夢の国
片山広子
『夢の国』は青空文庫で公開されている片山広子の短編作品。317文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 317文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 雄心や花ふみにじりわか芽つみほゝゑむすべは知らずあらなむふと行きてかへらぬ人よ掌をすべりて消えし玉ならなくに身の秋にしのぶも悲し日陰草小さく咲きて散りし花はも天つ世の魂の足音のきこゆらしゆめの国ゆくあかつきの時思ひなゝあらそひもなき後の世は唯いとまあり眠る人のみつばさ破れ落ちしはやぶさやけ砂にうなじやかせて遠き空見るうつくしき青葉の岡の殿づくり饑ゑし百人つちはこぶらし花散りし胸の園生の垣ゆれて道行く人となり... |
初出 | 「火柱 第一卷第五號」1908(明治41)年7月15日 |
底本 | 火柱 第一卷第五號 |
表記 | 新字旧仮名 |
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