ふかく店の林檎らくれなゐめざまし立ちて見つつ愉しむ心反射して一つ一つの林檎のほほゑみみちのくの遠くの畑にみのりたる木の実のにほひ吾を包みぬ手にとればうす黄のりんご香りたつ熟れみのりたる果物の息すばらしき好運われに来し如し大きデリツシヤスを二つ買ひたり宵浅くあかり明るき卓の上に皿のりんごはいきいきとあるわがいのる人に言はれぬ祈りなどしみじみ交る林檎のにほひ... | |||
「灯火節」あとがき | 片山広子 | 5分以内 | |
もう二十何年か前、昭和の初めごろ、私は急に自分の生活に疲れを感じて何もかもいやになつてしまつた。 | |||
夢の国 | 片山広子 | 5分以内 | |
雄心や花ふみにじりわか芽つみほゝゑむすべは知らずあらなむふと行きてかへらぬ人よ掌をすべりて消えし玉ならなくに身の秋にしのぶも悲し日陰草小さく咲きて散りし花はも天つ世の魂の足音のきこゆらしゆめの国ゆくあかつきの時思ひなゝあらそひもなき後の世は唯いとまあり眠る人のみつばさ破れ落ちしはやぶさやけ砂にうなじやかせて遠き空見るうつくしき青葉の岡の殿づくり饑ゑし百人つちはこぶらし花散りし胸の園生の垣ゆれて道行く人となり... |
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